県の広報誌で「郷土学習講座」が開催されることを知ります。
場所は小浜の若狭図書学習センター
県立図書館若狭分館に県生涯学習センターを合わせた複合施設ということです。
行ってびっくりの立派な施設でした。
第1回目は「敦賀祭り」、講師は敦賀市立博物館の翏早学芸員さん。
恥ずかしそうに、訥々と講義をしてくれました。
実は、敦賀に10年近く居ますが、
お祭りに行ったのは、屋台を冷かしに2度ほど行っただけです。
山車※は山車会館で見ただけて、動いているのを見たことがありません。
※敦賀の人は「山(やま)」と言いますとの説明がありました。
自分の中で、山車のお祭りというよりは、参加する人たちの踊り
自動車に飾り付けをした現代的な「山車」のパレード、
などしかイメージがなく、興味が湧かなかったのです。
敦賀の山車の起源は室町時代にさかのぼるのだと。
戦国時代の後期に活躍した、初期豪商達によって、発達していきます
江戸時代には町の山車だけでなく商人個人や組合の山車がでて
50基を数えることもあったのだそうです。
市立博物館の図録集、『近世敦賀の幕開け』に、下記の記事がありました。
敦賀一の豪商で、小浜藩から代官を任されていた打它家に残る文書に
藩から、山車の規模を制限するように命じられた記述があると。
蜂屋頼隆に始まり、大谷吉継時代に花開き、小浜藩となってもさらに
隆盛を迎えた敦賀の商人文化の華やかさが垣間見える感じです。
などと、面白い勉強をさせていただいた、一日でした。