Outside Woman Blues

Creamのアルバム”Disraeli Gears”の中の一曲です。

Disraeli Gearsは大学に入ってすぐ買ったレコードで、思い入れの大きいアルバムです。

アコースティックの動画が削除されてしまいました・・・

日本発売はジャケット写真のイメージなのか「カラフルクリーム」というわけのわからないタイトルでした。音楽には全く関係のないタイトルで、ふざけるなというところですが・・・

今考えるとこのジャケットの絵は、まさにドラッグで夢想されるシーンを描いたものという気がします。

ここから想起されるタイトルは「サイケデリック・クリーム」ですが・・・

クリームの音楽はドラッグでインスパイアされている部分はあっただろうけど、トリップの世界を歌おうとしていたわけではないと思うので、「カラフル」より、誤解を生む結果になってしまうかもしれません。

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当時ジャケットがどのように評価されていたのかと・・・Amazonの「Disraeli Gears」アルバム評に以下の文章がありました。

「アルバムのデザインはいまだに60年代を代表するデザインのひとつに数えられており、彼らは当時のサイケデリックな理想を踏襲している。

そしてそんな思想は、ブルーズや、さまざまなポップ音楽と融合している。 」

って、まあ、若干意味不明ですが、クリームがサイケデリックの旗手みたいな説明になっていて、自分の感触とは温度差があるような気がします。

芸術をやる人のドラッグへの指向のきっかけは正確にはわかりません。

ただ、サイケデリックな世界を描こう、あるいは追求するという意図とは別に、音とメロディのなかに埋もれて、ハイになっていく状態とドラッグの世界が混濁していくというのは、判る気がします。

Tedeschi and Trucks band

自分のたった1度の大麻経験。

面白かったのですが最後に変な妄想にとらわれて、バッドトリップとなり、苦しい思いをして、もうたくさんだと・・・バッドトリップの内容は心の傷になっていて、今になっても口にしたくない・・・

当時、仙台でも大麻の逮捕者が出ていましたし、入手も難しくて、気軽に体験できないという環境もありましたが、 嫌な経験だったので、のめりこまずに済んだというところもあるのかもしれません。

初体験の翌日のことでした。

当然のことながら、酔いは醒めていて、勾当台公園(だったと思うのですが・・・)を通りかかるとバンドが演奏していました。

まばらな観客の中で、演奏を一番前で聴いていましたが、ベースの響きを体で感じていたと思ったら、トリップ状態が蘇ってきて、びっくりしました。

って、関係のない話に踏み込んでしまいました。

カラフルクリームを馬鹿にする自分は、それじゃあ、Disraeli Gearsって、どういう意味なのって、わからないままにしていました。

今、ここで、こんなことに興味を抱いている自分は年齢のせいなのか、性格が変わったのか・・・と考えると、まあ、このブログを始めたことで、ずいぶんと物事への接触の方法が変わったようにも思います。
「ニューミュージックマガジン」世代を自負するなら、音楽について、もっと深くかかわろうとするのではないかという気がします。他人事みたいな言い方ですが・・・

ナカムラトウヨウさん、オグラエイジさんをはじめとした論客編集者達の語る評論にあこがれていたことは事実でした。

レコードのクレジットをチェックするようになったというのも「ニューミュージックマガジン」の影響で、ミュージシャン仲間のつながりがわかってくると、いろんなことが見えてきて面白かったのです。

当時、日本発売のレコードは歌詞と解説は入っているけれど、知りたいデータは省略されている場合もあって、輸入盤の方が勉強になったという記憶があります。

Atlanta Rhythm Section 大好きな演奏です

それでも、なんとなく話に遅れないように、購読していたという面があったのか、「音楽を語る」ということに、どこか入り込めない感じで、距離感を感じていたところもあったような気もします。

音楽を自分の人生の主役にはできなくて、BGMであるという自分の限界に気が付いて、そのことにストイックに反応しすぎているところがあったかもしれません。

なにかに打ち込まない言い訳をいつもいつも考えて、物事に集中できない・・・そんな若者だったような気もします・・・って何を俺は言ってるんだろう・・・

そうだDisraeli Gearsの意味だ・・・

英語の歌詞についても、あまり、意味を調べるようなことはありませんでした。
簡単な歌詞であれば、日本語に訳さなくても意味が分かるということもあったと思います。

でも、歌詞というのは簡単な言葉で意図を表現しようとするので、周辺の意味を理解できないとなかなかわからない。

この歌の歌詞も難しい・・・以下の感じでしょうか

金を使い果たしたって、自分を見失うなよ
女に逃げられたからって、俺の女に手をだすなよ・・

(ブルドッグ(ピストルのこと?)の下りは全くわかりません・・・)

女房の他に外に女を作ることなんか出来やしないさ

お前が外で女と乳繰り合ってる間に、
女房はお前のために飯造って、洗濯掃除をしてるんだ

お前に一体何ができるってんだよ

いずれにしろ、Outside Womanは字義通り、奥さん以外の女というところのようですな。

Cream “Outside Woman Blues”
by Arthur “Blind Willie” Reynolds

Loveの歌詞

If you lose your money, great
God, don’t lose your mind.

(If you) lose your money, great
God, don’t lose your mind.
(Andif you ) lose your woman, please don’t fool with mine.
I’m gonna buy me a bulldog,
Watch my lady while I sleep.
I’m gonna buy me a bulldog,
Watch my lady while I sleep.

‘Cause women these days,

They’re so doggone crooked,
That they might make a ‘fore day creep.
Well, you can’t watch your wife and your outside women, too
You know you can’t watch your wife and your outside womens, too
‘Cause when you’re out with your women, your wife will be at home,
Cooking your food, doing your dirt, buddy what you trying to do?

You can’t watch your wife and your outside womens, too.
You know you can’t watch your wife and your outside women, too.

When you’re out with your women, your wife will be at home,

Doing your dirt, cooking your food, buddy what you trying to do?