エル・グレコ展

歩き始めのよたよた新会社に、年金事務所から呼び出しがあかります。会社実態の調査したいので説明書類を持参しろと。

新規スタートの会社と面談し、あとは3年か4年に一回確認して行きたいとのことでした。

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弁財天

会社登記簿、社員名簿(一人しかいないけど・・・)、給与明細など要求された資料を持って行き、会社の説明をします。

年金事務所の担当の方も、以前は企業にお勤めだったということで、こちらの事情はなんとなくわかるようで、話はスムーズに進みます。

賃金決定の取締役会の議事録、業務規程、賃金規程などを整備して置いた方がいいとのアドバイスをいただきき、拝承。

弁財天
弁財天

会社の所得税納付の領収書がないので写しを郵送しろということで終わります。

正直言うと、言われる書類そのものの内容が理解できていないので、何を出すべきかなどを自分でチェック出来るわけがない。

言われたタイトルを探すのですが、似たような言葉があって、勘違い、間違いが山もりです。

天満宮
天満宮

ついで確認しようと思っていた、奥さんの扶養資格について問い合わせると、昨年の収入だと、扶養家族にできるとのこと。
弊社の健康保険証は自分が1番ですが、2番ができることになります・・・

事務所を出たのが11時半。

16時から、高校の同窓会で東京駅改築の講演会と東京駅見学があるということで、申し込んでいました。

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稲荷r神社

ついでに明日16日には大学教養部の同級会が丸の内オアゾ「えん」で、17日は株主総会と称して、娘二人の誕生会を渋谷ヒカリエ「酢重」でとお忙しの週末になります。

今日は、早く終われば夕方まで時間をつぶそうと、Tokyo Art Beatで東京駅周辺の展覧会を確認しておきました。

とりあえず目についたのは東京都美術館で開催されている、エル・グレコ展です。
「メトロポリタ+ン美術館展」に行きたかったけど、タイミング合わず鑑賞できずに終了していまいました。

NY再訪のためにとっておこう・・・

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新装なった噴水前広場

ということで上野に向います。

上野天満宮の梅は春を待ちきれない梅が、芽を膨らませており、気の早い花がもう開いていました。

エル・グレコの単独展だと、あまり時間がかからないかと、なかなか脚が向かずに、精養軒でランチをします。

隣の御夫婦に「ここのお勧めは?」と訊かれたウェイターさん、誇らしげに「それはもう、ハヤシですよ。ここが発祥の地ですから。」と・・・

自分はビーフシチューを頼んでしまったあとでした。

まあ似たようなソースを使っているかと・・・

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東京都美術館

ランチを終えて外に出ると、激しく雨が降り始めます。

とりあえず、東京都美術館のエル・グレコ、時間が余ったら、その後にお隣の東京博物館でやってる円空に行こうと決めて歩き始めます。

エル・グレコ展の記述をお借りします。

「エルグレコは「ギリシャ人」という意味のあだ名で、本名をドメニコス・テオトコプーロスというギリシャ生まれの画家。

生地でキリスト教にまつわる図像を描くイコン画家として画業をスタートさせ、その後イタリアで西欧絵画の技法を習得し、35 歳頃スペインのトレドにたどり着きます。

白貂の毛皮をまとう貴婦人 1577-1579年頃
白貂の毛皮をまとう貴婦人 1577-1579年頃

没するまでの後半生をそこで過ごし、画家として大成。

細長くデフォルメされた人体や超自然的な光の効果を特徴とする独自の様式によって、対抗宗教改革のカトリック的熱情と神秘を反映した宗教画を描いたことで知られる。

ベラスケスおよびゴヤと共にスペインの三大画家と呼ばれる。」

今回のエル・グレコ展はサン・ニコラス教区聖堂の「無原罪のお宿り」が看板になっています。

「エル・グレコ最晩年の最高傑作の一つで、トレドのサン・ビセンテ聖堂オバーリェ礼拝堂の主祭壇画として制作された。

無原罪のお宿り 1607-1613年
無原罪のお宿り 1607-1613年

主題は、聖母マリアが原罪を免れて生まれたというカトリックの教義を表す。

引き伸ばされ地上の重力から解放された人体やその上昇するエネルギー、天上の光のもと輝く神秘的な色彩の乱舞は、エル・グレコ芸術の頂点と言える。

エル・グレコはトレドやその周辺の教会・修道院のために、数多くの祭壇画を制作し、さらに、祭壇画を取り付ける衝立も自ら設計し、絵画、彫刻、建築が一体となった総合芸術を目指しました。」

空海による東寺の立体曼陀羅創造を想起しました。

宗教家と芸術家という範疇を越えた、宗教を求める気持ちは同じということなのか、それとも、エル・グレコの晩年は宗教家として、祈りの場を大衆に与えようとしていたということなのかと・・・

悔悛するマグダラのマリア 1576年
悔悛するマグダラのマリア 1576年

ピカソら近代の画家から大きく評価されているとの記述もあります。

評価されたというのははエル・グレコの人体のデフォルメ、そのデフォルメが天井近くの高所を見上げる視点で描かれるなどの技法的な斬新さなのかなと思います。

正直言うと今までの展覧会でも宗教画というと食わず嫌いが出てきて、パスしていました。

今回の展覧会でもその気持ちを越えられす、最後までそれは払しょくできず、鑑賞時間も短く終わってしまいました。

テーマが聖書に基づいていますので、聖書を理解、しないまでも、内容を知らないと、画家の描いた背景、意図が見えない。

それが、壁になって、絵を見る前に、絵を楽しむ気持ちを閉じてしまう・・・そう言うところなのかもしれません。

修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像 1611年
修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像 1611年

自分がいいなと思ったのは上の絵でした。

「エル・グレコの肖像画における傑作の一つ。
画家の友人であった像主は修道士であり、詩人・説教師としても活躍した当代きっての知識人であった。

限られた色調の中で、炎のように揺らめく白衣の表現などにエル・グレコ独自の表現がみられる。 」

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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