大学同級会

2月6日、千葉の会社での打合せは本社エントランスホールにある会議室。

打合せ終了後、一緒に打ち合わせていた人間は、今日は飲み会があるから付き合えないよ、とのつれないお言葉。

執務室に行けば誰か相手が見つかるかもしれないけど、まあいいか、一人で飲んで帰るかと。

前回、船橋の「並木」に久しぶりのご挨拶に行きました。今回はまた「並木」もいいし、一人で行くならどこでもいいか、とりあえず船橋に向かおうと。

2月7日丸の内

乗り換えの南船橋で、昔、一緒に仕事していたお酒大好き女性にお会いします。

昼間、お土産持って挨拶には行ったんだけど、この酒好きが花金にフリーなわけないなと声をかけそびれました。

「くまさん、どこ行くんですか?」

自分の家に帰るのなら、逆方向の蘇我に向かうはずなのに、南船橋で乗り換えているということは意図を持って、寄り道しようとしていることはバレバレです。

珍しく今日はまっすぐ帰ろうとしていたと、殊勝な彼女。先週飲みに行って感激したというお店にご一緒することになりました。

音波(おとは)船橋店」というお店、千葉店、勝田台店と千葉に数軒あるようです。

その十四代と獺祭の種類の多さ・・・・

半合、一合の選択があって、一合1,000円〜2,000円程度。それほどお高い感はない気がします。

獺祭って名前は聞いていたけど、昨年の年末に始めて口にしたばかりでなじみがない。選択肢が多すぎて何を飲んでいいか分からない・・・

先週は獺祭の3割9分飲んだ、という彼女の話を参考に、十四代と獺祭を飲み比べながら、よし、次は獺祭2割3分だと進みます。

雑誌で名前を目にしただけの「醸し人九平次」まで味わって、もう、くまさん、豊かな気持ちで満たされます。

肝っ玉が小さいものだから、最初から高い酒を頼めずに、酔うほどに徐々に高い酒に移行していきましたが、お高いお酒は味の分かる最初の内に飲んでおいた方がよかったかも。

獺祭も十四代も美味しいお酒だけど、獺祭はなんというんだろう、独特の甘みがあるようで新鮮な感じがしました。飲む順番に左右される面が大きいと思います。

飲み終わって、彼女と船橋の駅まで歩いて行く途中に、自分が昔、なじみにしていたクラブの前を通りすぎます。

「くまさん、顔出さないでんですか?」と・・・

まあいいよ、と駅まで行って彼女と別れますが、結局、引き帰して、お店を覗きます。大分前に顔出したことあるので、6〜7年ぶりになるでしょうか。

ボトルあるんだっけ?、という問いに馬鹿言ってんじゃないわよ、と怒られます。

昔は3万円のボトルを入れさせられてたけど、ママさんも60歳超えて、少しは優しくなっていて、1万円のボトルにしなさいって・・

会社の金で飲みまくってると思われてたから、以前は容赦なかったけど、今は年金生活者と思って手心を加えてくれたのでしょう。

昔だって、大分自腹で飲んでて、やりくりは苦労してたけど・・・噂では接待費使いまくりのくまさんで有名だったから、信じる人は少ないかも知れない。

1時の総武線最終電車に乗ろうとお店を出ますが、山手線で事故があり、待ち合わせしていたということで、電車が来たのが1時半、千葉着が2 時でした。

タクシーで家に帰り、風呂を沸かしますが、入る元気なく寝てしまいます。

ということが前日あったために、7日の朝に起きられずに、行動計画が大きく狂ったわけです。

というところで、また7日の話ですが、国立博物館で「みちのくの仏像展」を鑑賞後、常設展の仏像の部屋を拝観し、いよいよ丸の内に向かいました。

毎年のOAZO5階の「えん」での宴会です。

幹事によると、なによりも追い出されないのがいいと。

確かに、5時から始めて、9時半頃まで延々とやって、文句を言われないのですから、有り難いことです。

今年、集まった人間は15人。

常連で来れなかった人間が2,3人いますから、最大で20人くらいになる可能性があるということかと。

60歳代後半になってきて、俺は一人ではない、仲間がいるんだということを再確認したい・・・そういう気持ちが強くなるのかも知れない。

くまが49歳の時に、同年の仲間を肝臓ガンで失い、つらい思いをしましたが、その後、メンバーに欠落がないまま、15年以上経ちました。

卒業した翌年の正月だったと思います。

大阪から仙台に帰省する男がいて、そいつの行き帰りどっちかに合わせて飲み会やろうと、逝ってしまったアイツと、正月でもやってる店を新宿で探し回ったことを思い出します。

アイツとはたまに二人で会って飲むことがありました。

肝っ玉小さいくせに、よっしゃ、よっしゃと一見、大物を装い、俺は、刑務所の塀の上を歩いているようなもんだよと悪ぶる、可愛い奴でした。

取締役一歩手前での急逝、見舞いもできないうちに勝手に逝ってしまいました。

人なつこいくしゃくしゃの笑顔が忘れられません。

昨年、前立腺ガンの手術をした人間が隣に座り、前立腺から精巣を一気に切除した話を聞きます。

こいつこそ、アフラックの黒アヒルみたいに口が達者で、悪ぶってる奴で、手術などせず、あるがまま死にいきたいと、手術を拒絶する気配も見せていました。

かっこ付けてんじゃねえ、と、メールしたりしましたが、奥さんの必死のお願いで、手術を決意したようで昨年施術したと。

まったく、人騒がせな奴です・・・

でも、まだ、転移の可能性を否定しきれない、転移した場合、前立腺から出たガン細胞は骨に入るので見つかりにくいのだと、完全に安心できない言い方でした。

と思ったら、その向こう隣に座って居る奴が俺はPSAが5.5だけど、いいんだ俺はなにもしないんだと。

高いから、必ずガン、ということではないということだし、また、隣の奴みたいに、ガンを必ず手術しなければならない、ということでもない、ということも解るけど・・・

自分だけで生きているのではない、周りの人間の気持ちを考えろ、何よりも俺より歳が下のくせに、俺より先に行くなんて許さないんだから・・・

自分と同じ、大学入るのに2年も浪人している人間は、今夜来なかった高校から一緒の男と、若くして逝っちまったアイツだけなので、全員が自分より歳下ではあるわけです。

最後に集合写真を撮って、八重洲の居酒屋に移動して2次会を。

2次会の人数は半分に減りましたが、来年は仙台でやろう、秋保でやろうなどと盛り上がり、解散します。

今日は四街道まで電車がある時間に帰ることができました。

タクシーを待ちますが、来る気配なく、2日続きの深酒で、大分疲れ果て、へろへろになって、歩いて自宅に戻りました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

2件のコメント

  1. 先日はどーもー。超久々にご一緒できて大変うれしかったです。またいい店探しておきますので。。。

  2. 今更ながらですが、昨日、コートのポケットからお店の名刺がでてきました。
    店名を忘れていたので、不明としていた本文を修正しました。 美味しいお酒をご一緒できて最高でした。また、よろしくお願いします。
    アイスランドの報告楽しみにしています。

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