恒例のポーラ美術館です。
昨年は確か1月2日は無料公開だったので、
ちょっと期待して2日にしたのですが
今年は通常の営業で、料金お一人1,800円を支払います。
しばらくして、「そういえば、お父さん割引になるんだっけ」、とおくさん
65歳以上は200円引きになったらしい、まあ、もういいかと。
以前書いたような気がするけど・・・
ルノワールはどちらかというと苦手な方でした。
ブリヂストン美術館『ジョルジェット・シャルパンティエ嬢』の可憐さに魅かれ、
今は部屋の壁を飾る15枚のプリントのうちルノワールが2枚あります。
ルノワールは印象派を乗超えて活動を続け、南仏カーニュ=シュル=メールで生涯を終えます。
晩年の彼を評価する声が高まり、影響を受ける画家も多くなります。
というところで、この展覧会のタイトル、「ルノワール礼賛」になるようです。
フランス人画家のマティス、ボナールの他、多くの国の画家達、
梅原龍三郎など日本人画家達もカーニュを訪れたのだそうです。
ゴーギャンの影響を受けたとされるナビ派のボナールがルノアールと親しかった。
と、ちょっと不思議な思いをしました。
技術的なことは解りません。でも、
「流派」に関係なく、画家同士の交際でインスパイアされることは、
当然あるでしょう。
ルノワールはボナールに語ったのだそうです。
「美しく描かなければならない、そう思わないか、ボナール」
もう一つの展示、「いろどる線とかたどる色」がまた楽しい企画でした。
今更ながら、ですが、パステル、グワッシュなどの違いが分かりました。
ルノワール展の「婦人画」の説明で、肌の描き方が「印象派」から変化し、
グワッシュで重ねた色を出すようになった、というような説明がありましたが、
ああ、こういうことだったのかと・・・
それにしても、セザンヌ、ゴッホとゴーギャンそしてルノワール・・・
画家達に縁のあるプロヴァンス、アルルおよびカーニュなどの
南仏が「くま」を引きずり込もうとしています。