阿夫利神社(あぶりじんじゃ)

看護師をしている上の娘が自分の病院で子宮筋腫の手術をすることになり、4日に入院、12月5日に手術とのこと。

腫瘍を切除することと、切除した腫瘍の細胞を検査、良性か悪性かを確認することが目的の手術です。

内視鏡を用い、身体を傷つけることなく施術するので4,5日で退院できるようです。

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1年半前の自分の胆石手術では腹に4か所の穴を開けての内視鏡手術でしたが、やはり5日間で退院となりました。

当時のことは記事にしましたが、手術後も麻酔が解けない感じで、ぼんやりしていたこと、ドレン管を出していた穴の傷口が塞がらずに、ちょっと暗い気持の退院でした。

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長女は職業柄というのか、手術後の父に向って、「お父さん、暗い!元気だしなさい!」と、怒りました。

元気であって欲しいという娘の「願望」と、看護師としての「叱咤激励」と判りつつ、いつか返してやろうと・・・

そのチャンスが巡ってきたわけです。

一人暮らししている娘を援けるために、奥さんは娘のアパートに入院から退院後数日まで滞在する予定。

自分も、日頃話す機会の少ない娘の手術の前後には立ち会いたくて、伊勢原に向います。

また、年末のお客さんへの挨拶は、今まで本社の人間にお願いしていましたが、丁度いいので、娘の手術が終わったら久しぶりに自分も出向こうと。

しばらく、敦賀を留守にすることにしました。

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12月4日、6時台の「しらさぎ」で敦賀を出発、小田原停車の「ひかり」に乗車。小田原で小田急に乗り換えて、10時頃に勢原に辿り着きます。

娘の入院は午後ということで、昼食をとった後に病院へ向かいます。空は青いのですが、雲が多く、大山が見え隠れしていました。

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病院内のコンビニで買い物後、娘の言う『伊勢原唯一のスタバ』で飲み物を・・・

手術は5日の夕方、主治医の身体が空いたら開始となるだろうと、付添の人間は2時頃までに来ればいいとのことでした。

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翌日は全く雲のない快晴で、大山が良く見えます。

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病院に行く前に、手術の無事を祈って地元の大山阿夫利神社にお参りを。神社の公式サイトの縁起およびWikipediaの大山阿夫利神社の記述をお借りします。

「神奈川県伊勢原市の大山は、標高1251m、関東平野で、突出している雄大な山容は、丹沢山塊東端の独立峰となっています。

また、別名を「あふり山」(「阿武利」と表記し、「あぶり」とも読む。)といい、常に雲や霧を生じ、雨を降らすことからその名前が起こったといわれます。

大山阿夫利神社は相模国に13社ある式内社のうちの一社で国幣小社、旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。

古くより、周辺に住む人達の心のよりどころとなり、国を護る山・神の山として、山野の幸をつかさどる水の神・山の神としてあがめられてきた。

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また、海上からは羅針盤をつとめる海洋の守り神、さらには、大漁の神として信仰をあつめると共に、庶民信仰の中心となってきた。

大山阿夫利神社の神社創立は、今から2200余年以前の人皇第10代崇神天皇の御代であると伝えられています。

080天平勝宝4年(西暦752年)、良弁により神宮寺として雨降山大山寺が建立され、本尊として不動明王が祀られた。

中世以降は大山寺を拠点とする修験道が盛んになり、源頼朝を始め、北条氏・徳川氏など、武家の崇敬を受ける。

082江戸時代は、祭神として、石尊大権現(山頂で霊石が祀られていたことからこう呼ばれた)が祀られており、参詣する講(大山講)が関東各地に組織され、多くの庶民が参詣した。

明治時代になると神仏分離令を機に「石尊大権現・大山寺」の称は廃され、旧来の「阿夫利神社」に改称された。

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同時に、本社に大山祇大神(オオヤマツミ)※1、摂社奥社に大雷神(オオイカツチ)※2、前社に高神(タカオカミ)※3を祀られるようになった。

※1大山祗大神:山の神・水の神として、また大山が航行する船の目印となった事から産業・海運の神としても信仰され、さらには酒解神として、酒造の祖神としても信仰されている。

※2大雷神:日本書紀に記されている雷の神。 古来より火災・盗難除けの神として信仰されており、大山では大天狗とも称される。

※3高神:日本書紀に記されている水神。 古来より祈雨・止雨の神として信仰されており、大山では小天狗とも称される。

118阿夫利神社は紅葉の名所でもあるらしい。さすがに終わってしまっている樹が多いけど、残っているものでも充分綺麗です。

永源寺の様子で、今年は結構紅葉が早く、もう終わりかなと思っていましたが、思わぬ紅葉にお目にかかりました。

状況が状況で、心から楽しむわけには行きませんが・・・

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阿夫利神社は大山登山の入り口にあたり、ケーブルカーで阿夫利神社(下社)までを稼いでから、1時間半程で頂上に登れる様です。

登山姿の人達が降りてきます。

神社にお参りして、帰ろうとすると拝殿の脇に入る小さな入り口があって、下社拝殿の地下から湧き出る御神水があります。

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飲料水として利用できるということなので、社務所で販売している500ml容器を購入して、御神水を汲みます。

傍の燭台にろうそくを灯し、快癒をお祈りして、病院に向いました。

途中駅に大山寺があり、ここも紅葉の名所なのだそうです。滞在中に再訪してみようと思いました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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