上野の桜

4月8日(日) 、東京駅に着き、新幹線に近い八重洲口側のコインロッカーに行くと、全て満杯。一時預かり所に長い行列ができています。

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上野は満開でした。

地下4階の総武快速線のホームから上がってきて、丸の内口に近い地下のコインロッカーに空があることを確認していましたので、戻って、バッグを預けます。

上野に移動、公園口から降りて、展覧会を確認して、なにか面白そうなものがあれば、それを見てから桜を眺めつつ不忍池に降りて行こうと・・・
ホームから階段を上がったと途端に茫然とします。

公園口改札を出るための大行列・・・「最後尾」と改札をでてからの道案内の看板をもった駅員さんが客を誘導しています。大行列の最後尾に並んで、公園口を出ると人、人、人・・・

ちょっと不安になり、「携帯の電源が切れているので、離れ離れになったら、連絡とれないよ。」と奥さんに伝えておきます。

国立西洋美術館で「ユベール・ロベール展‐時間の庭‐展」が開催されていることはネットで確認してありました。
自分は全く知らない名前でした。

ユベール・ロベール(1733-1808)はフランスの風景画家。ポンペイやヘルクラネウムの遺跡発掘に沸いた18世紀、風景画の中に遺跡を忽然と描き「廃墟のロベール」として名声を築いたのだそうです。

国立科学博物館は「マチュピチュ発見100年『インカ帝国展』」・・・ここは催し物と関係なくゆっくり楽しみたいところです。

東京国立博物館は特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」が開催されていました。

結局、まあ、「桜」のライブショーに気が行っていて、あまり、館内に入りたくないというのが本音かと。

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あっ、VISAカードのCMの人だ・・・

まあいずれも今日はパスして、桜を見ようと・・・大噴水は工事中で通行禁止。迂回して、桜並木に出ます。

桜並木の道路はまたまた人で溢れかえっています。

行列の中を歩き始めますが、立ち止まると後ろの人がぶつかってきます。

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大体の人が上を見上げて、カメラや携帯を構えつつ歩いているので、前の人間が止まっていることにふいには気がつかないと言うところでしょう。

以前、御近所テニスグループの丸の内お務めの方のご案内で「東京ミレナリオ」というのを見に行きましたが、立ち止まらないでください状態は似たようなものがありました。

奥さんも思い出して、「あんときみたいだね」と。

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上野公園マップ 上野恩賜公園ホームページ

荷物になるのでEOS Kiss4はアパートに置いてきてしまいましたので、ちょっと寂しい・・・と後悔しつつ、やみくもに写真を撮りまくります。

東京駅の地下街で美味しそうな弁当を見て、買って行こうかと、迷いますが、展覧会を見るかもしれないし、もしかしてそんな場所は無いかもしれない・・・・

と、お弁当を買うのを止めたのですが、大正解でした。

桜の下は一面にブルーシートが敷いてあって、宴会も始まって、とてもあとから来て、お弁当をつかう状況ではありません。

このまま歩いて上野か御徒町で昼食にしようと、押されるように歩き続けます。

天気は最高で、陽の光が桜の花びらを透かして、柔らかく我々に降り注ぎます。こんなに気持ちいいんだから人が集まるのはしょうがないことで・・・

不忍池に近くなると、桜が少し途切れ気味になり、人の群れも少し散らり、ゆっくり写真を撮れるようになります。

桜も一色ではなく、色濃い桜も現れます。

ここまで来ると、わずかですが座る場所は確保できるみたい。

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上野寛永寺清水観音堂のところにシダレ桜があったなと道を外れて、観音堂に向います。

今日は4月8日は「はなまつり(灌仏会、仏生会)」。
お釈迦様の立像に甘茶をかけています。実に50年ぶりくらいではないでしょうか・・・

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若いカップルが「おい、面白そうだな、俺達も水かけようぜ」って・・・

「甘茶だよ!」と心の中で突っ込みますが、実は甘茶の意味を自分も知らないので、他人を嘲うことはできません。

POSTEIOS研究会(情報化システムによる浄土真宗の布教伝道を研究する会)を参照させていただきました。

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「お釈迦様は生まれてすぐ7歩歩み「天上天下唯我独尊」と唱えられ、誕生を祝って9匹の龍が甘露の雨を降り注いだことにちなんでいる。」

「甘茶は、アジサイ科のヤマアジサイの変種、「小甘茶(こあまちゃ)」から作ります。年間消費量は約50トン。

長野県、富山県、岩手県などで契約栽培されており、9月頃に、葉をとり、水で洗い日干しをします。

その後、水を噴霧してからむしろをかけて発酵させます。

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むしろに広げ、よく揉んでから乾燥すれば砂糖の数百倍もの甘味のある甘茶のできあがりです。

その甘みから、花まつり以外にも、漢方薬の苦み消し、糖尿病患者の砂糖代わり、あるいは歯磨きの甘味、醤油の味付けなどに使われています。」

シダレ桜はまだまだと言う感じ、観音堂をでたところにある桜に大勢のカメラマンが群がっていました。

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上述の恩賜公園の地図を見ると不忍池の中を通る道に桜マークがありました。いつも対岸から見るだけに終わっていますが、今度歩いて見ようと思います。

公園を出て、昔ながらの洋食屋さんでも行こうと探しますが、2時頃になっていますが、めぼしいお店は行列ができています。

探しまわった挙句に御徒町よりの和食の店に。つい鰻重を頼んでしまいましたが、自分の好みとは少しかけ離れた味で、ちょっと御不満でした。

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彰義隊の墓を覆う桜です。

東京駅まで出て、大丸の一階でお土産を購入。奥さんと別れて敦賀に向いました。

西から天気が崩れてきている様で、富士山は厚い雲の中に隠れて姿を現すことはありませんでした。

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くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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