仕事は終了。観光に切り替えて、ユングフラウに向かいます。
今まで何回か行ったことがあり、違うところをぶらり旅で気が向くままに彷徨ってみたい気持ちもありますが、勉強不足で、つい知っているところへ・・・・
まあ、ユングフラウの感激は何度味わっても良いものです。

下の写真はスイス政府観光局のホームページからお借りしたものです。
今回行ったグリンデルワルドと反対側のラウターブルンネンの方から見たものと考えられますが左からアイガー、メンヒ、ユングフラウです。

チューリッヒ駅で切符を購入、最後の登山鉄道も含めてチューリッヒから約往復2万5千円です。結構なお値段。

スイス政府観光局
帰りの電車の中でぼんやりとしていたら、壁に張り紙があり、スイス中の電車、しかもユングフラウ登山鉄道も含めて乗れる6日間のパスが約2万円 という掲示がありました。
最初の日にこれを買って仕事の移動にも使えばお徳だったのではないか・・・
まあユングフラウに必ず行くとは決めていなかったので、最初から2万円を注ぎ込むことは難しかったです。
ヨーロッパの電車は計画と事前の準備が不可欠ということですか。
上記のようなパスは日本でも購入することができるみたいです。
ただし、全部を確認したわけではないのですが4日でも3万円近くとかなり割高の値段となっています。
日本で購入するからなのか、それとも自分がスイスで見たパスと種類が違うものなのかも知れません。
朝、ホテルから駅まで歩く途中、相変わらずのどんより曇り空です。
相方がテレビでみたら、雲は北部だけにかかっていました。ということなので微かな期待を持って電車に揺られて行きます。
ベルンが近づい来ても曇り空は変わりません。ベルンが近づいてくると車窓から大聖堂が目につきますが今回は改修中のようでシートに覆われていました。

ベルンで電車を乗り換えますが、乗り換えた電車が定刻になっても動く気配がありません。
20分以上が過ぎ、ネットで調べた時刻表はもう役に立たなくなり、このあとの乗り継ぎが心配になります。
アナウンスは通常の「駅に着く」とかの説明はドイツ語の他に英語が入るのですが、電車の遅れなど、テンポラリーなアナウンスはドイツ語オンリーでさっぱりわかりません。
ようやく動き出しますが、電車がどうなるのか不安です。

検札に来た車掌がシュピーツ(Spietz) で電車に乗り換えろと乗り換えの番線まで教えてくれます。
シュピーツに近づいてくると段々雲が切れてきます。名前もわからないけどかなり高そうな山が車窓に見えてきて興奮します。
そう言えば、帰りには、やはり電車が遅れて、ドイツ語のアナウンスを端から判らないので聞いていなかったのですが、隣の学生風の若者が英語で「今、シュピーツで電車が待っているって言ってたよ」って教えてくれ、助かりました。

ボックス席を二人で占有していたのですが彼が後か乗車してきたので、譲って座らせてあげたのが幸いしました。
スイスの電車は比較的本数もあり、正確なのですが、まあ日本ほど過密で神経質な運営はされていないということです。
待ち合わせの時間があるため、駅の外にでると、トゥーン湖が穏やかに光っています。
インターラーケンオストで電車を乗り換えてグリンデルワルドに・・・登山姿の人達が乗り込んできて、途中で降りていきます。

きっと手ごろなところに登山の対象となる山があるのでしょう。頂上からの眺望を想像するともう、羨ましい限りです。
グリンデルワルドは快晴でした。

焦るようにして、クライネシャイデックまで登ります。
電車が進み、折れ曲がる度に周りの山の容貌が変化して飽きることがありません。背中がゾクゾクして座っていられない状態です。



クライネシャイデックに着くと、ユングフラウに向かう電車が直ぐ出るため、アイガーの眺めもそこそこに、余裕無く乗り込みます。



アイガー北壁内にあるアイガー途中駅で氷河を見ることができます。
ユングフラウで降りると足元がふらふらしてちょっと気分が悪い。
軽い高山病みたいです。建物の外にでて、展望台に向かいます。
メンヒはくっきり見えますが、ユングフラウは雲の中。えらく寒い上、雪が固くしまっており、足元が滑ります。
その後エレベーターで一番高いところにあるスフィンクスまで行きますがユングフラウは顔を出しません。
スフィンクスの屋上デッキでテレビの中継をしているクルーを眺めながら、しばらく待ちましたが、あきらめてスフィンクスの中に・・・・
入った途端に雲が切れて、ユングフラウの頂上が見え始めます。
興奮してガラス越しに写真取り捲り。何故、再度外に出なかったんだろうと後で思いました。
何時までも上に居たい気分ですが、チューリッヒまでの帰り道を考えて、クライネシャイデック、グリンデルワルドまで降ります。
チューリッヒの夜は駅の構内の北欧風料理のビュッフェでビールと魚料理。短い出張を終えました。