出張記

機中から

久しぶりの成田空港です。

初めて乗るスイスインターナショナルエア(以前のスイスエアは破綻し、会社が変わったそうです。)でスイスのチューリッヒに直行します。

B777-Matterhorn-id5

ロビーで見ていたら、目の前にスイスエアと同じようにピンチのJALが話を進めているデルタエアの飛行機が居ました。

その向こうをデルタとJALの取り合いをしているアメリカンの飛行機が通り過ぎていきます。

デルタ航空

飛行機に乗ると、なぜか飛び立つ直前に寝込むことが多く、今回も同様で、ぐっすり・・・

ベルト着用ランプが消える音あるいは誰かがトイレに立つ音で目が覚めます。

ふと横を見ると富士山が・・慌ててカメラを構えますが少し遅かったようです。

飲み物サービスが始まります。

バカルディのロックとチェイサーを立て続けに3杯お代わり。隣のオバサンが「そのお酒は強いんですか?」ってあきれてます。

隣のオバサン、医者一家で、やはり医者の娘とプラハ、ウィーン、ブダペストのツアーに来ているとのこと。

富士山が・・・

チェコはポルトガルと共に自分の行ってみたい憧れの場所の一つです。

「食事が付いて60万円だから安いんですよ」・・・我々はその「安い」60万円が簡単にでないっていうの。

色んなとこと行ってるみたいで話しが豊富。でも自慢たらたらというのでなく、訥々とお話されるので、聞きやすかったです。

後ろの方にいる他のおしゃべりバアサンは大きな声で旅慣れていることを周囲に吹聴していて、かなりの煩さです。話かけられている夫婦が可愛そうです。

隣のオバサン、パリで良かったのはモネの家でしたって、密かにパリはある程度知っているつもりでいた「あらかん」は、オバサンの一番のお気に入りの場所を知らないという底の浅さを露呈。

ツアーで行くと勘所を外すことなく廻るのだと思います。って、ひがんでるかしら・・

オバサンの相手をしつつ、そのうちぐっすりと寝込みます。

ウルヴァリン

ふと起きて寝ぼけ眼で見た「Xmen/ウルヴァリン」は見ている途中で寝てしまうため、どうしても筋が繋がりません。

肝心なところを見直そうと戻しますがその都度、同じようなところで睡魔が襲います。

結局あきらめて再び寝ます。

次に起きてみた2本目の「アイランド」は比較的筋がわかりました。でも出だしのところはほとんど寝ていたので今一わからないままでした。

アイランド

チューリッヒ空港に着くと小雨模様です。

後でスイスの人に聞くと「この時期はいつもどんよりと雲があって、しとしと雨が降る」ということで、梅雨状態の様でした。

電車で行ってみようと自動券売機で苦労します。料金ゾーンで買うのだと思いますが今一不明で、結局人の居る窓口で購入します。

チューリッヒ鉄道駅、チューリッヒ空港とか大きな駅は券売機のディスプレイにボタンが出てくるので判るのですが、途中駅の小さい駅ではわかりません。

SBBはドイツのスイス連邦鉄道の略、CFFがフランス語、SFFがイタリア語とスイスの公用語が併記された形になっています。

スイス国鉄

SBBは路線を保有しているのみで運営は各州ごとの運営会社が運営しているとのこと。

写真のマークのZVVはチューリッヒ周辺のエリアを運営する会社のマークの様です。帰ってからZVVの意味を調べて判りました。
ZVVのマーク

空港からチューリッヒ駅に向かう最初の電車で逆方向の電車に乗ってしまうドジをして、1時間程かけて今日の目的地バーデンに着きます。

スイス国鉄

バーデンはその名の通り、ドイツのバーデンバーデンと同じく、温泉で有名でカジノもあるということですが、何回か訪れていますが宿泊するだけで、縁がありません。

バーデン

バーデンのホテルはHotel DU PARC、綺麗なホテルでした。

今思うと部屋の中を写真を撮っておくべきと、当時は思い至りませんでした。

翌日の行動は充実の一日で午前、午後の予定を無事終了。

写真は午前中の訪問先のKKB Beznau原子力発電所の入り口です。

カラフルな建物にびっくり、建物左手は1階がレストランになっていて、職員達が朝飯をとっています。昔は誰でも入れたとのこと。

Beznau

日本の発電所を知っている人間にはその違いに唖然とする思いです。建物の後ろに、原子炉やタービンの建屋が見えます。

建物の写真を撮ることはガードマンに断りましたが、発電所そのものの写真を撮っていると問題になりそうなので遠慮しておきました。

案の定、中に入ると撮影禁止を言われましたので無制限に写真を撮らなくて良かったです。

Beznau

この発電所は小さい発電所で目の前を流れるアーレ川からの取水で冷却をしています。

アーレ川はドイツとの国境を流れるライン川の支流になります。

スイスと言ってもしたがってドイツ南部と言って良い感じの場所のため、低い山が見えるだけで、南部の様なスイススイスした光景はありません。

Beznau

通常河川水冷却の場合にはスリーマイルアイランドの事故で有名になった巨大な冷却塔が付随します。

河川水は大量に海水を使用出来る海岸立地の発電所と異なり、使用できる水が制限されるわけです。

冷却塔は水と空気を直接、接触させて冷却するため、一部の水の蒸発僭越を利用でき、冷却効率を高めることができるわけです。

Beznau

ここはそれほど大きな河川とは思えない、アーレ川の水の顕熱だけで賄える程除却熱は小さくて済む小さな発電所ということになるのだとおもいます。

下の写真は発電所の後に訪れた放射性廃棄物の集中貯蔵施設の運用会社ZWILAGです。

Beznauと同じく、ドイツ国境のアーレ川沿いの上流に位置するところに立地されており、建設の時には、スイスだけでなく、ドイツ自治体、住民との交渉に苦労したという話も聞きました。

Zwilag

仕事を終え、夕方にチューリッヒに移動。

チューリッヒ駅に行くのは自動販売機の画面に「Zurich BH」とボタンが出てくるので容易に購入できます。

チューリッヒのホテルはバーデンに比較すると都会の三流ホテルでバーデンのホテルから大分落ちます。

zurich

バーデンでは無料だったインターネットも一日2000円 とられることに。
夕飯に外にでて暮れ行くチューリッヒの街をお散歩しました。

飲み屋街を歩くと若い人達で賑わっていましたが、ちょっとカメラを向ける勇気がありませんでした。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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