北国新聞社が毎年実施する白山・手取川ウォーキング。
今年で6回目になるそうです。いつもは11月に入って、白山スーパー林道が閉鎖されてからの実施ですが、今年はまだスーパー林道が閉鎖される前の10月末に実施です。
主催者の説明では11月より、10月の方が天候が安定しているからとのことです。毎年大勢の人が集まるのに雨が多く、残念な思いがあり、検討した結果の様です。
スーパータフグループは朝5時に起きてスーパー林道開門前に林道を歩きますが、日曜日は新規設定された新岩間温泉コース12km。土曜日は短い白峰散策コース7kmを選択しました。
主催者の目論見どおり、天気は良かったのですが、いかんせん、今年は肝心の紅葉が遅い様で、全山紅葉と言うわけにはいきませんでした。
あまり寒い日が訪れず、暖かい日々が続いていたからではないかとのことでした。
金曜のうちに移動して、一里野温泉 岩間山荘に宿泊、熊鍋でゼラチン質たっぷりの熊の掌を堪能します。
明けて朝食前に散歩しますが、日の出前でこのまま太陽が出ないのではと、なんか気持ちが沈みます。
朝食を終え、早めに集合場所のの確認をしに行こうと、外にでると朝日が昇ってきて、紅葉が輝いています。
似たような写真が続きますが、ちょっと興奮して撮りまくったもので、ご勘弁を・・・
今日は白峰を歩き、その後、白山スーパー林道をドライブする計画です。
白峰周辺の宿は宿泊者にスーパー林道片道の無料チケットをくれるサービスがあります。
本当は複数人数の場合と言うことらしいけど、連泊した「くま」は一日分の引換券をもらうことができました。
本日の集合場所の白峰公民館に向かいます。20kmコースの人たちからバスに乗って先に出発していきます。
こういう催し物を渡り歩いている人が多いみたいです。
白峰散策コースは出発は一番最後。
主催者から、「今年は熊の出没のニュースが多いけど、熊はもっと下のほうに出払ているので、ここら辺は安全です。」という、冗談とも本気とも判らぬブリーフィングがあります。
朝から張り切ってあちこち歩いていたので、集団で歩いているとちょっと眠くなってきました。
そのうちいつもの通り、写真を撮っていてどんどん集団から置いていかれます。
白峰の紅葉は今一のようです。
ここは以前は白峰村だったそうですが、現在は白山市白峰となっています。
でも白山市ホームページでは白峰のことについて余り記載がありません。
むしろ後述の山下ミツ商店のホームページの方が白峰の事を書いている感じ。
もう少し調べるているとたった一枚の資料なのですが、白峰村のガイド山田喜一さんが白峰の歴史を説明するセミナーの資料が見つかりました。
道路を横切って手取川に注ぐレンガ造りの水路があります。前出のセミナーの資料によると、白峰ではおよそ300年前に融雪水を生活水として利用するための集落用水路が作られたのだそうです。
現在でもその水路は融雪用溝として利用されているということです。これはその融雪溝からの排水口になっているのだと思います。
思わず立ち止まり、写真を撮りますが、皆、さっさと歩いて行ってしまって、さらに取り残されます。
さすがに少し急ぎますが、暖かくなってきて日射が気持ちいい・・・
有名なお豆腐やさんだそうです。自分のホームページも持っているる山下ミツ商店さん。
白山名物は堅豆腐ということです。堅豆腐は宿舎でも普通にでてきていました。
このお店は豆腐一筋のようですが、白峰地区の若い店主達が名物を作ろうと堅豆腐を具にしたレトルトカレーを考案して売り出していました。
応援の意味をこめてお土産にしました。いまだ賞味していませんが、そのうちに・・・
さすが石川県、まだこの人の威光が効いているようです。
「やっぱり自民党」・・・は有りかもしれないけど、貴方の出番はないんじゃない・・・などど気軽に言ってしまうと、地元の人に袋叩きになるのかも知れません。
白峰は18箇村からなる幕府の天領で、山岸家は代々白峰の庄屋を勤めてきた御宅とのこと。
建物は築後200年になり、現在も住居として使用されているのだそうです。そういえば布団が干してある・・・
母屋の2階は土壁と少ない窓により気温を保つ構造となっており、養蚕が行われていたそうで、2,30人が中で作業をしていたのだそうです。
母屋の屋根に面白い瓦が・・・
白峰には大きなお寺が五つあり、全てが東本願寺を本山とした真宗になるそうですが、行勧寺は白峰でもっとも古いお寺ということです。(200年~300年ということで明確は記録はないみたい)
板葺きの屋根で、5月の連休頃に栗の木の板を裏返して葺き替える作業があるのだそうです。
突き出た部分は太鼓堂になっていて時を知らせる太鼓でもあり、戦時中は空襲警報にも使われたということです。
白山本地堂は泰澄大師が千日修行をした時に白山に祀った仏像群を移してあるお堂で、「白山さま」と呼ばれているとのことです。
真成寺の説明はありませんでした。ウォークの途中であまりのんびりしていられません。いずれ再度訪れて、調べてみようと思いました。
白峰の中心に白峰温泉総湯があります。
薬屋さんになるのでしょうか?
以前、金沢のギャラリー鏡花で教えていただいた日本の三大紬の一つ牛首紬の看板がありました。もともとこの辺りは牛首と称していたようです。
民族博物館もパスして歩きます。ここも本当だったら時間を使いたいところです。
道端の花を・・・
ウォークの完了証をもらい、きのこ汁をご馳走になった後、スーパー林道に向かいます。
これで3回目になりますが、一番最初に行った時に入り口からしばらく走り、角を曲がった途端に見た紅葉の美しさは忘れられません。
今回は紅葉はまだまだと言う感じでした。
山の上の方が色が変わっているのですが、上のほうの紅葉はあまり赤、黄が鮮やかでなく、地味目にブラウン色に染まっているというところです。
展望駐車場のところまでくると地平に北アルプス連峰らしきものが見えました。
今夜の宿の食事はイノシシ鍋だそうで。楽しみです。