3月1日(日)、久しぶりの野坂に。
いつもその精力的な活動に感心しながら見せていただいているブログ「野坂岳ひとり旅」でも触れておられますが、一の岳をちょっと過ぎたところにマンサクが咲いていました。
残雪の多い二の岳の尾根道にあるマンサクはまだつぼみでしたが。 マンサクは自分が始めて野坂に登った日に教えていただいた花の名前です。
3年前、WBCで日本が優勝した大雪の年の春分の日でした。
一緒の寮に住んでいた「師匠」に「おい野坂に連れて行ってやる」と言われ、会社での力関係から断りきれず、半ば強制的に連れて行かれて登り始めた野坂は雪だらけ。
師匠について行こうと懸命に歩きますが、ウォーキングシューズがずるずる滑ります。周りの他の皆さんは長靴でひょいひょい登って行くのに・・・師匠は「11時までに降りてWBCの中継をみなければならんから早く歩け」と冷たく言うのですが、師匠のペースにはとても付いていけず、懇願して単独行に・・・
師匠が去ってからしばらくして、ゆっくり歩いている年配の方に追いつくと、「あんたが『くまじい』か?あんたの師匠に頼まれたのでおれに付いて来い」と言っていただきました。
勝手にしろと突き放してみたものの人でよろよろ歩いているのを背中で感じて心配になり、すれ違った顔見知りの野坂のベテランに頼んでくれたようです。ありがたくご一緒させていただきました。
二の岳の尾根道で「あそこにマンサクが咲き始めてる」と教えていただきました。
夢中で撮った写真が山の花第1号なります。一方、師匠はマンサクに気がつかなかったらしく、後に自分の写真で知った次第でした。
その後別のところでもマンサクを見ていますが、あの雪だらけの中で見たマンサクはちょっと別格でした。
この時には古傷を持っている足首と膝が悪化し、しばらく山どころではありませんでしたが、その後、時おり、登るようになるきっかけとなった日でした。
「マンサク」の由来は諸説あるみたいです。
自分が山の花で参考にさせていただいている「山野草を育てる」(山と花のリンク参照ください)は構成が素敵で、親しみやすいサイトです。
ぶしつけにも山で撮った花の写真を送って丁寧に名前を教えていただいたこともあります。このサイトではマンサクは「豊作」の意とありました。
花の付き方からきている様です。他には東北弁で『まんず咲く』から来ているという説もあるようです。どちらかというと後者の方が春が来たという感じで自分としては好ましい気がします。
明けて3月2日に、前に書いた神宮寺の「お水送り」行事があり、2500人の人が集まったということです。
機会があればまた行きたいと思っていますがちょっと行けませんでした。
日にちが決まっている行事なので仕方ないのですが、月曜はないだろうってちょっと八つ当たり気味。
自分が前に行ったときには日曜日で、4000人とかいう数字がでていた記憶があるので、やはりウィークデーだと若干人が少なくなるのかもしれません。
夜に歩くと楽しそうな早春のお祭りは他にもあります。
大野の雪見灯篭祭りも永平寺のライトアップにも行けなかったし、2月21日、22日の養浩館のライトアップも行けそうもありません。
・・・ぐずぐずしている間に春が来てしまい、なんとなく焦ります。季節の変わり目は学生時代の「桜咲かない」受験、終わらない夏休みの宿題など、嫌な思い出があるせいか、なんとなく「あらかん」になっても、焦りの気持ちがあるような気がします。
まあ、気長に生きることにして、早春のお祭りは来年の冬の楽しみにとっておき、そろそろ桜に気持ちをシフトしていきますか。