DIC川村記念美術館

DIC川村記念美術館はご近所テニス会で、テニスコートをお借りしたことが何回かありましたが、美術館そのものには縁がありませんでした。

というより、くま自身が美術には縁遠い生活をしましたので、美術館の内部には入ったこともなければ、建物の外観すら知りませんでした。

敷地内の桜が綺麗で、テニスの後に、シートを敷いてお花見をしたことを覚えています。

敷地内は飲酒禁止なので、慎ましやかに、タオルに包んだ缶ビールをチビチビ飲みながらのお花見でした。

守衛さんが廻ってくると、缶ビールをタオルの中に隠して、やり過ごすといういじましさ。

DICの総合研究所の敷地内をお借りしているのだから、飲めないのが当然なのですが・・・

レオナール・フジタとモデルたち展ポスター 「アンナ・ド・ノアイユの肖像」

今回、11月3日に「大十夜」とセットで、初めて美術鑑賞に訪れた川村美術館、「レオナール・フジタとモデルたち」展の開催中でした。

フジタの絵は最近ではブリジストン美術館の「自画像」と「猫のいる静物」が印象に残っています。

藤田嗣治 “猫のいる静物” 1939-1940

猫やご自身がモデルのせいか、ほのぼのとした、親しみを感じる絵で、画家の性格も「穏やかな」という言葉で表現されると、勝手な思い込みをしていました。

今回「モデルたち」展で、彼の接するモデルたちとの激しい遍歴を知り、「穏やかな」と言うよりは奔放な情熱がほとばしる画家だったのかと思います。

DIC川村記念美術館は千葉県佐倉市坂戸のDIC株式会社(旧社名:大日本印刷化学工業株式会社、創業時は川村インキ製造所)の総合研究所の敷地内(広さ30万平方メートル)に建てられています。

川村記念美術館公式サイトの記述を参照させていただきます。

DICの創業者川村喜十郎氏および第2代社長川村勝巳氏(初代館長)、第3代社長川村茂邦氏の川村家3代により、収集された美術品を一般に公開するため、開設された美術館。

コレクションの始まりは長谷川等伯の《烏鷺図》(重要文化財)だったのだそうです。

その後、1970年代から本格的な収集が始まり、レンブラント、尾形光琳、横山大観、橋本関雪らの日本画、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、マレーヴィッチ、コーネルなど20世紀美術を中心にコレクションが充実していきました。

アメリカの20世紀抽象絵画、マーク・ロスコ(1903-1970)が、ニューヨーク・シーグラム・ビルディング内のフォーシーズンズ・レストランのために描いた作品のうち、7点を展示するために造られた「ロスコ・ルーム」があります。

「ロスコルーム」川村記念美術館公式サイト

ロスコの作品は当初、全30枚がフォーシーズンズの壁を飾る予定だったところ、レストランの雰囲気が画家のイメージに合わず、絵を描き上げながら、契約破棄としたのだそうです。

30点は分割され、そのうち7枚が川村美術館にくることになり、専用の部屋を設けた、と言うことらしい。

この他に、フェースブックに載っていた大きな硝子窓から指す陽光がまぶしい楕円形の展示室No.200が感激でした。

長谷川等伯があったのかと、記憶に無く、確認したのですが、11月29日より展示と有りました。ご近所なので、いつでも行けるなと、楽しみにとっておきます。

今度は車で行こうっと。

大混雑のレストランを諦めて、帰ることにしましたが、さすがにもう歩いて帰る気にはなりません。案内の方に訊くと、佐倉駅までの送迎バスがあるとのこと。

土日、祝日は30分間隔で運行しているみたい。生憎と出たばかりで20分ほど待つことになりましたが、JR佐倉駅まで送っていただきました。

キヨスクでパンと牛乳を購入、駅のベンチで遅いランチをとりました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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