「フリースクール」と数珠

10月20日(土)市民大学「フリースクールとは?」受講。

講師は「NPO法人ネモちば不登校ひきこもりネットワーク」理事長、 前北海さん。京成大久保にある「フリースクールネモ」の代表でもあり、ご自身が不登校者であったのだと。

今まで関心をもってこなかった分野のお話を聞くことができ、考えさせられましたが、若干、気になったこともありました。

文化センター前広場 ポケモン族らしい

人前ではおとなしくしようと思っているのに、最近、市民大学終了後の質問者として手を上げるようになってきて、ちょっとヤバイのではないかと危惧しているのですが、今日も結局、質問してしまいます。

文科省が意図的に「いじめ」が原因であることを低く見積って発表しているという点について、文科省の不登校の調査結果に2種類の数字があり、よくわかりませんでした。

文化センター「芸能祭り」

不登校の理由に「嫌がらせ、いじめなどの人間関係」が40.6%とあり、下のまとめのところに、いじめを理由にした不登校は5%とあります。同じ文科省発表なのに何故違う数字なのか?ということでした。

「いじめ」による不登校を認定してしまうと、「いじめの重大事態」となる。重大事態になると詳細な調査の実施、教育委員会や関係機関との連携、支援方策の策定が学校などに求められることになるため、低く見積もりたい。

四街道駅前通り

という文科省の意図に対する考え方はよく解ったのですが、質問の意図が伝わらなかったようで、2つの数値の説明は結局よくわかりませんでした。

年間30日以上欠席で「不登校」、登校10日以下が「無登校」、学校の前まできて「校門タッチ」すれば「登校」、自宅引きこもりが6ヶ月以上続くと」引きこもり」・・・

成田参道「三はし」

「引きこもり」する人には「不登校」の経験者が多いが、「不登校」と「引きこもり」は連続性がない。不登校からそのまま引きこもるということはなく、一旦立ち直り、社会に出てから、引きこもるケースがほとんどである、と。

「不登校」は文科省、「引きこもり」は厚労省と担当部署も分かれている・・・って、起きてしまった事象への対処方法の話で、根源のところに共通する部分があるような気がして、総括して考える体制が必要なのではないだろうか。

成田参道 有名な陸上のコーチとアスリートらしい・・・

代表のお話で、ご自身が不登校を続けていたときに、お父さんとしんみりと話をする機会があったのだそうです。

お話の最後に、お父さんが「学校だけは行っておけよ」と言った、その一言が代表を追い詰め、その夜に自殺を図ったのだと。

成田参道弦祭り

色々なご説明の中で、このお話がともかく衝撃でした。当事者の苦しみに対して、周囲の人間は心配し、なんとか復帰して欲しいと、思いやり、励ましの気持ちを持っていてそれを口にすることが、逆効果になるのだと。

「復帰する」という考え方そのものが、当事者をさらに追い詰める、ということはよく解りますし、彼らの居る場所を用意してあげる、ということが。如何に大事なのかということも共感できました。

成田参道

市民大学修了して、さあ成田へと思ったら、大ホールで「芸能祭り」をやっていました。ちらっと見せていただき駅に急ぎます。

踊ったり、唄ったり、楽器演奏をするのを、他人に観てもらうのは当人達に刺激となるんだろう、と思いますが、自分はなにかそういう感情と随分離れてしまい、もう人前に立つなどとだいそれたことはないのだろうなと思います。

光輪閣三階広間

文化センターからでると、いつもは人がいなかった外のベンチにオジさん、オバさんが座っていて、振り返ると図書館前に立っている人達もいて、皆、熱心にスマホを見ています。

ポケモンかと・・・錦糸町駅前や、日比谷公園などで人が集まるのを観ていましたが、まだまばらながら、四街道にもとうとう人気スポットが現れたのかと。

成田山本堂裏不動明王

今、つらく、苦しんでいる人達の世界を垣間見てきた直後で、平和な人達もいるものだなと。

今日は「信徒七誓会」でお経をあげにきましたが、成田に着くと街は「成田弦祭り」開催中でした。

参道の歩道に設置されたあちこちの舞台で、津軽三味線や踊りが披露されていますが、この後、本堂前の階段に演者達が集合して大演奏会を開くらしい。

成田市観光協会Feel成田によると、下記の通りです。

本堂背面におられる大日如来

「「成田弦まつり」は、お不動様の御利益を再現し、そのご縁に感謝しつつ、さらにご利益をいただけるようお祝いするイベント。

成田山新勝寺の開祖である寛朝大僧正は、雅楽に精通されていたと言われており。また、ご本尊のお不動様が左手に持つ「索(なわ)」は楽器の「弦」の様にも見うけられる。

本堂裏の聖徳大師像

そこで、お不動様の「索」を「弦」になぞらえた「弦楽器演奏」による音楽を奉納するとともに、表参道に様々な弦の音色を響かせ、「弦浪漫」を堪能していただこうという祈りを「弦まつり」と銘打ち、様々な弦楽器の演奏を発信します。」。今一解りにくい・・・

「一番の見どころは、何と言っても約200名の三味線奏者により10月20日(土曜日)に行われる「大本山成田山新勝寺奉納津軽三味線大演奏会」です。」

成田山本堂前

信徒七誓会は新しい人達が先月に続いて多い様で、色々なことを教えていただけて、もう通い始めて一年経つのに知らないことばかりで有り難くお勉強させていただいています。

今日は今までいい加減に手にひっかけていた数珠の握り方を教えていただきます。

108球の数珠の場合には、輪を二重にして、房を掌の中に納める。4分の1の球の数珠の場合には房を掌の下にたらすのだと・・・

宗派による違いがあるのかもしれませんが、ともかく、真言智山派ではこうなのだろうと。

ただいま事前確認中

また、僧侶は首に輪袈裟を首にかけているが、在家の人達は、輪になっておらず、下の方をヒモで結ぶ半袈裟というものを用意してほしい、と。

読経に必要なお経については『成田勤行式』のプリントが配布され、初めての人でも、一緒に読経出来るようになっています。

ただいま事前確認中

当初は配布プリントを利用させていただいていましたが、プリントの基になる経本の簡易版を求め、お数珠と共に、七誓会の時には持参しています。

自分はまだ信徒ではないとの思いがあり、半袈裟はなにか抵抗があり、端から身につけることは考えていませんでした。それでも、なにか、心の中で一段階、進むことがあれば、考えようかとは思っていました。

本堂前

経本、数珠と合わせて、最低限の準備として用意してみるかと・・・安いのはネット通販で1000円~で購入できるようです。

誦経を終え、外に出ると、本堂前は「奉納津軽三味線」で大変なことになっていました。演者達が続々と本堂の階段に集結しつつあり、観客席も9割方埋まりつつあります。

成田山本堂前

まだ先週痛めた脚が完全でない状態で、立ち見席で待っているのもつらそうで、まあいいかと、帰路につきました。

本堂に人が集中して、まばらになった参道の屋台で、ギター5本くらいの酔っ払い達がルーズに「Let It Be」を唄っているのが楽しそうでした。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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