谷津干潟

5月2日、四街道自然同好会例会は「谷津干潟自然観察」。

スタートは京成谷津駅で、谷津公園、谷津干潟自然観察センター、香澄公園、秋津公園での自然観察を行いつつ、新習志野駅まで歩くというものです。

自分が停年を迎えた会社が新習志野にあり、谷津駅は時々、飲みに行く店がいくつかありましたので、まあ懐かしの場所ではあります。

谷津商店街 時々飲みに来ていた所です。懐かしい。

と言っても、当時は動植物にはほとんど興味が在りませんでしたから、干潟を訪れるのは確か、初めてです。

そう言えば谷津には社員が通っていた歯医者があって、出張の多い社員達の為に、短期間で面倒を見てくれるという評判があり、自分もカリフォルニア通いの合間にお世話になっていました。

ある日、予約の電話をした時に、「希望の時間は空いているんだけどね・・・お宅の社長さんの隣になるけど、いい?」って、慌てて別の時間に変えてもらったことがありました。

ハクウンボク

集合は四街道駅改札前、出欠確認して、本日の会費300円を徴収します。

幹事さんが30人を超えるかどうか気にしている様子。

なにかあるのですか?とお訊きすると、自然観察センターの入館料が30人を超えると団体扱いになって割引があるのだそうです。

ヤマモモ

配布された本日のしおりの裏面に記載された料金表を見ると、一般料金が370円、65歳以上が180円で、団体になるとそれがさらに140円になるのだと。

ハナゾノツクバネウツギ

65歳以上ってのはどうやって証明するんですかと、突っ込むと、そこはアバウトだよって。

隣で、えっ、私ギリ下だって声が聞こえましたが、まあ略65歳以上ってところで構わないでしょう。

トベラ

無事35人を数えて一安心。そう言えば、関係ないけど、芝離宮で一般140円で65歳以上70円で入れて随分得したような気分になったことを思い出しました。

話が少々せこくなりました。

ハコネウツギ

今回は干潟なので、鳥の観察が主体になるのだろうなと、双眼鏡を持ってきました。

ついでに、400mmをザックに入れかけたのですが、この観察会は皆さんに付きまとってメモしまくる勉強中の身で、レンズ交換したり、重いカメラを振り回している余裕はなさそう・・・

ナニワイバラ

鳥の撮影はしたことがないけど、当然、三脚も欲しくなったり、鳥さんのポーズを欲しがったり、さらにさらに時間がかかるだろうし、まあ慣れない身では難しいことは自明、と。

サトウカエデ

28~300mmのズームのみで我慢しましたが、自然観察センターで昼食タイムが1時間あったし、のんびりと干潟を半周歩く間にも、多少時間はあったので、レンズだけでも担いできてもよかったかとは思いました。

スモークツリー

本会の観察会でお知り合いになったMさん、ご自分は昔、大分写真をやられたようですが、自分のカメラ見て、おっ、こんな装備でいいのか、と話しかけられます。

シャリンバイ(薄紅色)

干潟に着くと、お高そうなレンズ抱えた人達がゾロゾロと歩いておられましたので、まあこういうことを言われていたのかと。

シャリンバイ

Mさんは、自分が初めて参加した酒々井での観察会で、隣を歩いておられていて、半袖で参加していた自分に、「皆が何故、長袖を着ているか解りますか?」と、穏やかに話しかけてこられたのがきっかけでした。

名前知らず

防虫、藪漕ぎ、日焼け防止など、長袖必須の理由は解るのですが、異常な汗かきの自分は暑さでダウンしてしまうので、非難覚悟で半袖で参加しており、その旨ご説明して、お許しを頂きます。

ベニカナメモチ

なんせ雪の野坂岳で汗だらけになり、途中でカッターシャツを脱いで半袖のTシャツ1枚になって登っていた程で、平地で、少し暖かくなると、もう長袖は着ていられなくなります。

コチドリ

その後、バスハイクの時に、往復ともお隣にすわって、色んなお話をしました。

Mさん、自分より3、4年お歳上で、小学校、中学校と世田谷の自分と同じ学区に住んでいたのだと。

カワウ

従って、本来なら同じコースを歩んで居たはずなのですが、東京では著名な東大にいたる名門コース、番町小→麹町中→日比谷高校を狙って、越境していたのだそうです。

高校入学時に日比谷高校への越境が難しくなり、学区内の高校に志望校を変更、なんと自分の出身高校に進学して、自分とはすれ違いで、ダブっていないのですが、先輩に当たるのだということでした。

ガウラ

進学した大学は異なり、縁が切れるのですが、ご家庭のご都合で、一時期、宮城県にお住まいを移します。

エゴノキ

後に、四街道に引っ越しされてきたということで、自分が仙台で学生時代を過ごし、終の住まいを四街道に定めたと言う点でなにかと共通点があるなと。

谷津干潟自然観察センター

おまけにMさんの会社は自分の出身会社と同じプラント建設業界で、さらには、原子力を一時期手がけておられていたという点も共通項があり、双方とも少々あきれる程でした。

干潟に着いた頃は干潮が始まっており、水の流れが目で確認できます。

これからが、段々と鳥が増えてくる時間帯になるのだそうです。

昼食前に、自然観察センターでチュウシャクシギのお話を伺いました。

ちなみに下の写真の左上隅がダイシャクシギ(大杓鴫)で、斜め右下の少し小振りの鳥がチュウシャクシギ(中杓鴫)ということで、微妙なカーブを持った嘴を柄杓に見做した命名らしい。

鳥の種類

写真ではダイとチュウの間により嘴のベンドの強いホウロクシギと言うのが居て、解りにくくなっています。

さらに、コシャクシギというのもいるのだということでした。

廃ドラム缶上のチュウシャクシギ

チュウシャクシギは越冬の時期、シベリアからオーストラリアなどへ渡り、暖かくなって、シベリアに帰る移動途中に日本に寄り、そのうち100羽程度が谷津に飛来するのだそうです。

ニオイバンマツリ

谷津を一時の「ねぐら」とした彼らは朝、近隣の水場にエサを求めて、ご出勤していき、夕方になると、一斉に帰ると言う生活を送るのだと。

ピラカンサス

一斉にチュウシャクシギが帰ってくる様子を、観察するイベントもあるようで、いつか来てみたいと思いました。

近所の小学生達の集団と一緒になり、センターの中は活気に溢れかえっていました。

秋津公園を抜け、少し通り過ぎて、香澄公園を巡り、新習志野へ到着しました。

マンテマ
くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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