泉自然公園

大分古い話になりますが、2017年12月1日、四街道自然同好会の観察会、泉自然公園に参加。

泉自然公園は千葉市若葉区にある広さ43haの市立公園で、「日本の桜100選」に選ばれているように桜の季節と、今回のように紅葉の季節が有名で、カタクリの季節もいいらしい。

どうも、ha(ヘクタール)は使い慣れなくて、忘れてしまい、毎回確認してしまいます。1haは1a(アール=100m2=10m×10m)の100倍。

ha(ヘクタール=ヘクト+アール)=10,000 m2はメートル法の単位でSI単位(国際単位)ではないが、「SI単位と併用される非SI単位」として認められている。

イタヤカエデ

a(アール)はSI単位ではなくまた併用も認められていないため、1ha=100aにような表記はできず、正規には10,000 m2と表記すべきなのだと。

イタヤカエデ

43haは従って、430,000m2 。正方形にすると概650m×650mということになります。

この間、駒場を歩いた時に、駒場野公園が120,000m2と言う説明を聞きました。

メグスリノキ

すかさず、オバさんから「それは東京ドーム何個ぶんなの?」という質問がでて、ちょっと驚きました。さらに、「そう言う言い方してくれないと解らないじゃない?」

と。

メグスリノキ

このオバさん、東京ドームの面積や、大きさの感覚を的確に知っているのではないことは明かで、幾つと言われて、すご~いと、言いたいだけなんだろうなと思いました。

カミヤツデ

講師は建築評論家の小林一郎さんですが、その手の質問には回答を用意しておられなく、絶句します。

その時、「自分で計算しろよ!」との声が飛びます。

サクラ

「日蓮の足跡を辿る」ツアで鎌倉を歩いた時に、自分が「切岸」の言葉を知らずに、質問していたときに、「説明をちゃんと聞いてないのか」怒鳴ったジイさんでした。

オオハナワラビ

鎌倉の常連からすると、常時出てくる用語の共通認識があるのでしょう。その一つの「切岸」を知らないなんて、耐えられないということなのだろうと。

ハナノキ

せっかくのチャンスに、なんの勉強もしないで臨むことは確かにもったいない話だとは思いますが、まあ優しくないなとあきれました。

フユノハナワラビ

もうあのジイさんが参加する鎌倉には絶対行かないと決めたのですが、他の所でも結構顔を合わせます。

奥さんに言わせると趣味の傾向が似てるんでしょって、なんか嫌な感じ…

小林先生の本「東京の近代建築Ⅰ」および「Ⅱ」を購入したので、建物探索も、このジイさんと顔を合わせないように一人で歩いていこうと、密かに思っているところではあります。

カジカエデ

ちなみに東京ドームの面積は47,000m2(=4.7ha、概ね220m×220m)で駒場野公園は3個分弱、泉自然公園は10個分弱ということになるようです。どうだ、オバさん!

トウカエデ

さて、当日の話ですが、同好会の案内にはバスでのアクセスが記載されていましたが、バス停から公園まで若干距離があって、かなり不便なようでした。

バスで来られた方が少し遅れて参集します。

イイギリ

待つ間、四街道自然同好会の創立の方とお話しました。

この方は自然啓蒙活動を手広くやられておられて、自治体にも認められ、地元では著名人になっているかたです。

イロハモミジ

最近は会員が170人程度と200人に満たないけれど、設立当初は倍以上の会員がいたんだ。

現在年2回行われているバスハイクも、以前は5~6回はやっていて、バス会社の手配から、様々な殺生も全部自分でこなしていたんだ、などなど。

イロハモミジ

以前聞いた話では会の現在の平均年齢は70歳をゆうに越えているということでした。

イロハモミジ

メンバーが固定化されて、長年続けて行けば、会としてのまとまりは良くなるかも知れません。

イロハモミジ

でも、設立当初、若かった方達も相応に年齢を重ねていることだろうし、なんというか活力が減退していくと言う面もあるでしょうから、先細り感のあるのは仕方がないのだろうなと思います。

イロハモミジ

そういいながら、今年の活動計画は例会の近隣観察会が18回、半日観察会6回、バス、電車での遠出の例会が4回、ホタル観察会2回と合計30回という凄さです。

自分から言わせれば、変わらず皆さん精力的、というのが実感ではあります。

イロハモミジ

観察会幹事団は必ず、1週間、10日前に下見行をしていて、観察会の当日には下見結果をメモした資料が配付されます。

イロハモミジ

この他に、「たろやまの郷生き物調査」を12回、8カ所の小学校、保育所における児童達の自然観察会をお手伝いする支援活動も実施しており、これもおよそ各所6回程度とまあ、70歳過ぎの集団のこなす活動量としてはぶっとんでる気がします。

自分が当初、会への参加を戸惑ったのは、この活発過ぎる活動に付いていくことができそうもないな、ということでした。

イロハモミジ

来られるときに来ればいいんだよとの現会長さんに誘われ、すぐ仕切ろうとする「幹事体質」を改めて、前面に立つことなく、皆さんの後ろにくっついていこうと、入会させていただきました。

イロハモミジ

バス利用の人達を駐車場で待ちますが、待つ内に、そこにいた蛾の話から始まり、全員集合して歩き出した途端に、道路脇の草にこだわる人、鳥の声に立ち止まる人、まあ、独特の雰囲気の会がなしくづしで始まって行きます。

イロハモミジ

一応班分けがされますが、顔見知りの人達は理解しているのだと思いますが、お名前と顔が一致しない自分はどこの班の人達を歩いているのか、明確ではありません。

イヌショウマ

近くで面白そうな話をしている人に近づいて、写真撮っては懸命にメモを取る、聞こえなかったこと聞き返しつつ、遊軍取材を続けます。

ヤブタバコ

モミジとカエデの違い、泉自然公園で確認されているカエデ類15種類あること、丸い葉っぱで真っ赤になるメグスリノキ、ハナノキという面白い樹など、お勉強になる1日となりました。

コヤブタバコ

いつか桜を見に来ようと名残惜しみつつ帰ります。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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