ハイ!ウォークツーその2

9月13日の続きになります。ウォークはひたすら海岸線に向けて歩き続けます。

海岸にでたところで吉崎から歩いてくる30Kmコースと合流し、今度は海岸沿いの道を東尋坊へと歩きます。

海岸沿いの自動車道路を歩くのかと思っていましたが、海岸まで出たときに、海沿いに作られた荒磯遊歩道があり、感激するのですが、それまではひたすら海の見えない状態が続きました。editimg_4102

三国総合運動公園を出発して、しばらくは変化の無い道をひたすら歩き、海際らしい景色が見えてきて、ホッとします。

海の匂いがする方向の写真を撮っていると、大丈夫ですか?と既に声をかけられてしまいます。

正直言うとお尻の筋肉痛はもう結構来ていたので、歩き方が少々おかしくなっていたのかもしれません。

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でも、いくら何でも、まだ6Km地点ぐらいですから、若干、くまの自尊心が傷つきます。えっ、大丈夫ですけど、もうアンカーが来られたのですか?と驚きの声がでてしまいました。

いや、まだ、10分ぐらい後を歩いていますよ。

それでも、自分がもう注意対象者になってしまったのかと、若干焦って歩き出しますが、海岸線に出た途端に、その美しさに驚いて、また脚が停まってしまいます。

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海がすぐ近くにあって、海と自分が一体化して、海と空に向かって解放されて行く・・・そんな感激。

空の色と、海の合わせ目の上にくっきりと、あるいは刷毛で掃いたような真っ白な雲・・・あきることがありません。何枚も何枚も同じような写真を撮ってしまいました。

何回か、東尋坊を訪れた時の海辺の観光地そのもののイメージがあって、周辺に魅力を感じていなかった自分を後悔します。

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この荒磯遊歩道の景観は、さすがにくまだけでなく、脚を停めて写真を撮る人達が居て、少々安心します。

本当は、広角のズームも持っていて換えたかったのですが、先ほどの心の焦りが残っており、アンカーの言葉が自分をせかしてきて、さすがにレンズ交換までには至りませんでした。

この水平線の広がる景色こそ、広角ズームで撮りたくて、重い思いしてレンズをリュックに入れていたのですが・・・

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雄島

雄島の手前で遊歩道はいったん終了し、車道にでますが、まもなく雄島の根っこの安東漁港に到着。

ここにチェックポイントがあって、冷たいお茶や、水のサービスを受けます。

ウォーキングの大会ではコップ持参が注意事項として記載されていますが、このときのサービスを受けるためのマナーというところです。

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ウォーキングのたびに、今度は買っておこうと思うのですがいつも忘れてしまいます。

まあ、ペットボトルに入れさせてもらえるし、金沢では紙コップを用意してくれていました。環境保護上、紙コップは使用すべきでないことは解ります。

でも、正直言うと、受付などで配布される何枚ものビラを誰が真剣に読むのか、環境へのインパクトを考えるなら、もっと減らしてもいいのではと感じます。

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式内社 大湊神社

雄島を後にすると式内社 大湊神社があり、きちんとお詣りする心の余裕がなく、遠くからお詣りして、先に進みます。

しばらくして、また、遊歩道が現れて、車道を離れます。

同じ遊歩道でも今度は崖の縁に付けられた歩道で、海面からの距離があり、森の中を歩くところもありで、雄島手前までの遊歩道に比較すると開放感をあまり感じませんでした。

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林の向こうに東尋坊の展望台が見えてきてくると、階段の上り下りが多くなってきます。

大分へばってきて、階段の手すりに縋って、登り降りします。

後ろから5,6人の男女のグループが追いついてきて、自分の後ろをあちこちのウォーキングに参加されたらしいお話をしながら、歩いておられました。

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もう、東尋坊という、ところで最後の登りという感じの階段を登り切り、ホッとして、雄島方面の写真を撮ろうとしていると、後ろのグループのリーダー格の男性が話しかけてきます。

11時が東尋坊の最終出発時間なので、よろしくお願いしますね。もし無理なようなら・・・と。

なんとアンカーの方達だと言うことにようやく気がつきますが、時既に遅しで、アンカーに目一杯、へろへろ状態をお見せしてしまいました。

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慌てて、カメラを下ろして、東尋坊に到着します。10時40分頃でした。

東尋坊の印象は、以前に抱いていたものとあまり変わりませんので、通り過ぎます。通り過ぎながら、待てよと・・・

出発が8時半、先ほどの雄島のチェックポイントでちょうど8Kmで中間地点という話をお聞きしました。

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そのときは10時頃でした。自分は順調な場合には、1時間4Kmで計算しているので、1時間半で8Kmはないだろうと、意外な感じがしたのですが・・・

よくわからないけど、雄島が8Kmだとすれば、東尋坊で10Km程度、そうすると自分の感覚では、2時間半なので、11時に、ようやく東尋坊にたどり着く計算になります。

11時が最終時間といわれては、自分の足では参加資格がないのかと、かなり落ちこみます。

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距離感覚も全く分からなくなってきました。

東尋坊を通り過ぎて、しばらくすると、荒磯遊歩道が終わり、車道にでて、街の中に入って行きます。

交通整理のおじさんが16Kmの人はまだ居るかねえ、と訊いてきますが、まだ東尋坊に残っている人は居ましたし、アンカーもまだきていないので、もう少しいますよと。

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三国の街中に入りますが、明日、街の中はゆっくり廻ろうと思っているので、先を急ぎます。

三国湊きたまえ通りの「三国湊町屋館」がチェックポイントになっていて、同時にお弁当を申し込んだ人へのお弁当手渡所にもなっていました。

中を覗くとお弁当を受け取った人達が食事をしているのが見えました。

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ゴール直前に30Kmの人お二人に抜かれましたが、自分がゴールした後も、16Kmの人が続々と帰ってこられていました。

街中のチェックポイント過ぎたら、自由ということみたいですので、東尋坊11時発という設定は、お弁当引き替えのタイミングから来ていたのだろうと言うことに思い至ります。

ちょっとおかしい気もしますが、まあいいかと。

editimg_418820jpg昼飯はまあ良いかと、森田銀行前のジェラートカルナで、2種類入りのソフトを購入、お店の前のベンチで美味しくいただきました。

以前に街中の途中で引き返した地点の森田本家を通り過ぎ、三国神社を目指しました。

三国神社は祭神大山咋命 継体天皇の式内社、広大な境内を持つ神社でした。

editimg_4248jpg毎年5月19日~21日に行われる、三国祭りは三国神社のお祭りで、多くの人が集まるようです。

ゴールのところで、よく冷えた越のルビーと辛みソバをごちそうになりながら聞いていると、三国龍翔館の博物館を楽しんできたのよとの会話も聞こえます。

前から、お祭りに参加してみたいと思っているんだけど、曜日の開催でなく、日にちが、決まったお祭りなので、なかなかタイミングがあいません。

三国港駅
三国港駅

神社の中を通り過ぎるコースになっているので、大湊神社ではパスしましたが、きちんとお詣りを済ませます。

御朱印が欲しかったけど、大分疲れてきて、社務所を探す元気もなく通り過ぎました。

明日歩くときに元気があれば再訪して、御朱印をお願いしようとあきらめます。

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三国駅を通り過ぎるとみくに龍翔館となんと今日停まる予定の三国観光ホテルの前を通り過ぎます。

総合運動公園に戻ると、完歩の記念の福引きがあります。残念賞なのだと思いますが、前記した越のルビーが冷えている水槽の中から二つとれと言われます。

芝生にどっかと座りこみ、果物の様に甘い越のルビーと地元のB級グルメらしい、辛みソバをおいしくごちそうになりました。

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三国神社

このご褒美は今までの中で一番嬉しかった様な気がします。

食べ終わって、預けていた荷物を受け取り、さっき通り過ぎたホテルまで歩くかと・・・きっと30分以上はかかりそうで、耐えられそうもない。

おそるおそるホテルに電話して、迎えに来てもらえないかとお願いします。

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ホテルのピックアップは駅だけなので、本来はできないけど、特別にお迎えに上がります。ただし今2時ちょっと前なので、チェックインの3時までロビーで待ってもらいますと。

もう少し言い方はないのかいと思いつつ、ご好意に感謝して車を待ちました。

迎えに来てくれた方はそんなことを忘れさせてくれる、優しい対応で、しかも、ホテルに着くと、チェックインできると。

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三国龍翔館

部屋に案内してくれた仲居さんが、今の時間帯だとお風呂はガラガラだと思うのでゆっくり入ってくださいと。

昼下がりの露天風呂につかり、東尋坊温泉に癒やされました。

風呂から上がり、出口のところにあったマッサージ室でほぐしてもらいます。ここ数年マッサージはやったことが無かったんだけど、コチコチだったのだそうです。

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部屋は海に面した部屋で、沈みゆく夕陽を堪能できました。写真も撮りましたが、ガラス越しなので今一でした。

ご飯はちょっと寂しい感じがしましたが、食欲のない身としてはちょうど適量でした。

今日、16Kmをなんとか歩き通して、途中でも、終わっても、血尿も出ずということで、体調が復調してきたことが一番の収穫でした。

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長沼慶江さん作

冷酒一本を頼んで半分ほどしか飲めませんでしたが、良い気持ちになって、部屋に帰る途中、壁に、長沼慶江さんのお名前の絵が3点展示されていました。

えっ、この方は明日伺おうと予定している、長唄、江戸小唄の「竹よし」さんのお名前では・・・

翌日ご当人にお訊きすると昔、ホテルでウェデイングプランをやっていてその時に描いたものなのだそうです。

周りを飾っていた、プロの画家の絵も竹よしさんが企画して、揃えたものなんだそうです。

今はもう絵はやっていないとのことですが、自分はこういう絵は好きなので、もったいない気がしました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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