クスコからマチュピチュ

前回、後姿を拝借したプラザ・デ・アルマスのパチャテック皇帝像のお顔からスタートです。

って、まだ、4月29日の話です。先が長いこと・・・

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石組の中でも、著名なものの一つらしい、12角の石を目当てに、カテドラルの脇の道に入っていきます。

たどり着くと、皆、ガイドさんにカメラを渡して、記念写真を撮影してもらいます。

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著名な12画の石の写真を載せようと思ったのですが、ガイドさんに撮ってもらった、くま夫婦と、北海道から来られていたのお母さん、3人で写っている写真しかありませんでした。

両脇に立った我々のおかげで、角が隠れてしまっていて12角かどうか数える事ができません。

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自分でも12角を撮りたかったのですが、次から次とモデルが登場して、するので無人の12角の撮影機会がありませんでした。

似たような石の写真が下記ですが、これは11角しかありません・・・

この時は、これらの石の加工は精密な工具でなければできないだろうと、考えていました。

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その後、テレビの番組で、古代の巨石文化の不思議を解くという番組を見て驚きました。

インカの石工達の工具は堅さや、大きさの異なる石を利用したもので、気長に試行錯誤で面合わせをして、これらの多角形状の石を造っていった、ということでした。

その作業時間を考えると気が遠くなります。

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コリカンチャの石垣は計算しつくされた、機械的な機能美がありました。

街中の石垣も精緻な技術を見せつけますが、なんとなく、現場合わせで苦心の跡が見える感じで、人間臭さがして、好ましい気もします。

12画の石を見たところで、クスコの街を後にして、サクサイワマン砦に向かいます。

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街の中の繊細な石垣と異なり、こちらは巨石を特徴とした、石の構造物でした。

砦と書きましたが、宗教施設という説もあるらしい。

マチュピチュも、真の建設目的はよくわかっていないとのことですが、マチュピチュの中で、は、住居らしいところと神殿らしいところなど、目的別の施設跡があり、小さい街というか、宮殿という感じがしました。

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皇帝の避暑地、作物の研究施設だったなどの研究があるそうですが、複合施設としての機能を持っていた施設というほうが正解なのでしょう。

サクサイワマンは下の方しか見ていないので、全体の構造が不明ですが、見上げているとやはり要塞、巨大な祭壇というのが正解のような気がします。

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クスコの紹介サイトでもサクサイワイマン砦と記載されていて、建造物の中には兵器が揃えられていたという記載があります。

ただし、1000人単位の兵が集まれる広場があり、宗教儀式ができるようになっていたようです。したがって、軍隊単位の宗教儀式を行う場所としても利用されていたということなのでしょう。

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Wikipedia英語版にクスコを俯瞰する軍事的重要な位置に建設されたという記述もあります。

Qusqo, Inka’s Sacred Capital (http://www.qosqo.com/)
Wikipedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Saksaywaman)

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サクサイワマンはただでさえ高度の高いクスコの街中からかなり登っていきますので、標高はおそらく、市内の3500mから2〜300mは高いのではないかと思います。

一段と息苦しさが増してきて、歩みが遅くなります。

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ガイドさんに訊くと、みなさんショックを受けるかもしれないので黙っていたんですが・・・と、結局数字は教えてもらいませんでした。

クスコの市内観光を終え、バスでPeru Rail(http://www.perurail.com/)のオリャンタイタンボ駅まで向かいます。

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写真のお二人は全く関係のない人です・・

バスの車窓から、時折、雪を抱いたアンデスの峰々が見え、興奮しました。

途中、もうすぐ目的地というところでランチにレストランによります。

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期間中の食事はすべて、ツアーに含まれていますので楽なのですが、大体がバイキングなので、油断すると、食べ過ぎで、具合が悪くなりそうです。

今回のように、17人の団体生活をするのは久しぶりのことです。

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自分が体調を壊すと、皆に迷惑がかかってしまうということと、せっかくのマチュピチュを快適に過ごしたいという緊張感が最後まで付きまとっていて、食事は食べ過ぎないように注意していました。

食べ過ぎでというわけではないのですが、家族旅行では、よく体調不良になり、皆に迷惑をかけているのでなおさらです。

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まあ、正直言うと、ペルーの料理はあまり自分には合わない感じで、制限できたところもあったと思いますが。

もっと期間が長いとだんだんと緊張感が薄れ、食べ物にも慣れて、美味しくなってきて人格崩壊していたかもしれません。

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お酒の方は完全に緊張感からですが、酔うのが怖くて、酒量も大分抑えていました。

体型からするともっと飲みそうに思われるらしく、ビールをお代わりしないくまを見て、「えっ?もう飲まないんですか?」と、問われたこともありました。

201304290452今振り返るとフリーで再びペルーに行きたい気持ちもありますが、制約のあるツアーの方が、健康的に過ごせて、結果として楽しい思い出になるのかも知らんとも思います。

自制心のない人間の悲しさです。列車に乗り換えてマチュピチュの麓のマチュピチュ村まで移動します。

201304290485ツアースケジュールで振り返るとバスの時間は1時間半とあるのですが、雪のアンデスに興奮していたこと、途中でランチしたこともあり、大分たっぷりとバスに乗った気がしました。

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電車に乗り込むと、Peru Railの路線図が貼ってありました。

図にはクスコからマチュピチュの路線が記載してあります。

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ツアコンの方に訊くと、今はクスコからは出ていないんです、というお答えだったように記憶していました。

帰国して調べてみると、時間がかかるので、朝早い列車しかないのですが、クスコからの電車もあるようです。

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マチュピチュに着いた時に見た豪華列車の「ハイラム・ビンガム号」もクスコからでています。

電車に長時間乗るのはつらいのかもしれない、景色もバスの方がよかったのかもしれません。

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また、朝早くの電車だと、今回のツアではリマからクスコに来て、一泊しないと乗れない形になりますから、時間が無駄になることはあるのでしょう。

でもハイラム・ビンガム号に乗るのはありかな?と、いや是非乗りたかったなと思います。

201304290572電車が出発した途端に、遠くの方に、白い峰が見えて、いよいよ来たんだとちょっとうるうると・・・しばらく走ると電車のエアコン部の屋根がめくり上がるトラブルがあり、20分程度停止します。

これは戻って列車の交換になるか・・・今日中に着くのかしら・・・と思っていたら、めくり上がったカバーを取り除いただけで走り始めます。

201304290578おいおい、JR北海道かよ、と、いうのは最近感じたことで、まあ、走ってくれればいいかと・・・

マチュピチュ村に着いたのは暗くなりかけた17時ごろでした。ホテルで食事を済ませて、夜の村を散歩します。

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着いた時に見えていた周囲の山は漆黒の闇に溶け込んで、形が見えません。

朝日を待って、身動きせずに息を潜めている・・・というところでしょうか。

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明日がいよいよツアのハイライトです。

眠れるかしたら・・・と心配する間もなく、ぐっすり寝てしまいます。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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