10月25日、26日に実施された、氷見キトキトウォーキングに参加するため、24日(金)夜、氷見に向かいます。
ホテルはグランティア氷見「和蔵の宿」に2泊することで確保、金曜日はたどり着くだけだけなので、夕飯は抜きの朝食だけ、どこか居酒屋で飯でも食おうと。
土曜は歩き回って疲れ果てて、外に行くのはつらいだろうからと夕食付きでお願いしています。
ホテル名は格好いいのですが、実は頭にルート・インが付いていて、チェーン店のラインアップの一つになるようで、あまり、食事には期待していませんでしたが、満足のお料理で驚きました。
ホテルの方の説明ではグランティアの中でも、伊賀上野と氷見の2店が「和蔵の宿」と名付けられて、ひと味違うおもてなしを心がけるお店として、力を入れているのだそうです。
それは二日目のお話しで、金曜日は仕事の後の移動になり、夜8時半ごろ、氷見に到着します。
半ば予測していたことではありますが、駅前には何もなく真っ暗です。
珍しく事前に、繁華街の方向を、確認していましたので、ボストンバッグとカメラリュックを持って、飲み屋の匂いを求めて歩き始めます。
アーケードの有る通りに出ますが飲み屋の匂いにはたどり着きません。
イメージ先行で、繁華街には、魚の美味しそうなお店が軒を接して密集している姿を想像していましたが、ごく普通の寂しい地方都市の街という感じです。
そのうちに食べログなどでトップにでてくる居酒屋さんに到達、店構えは期待できそうです。
入ってみると結構広いお店ですが誰も客がいませんでした。メニューもあまり、特徴はなく、氷見で美味しい魚を、という夢は少し萎みます。
カウンターに座って、お刺身の盛り合わせとお酒を頼んでちびちびと始めると、カウンターの中のご主人が話しかけてきます。
ウォーキングできたこと、申し込みを忘れたので明日、受付するんだけど、海岸沿いにアルプスを眺めながら歩くコースは両日とも満杯なんですよ、など愚痴をこぼします。
ウォーキングにについてはご存じないようでした
ご主人、海沿いに石川県境に向かう道沿いの灘浦の民宿をやっていたのだけれど、息子さんに譲って、居酒屋の方をやっているのだそうです。
アルプスを見たいなら、石川県に向かうバスがあるから、それに乗って、県境まで行って、海岸沿いに歩いて戻ってくればいいんだよ。ずっと、海越しにアルプス見ながら歩けるよって。
えっ、それはナイスなアイデア。
そうか、そんなら明日、ウォーキングエントリーはパスして一人で歩いてみよう。自由に時間が使えるので望むところです。
くまが話を聞いて喜んでるのを見て、ご主人、色々な話をしてくれます。
せっかくきてくれたけど、今の季節はアルプスは靄がかかった状態ではっきり見ることができないんだ。
1月、2月になると立山連邦が真っ白になり、空気が澄んできれいに見えるんだ。ほら後ろのポスターみたいにね。
有名な寒ブリも1月、2月は真っ盛りになるしね。
えっ、寒ブリ、楽しみにしてたけど、まだだめなんですが?寒ブリは12月後半から出始めるからまだまだだよ。
なるほど、メニューにブリが踊りまくっていると期待してたのに、寂しかったわけだ・・・
色々な情報に感謝して、さあホテルに向かうことにします。
タクシーをお願いしようとすると、ご主人、おれが送ってあげるよって、他にお客さんも入ってきていただのですが、ホテルまで送っていただきました。
翌日、ホテルの窓から、朝焼けに染まる立山連峰が見えてきて興奮します。
カメラを持ってホテルを飛び出しますが、下に降りてしまうと、建物が邪魔して、あまり見通せません。
明日の朝は海岸まで行くこととして今日はここで我慢しようとあきらめて、ホテルに帰り、ました。
朝食後、ホテルのフロントにバスの路線について訊きます。
ウォーキングの人は集合場所スポーツふれあいセンターへのバスがあるらしく、ウォーキングの方ですか?と訊かれます。
昨夜までその気だったっだんだけど、飲み屋で気が変わっただなんて、説明するのも面倒で、説明が難しいので、違いますと。
バスに乗れる人は観光協会経由で宿泊を申し込んだ人だけということでしたが、そのうち参加する人は誰でもいいということになった様でした。
中を歩いた時に分かったのですが、集合場所の「ふれあいスポーツセンター」はえらく駅から離れた場所にあり、脚は用意してくれて当然と言う気がしました。
もしかして、車で来る人が対象なのかもしれません。
さらに、2日目の帰りの電車で、氷見駅の待合室で聞いたのですが、初日も、2日目も30kmコースと、22kmコースのバスがあふれてしまい、結局増便したのだとか。
朝のバスの定員があり、200人で締め切られたのですが、12kmコースなどに申し込んだ人達などが平気でバスに乗ってしまって、混乱したらしい。
コンテンツはすばらしいのに、主催者の不慣れの不手際があったようです。まあ、色んな経験して、運営に磨きがかかり、魅力ある大会に成長していくのでしょう。
ついでに、季節を冬にしてくれると嬉しいけど、かなり、大会のコース設定や安全確保など難しいことになりそうで、無理だとは思います。
バスの時刻についてはあまりはっきりしませんでした。路線により停留所が異なる場合があるらしい。
港の近くにある番屋街の周辺にいけば解るだろうということで、ともかく 海の方向に向かって、歩きはじめました。
昨夜部屋で、今回のウォーキングのコースを再確認してみましたが、1日目が目玉の30kmコースが高岡方面から氷見に戻るコース。
2日目の22kmコースが七尾方面の石動山から海岸沿いに氷見市街まで戻るコースになっていて、両日ともに、朝、スポーツセンターから目的地までバスで移動して歩いて戻る形になっています。
居酒屋のご主人の言っていた道は2日目の石動山コースにほぼ近い形で、海岸通り(能登・立山シーサイドラインと言うらしい。)から石動山の頂上に向かう坂道が抜けている形になります。
海沿いにでると、突堤は立ち入り禁止になっていますが、釣り人達は突堤の先端にたむろしているし、散歩の家族連れもどんどん突堤を歩き出しています。
ちょっと、ごめんして突堤の先端まで歩いて、立山連峰を間近に楽しみます。居酒屋で聞いたように、山は靄でかすんでいています。
写真を見ると山の頂に近いところに若干白い物が見えますが、肉眼では全く真っ黒で、雪の気配はありませんでした。
しばらく、周辺を歩いて居るうちにバスに乗る気持ちが失せてきて、歩けるところまで歩いて、帰ってこようと思い直します。
改めて、地図を確認すると、石動山への登りの途中に、「長坂の棚田」の文字が見えます。
シーサイドラインを歩き、石動山の少し手前から、山に向かい、棚田に到達したら、サイド海まででて、疲れ具合によりバスを利用しようと、ようやく計画ができあがります。
明日26日は氷見市議選の投票日で選挙カーが行き交ってうるさいこと。どう見ても短パンはいて、地元民とは思えないくまにもよろしく〜と手を振ってきます。
最終目的地の長坂の棚田近くまで行くと人通りもなくなり、選挙カーも現れませんでした。
もうすぐ終点だけど坂道きついなとあごが上がっていた頃に、「明日は棄権しないで投票しましょう。」と選管の広報カーが廻ってきて、思わず、ヒッチハイクしたくなってしまいました。
戦国時代に、上杉謙信の配下であったが、後に信長にしたがい、佐々成政の下にくだった、菊池氏の居城であったとの記録があるのだそうです。
その後佐々成政が秀吉に叛旗を揚げると、菊池氏は前田利家の配下となり、阿尾城を明け渡します。
明け渡された阿尾城の城代として、あの有名な、って、自分はよく知らないのですが、「花の慶次」、前田慶次郎が入ったのだそうです。
前田慶次郎は滝川一益の一族の出身であるが、前田利家の長兄である、利久の養子となる。
利家に仕えるがその後、利家と仲違いし、出奔。関ヶ原の戦いの時には上杉家に仕え、最期を米沢に迎えたのだそうです。
阿尾城跡に登って、展望台にきますが、他に誰も訪れる人もありません。
立山連峰、白山などが展望できるのですが。藪が成長してきていて、海を覗けず、藪の向こうに山が広がる感じで、ちょっと寂しい感じがしました。
それでも、シャツを脱いで上半身裸になり、日光浴をしながら展望を楽しみます。
この項、続きます。