二ルソンの3役によるWalk Right Back/Cathy’s Clown/Let The Good Times Rollのメドレーです。実際には最後に客席で二ルソンが手を叩いているので、4役ということになります。
ニルソン(Harry Edward Nilsson III、1941年6月15日 – 1994年1月15日)ってなんとなく、教師みたいなイメージがあって堅実な人生を歩みそうな人というイメージがありました。元銀行員というとこもそのイメージを補完していた気がします。
実際には1970年代前半をピークにして、以降は酒とドラッグのオーバードーズでつらい生活を過ごし、失意のままに亡くなったようです。
Wikipediaの英語版で少し追ってみました。
サーカスの曲芸師とダンサーであったスェーデン人の祖父母にもつ、父のもと、ニューヨーク、ブルックリンに生まれますが、父は彼が3歳の時に家をでていってしまいます。
ニルソンは そのことを”1941″で自伝的に歌っているということで、動画を貼り付けました。
Well, in 1941, the happy father had a son
And in 1944, the father walked right out the door
And in ’45 the mom and son were still alive
But who could tell in ’46 if the two were to survive
英語版のWikipediaでは、残された家族は母と異母(異父?)の妹と弟(Half brother and sister)であったとあります。
文章の後の方に、ハリーには母を通じての妹と弟の他に父親を通じての妹が3人、弟が1人居た、という記述があります。
この書きっぷりはハリーが3歳の時にいた妹と弟は母をとおしての異父姉弟という意味にとれるような気がします。
ということは、お母さんの浮気により父の違う妹と弟ができ、嫌気がさした父が逃げたということなのかと。
しかしながら、夫に逃げられて、幼い子供たちを育てる母親像からはそこまで破天荒な母の姿は見えてこない気がします。
ハリーが生まれた後でも、父親の遊びはとまらず、他の女に子供を二人産ませたあげくに、その子供たちを奥さんに押しつけて逃げだしたという方が理解できるような気がします。
母をとおしての妹と弟は従って、母の再婚により生まれた子供を指すのではないのかと思います。
って・・・どうでもよさそうな話ですが、英語のhalf brother, sisterという言葉がおもしろくて、つい引っかかってしまいました。
その後、親戚をたよったり、母の再婚などでカリフォルニアとニューヨークの間を行き来する間に、弟は逃げだし、ハリーは母、妹とともに、成長します。(う〜ん、再婚後の異父姉弟の話がでてこないか・・・)
ハリーはカリフォルニアに住む整備士の叔父の助けによりボーカルやその他の音楽的能力を開花させていきます。
生活が苦しかったため、ハリーは若い頃から仕事に励みます。劇場勤めの後に、銀行に入り、コンピューター関係の仕事をすることになります。
銀行に入るときに、中退を卒業と記載する学歴詐称があったのだとか・・・
ハリーはコンピューターに適性があったようで、変則的に夜間、銀行のために働き、昼間は音楽の勉強をするという生活を続けます。
「7色の声」と言われたボーカルの仕事から認められはじめますが、”Walk Right Back”を歌った、Everly Brothersのスタイルをコピーをしていたようで、この曲はニルソンには起点となる歌なのかもしれません。
その後、リトル・リチャード、フィル・スペクター、Monkeysのミッキー・ドレンツなどと親交を広げ、徐々に作曲家としての才能も認められていくようになります。
1967年の実質的なデビューアルバム、「Pandemonium Shadow Show」にジョン・レノンが感激して、ハリーに電話してきたということは、よく知られていることらしい。
Apple創立の時のインタビューでレノンとマッカートニーはもっとも著名なアメリカのアーティスト、という質問を受けて、「ニルソン」と答えたと。
“Without You”のヒットが1972年で、その後、酒とドラッグにおぼれて喉を壊し、勢いを失っていきます。1977年に声が出るようになって、復活を目指した「Knnillssonn」発表がプレスリーの死に重なり、レコード会社のプロモーションがなく、営業的には失敗したとのことです。
その後、音楽活動は続けますが、注目されることはなかったようで、レノンの死にショックを受け、銃による暴力撲滅運動に参加していたとの記述があります。
晩年、糖尿病で身体を壊し、1994年に心不全で亡くなります。
Harrynilsson.com
Wikipedia(英)Harry_Nilsson
“Walk Right Back” Lyrics
I want you to know that since you walked out on me
I want you to know that since you walked out on me
Nothing seems to be the same old way
Think about the love that burns within my heart for you
The good times we had before you went away, oh oh me
Walk right back to me this minute
Bring your love to me, don’t send it
I’m so lonesome every day.
I want you to know that since you walked out on me
I’m so lonesome every day
I want you to know that since you walked out on me
Nothing seems to be the same old way
Think about the love that burns within my heart for you
The good times we had before you went away from me
Walk right back to me this minute
Bring your love to me, don’t send it
I’m so lonesome every day
“Cathy’s Clown” Lyrics
Don’t want your love anymore
Don’t want your kisses, that’s for sure
I die each time Lalalala
・・・・
“Let The Good Times Roll” Lyrics
Come on baby, let the good times roll
Come on baby, let the good times roll
Roll all night long
Come on baby, show me how you feel yeah
Come on baby, let the good times roll
Roll all night long
Feels so good
Now that you’re home
Come on, baby, rock me all night long
Come on baby, don’t you lock the door
Come on baby, let’s rock some more
Come on baby, let the good times roll
Roll all night long
Feels so good
Now that you’re home
Come on, baby, rock me all night long
Come on baby, let the good times roll
Come on baby, let me thrill your soul
Come on baby, let the good times roll
Roll all night long
Roll on ・・・・