京都の桜 龍安寺

妙心寺塔頭、桂春院から龍安寺に向います。

3時を過ぎたので、昼飯はもういいかと思いつつ、適当なところがあればと探しながら歩きます。

ピンとくるところがないまま、歩いて行くと嵐山線龍安寺駅の桜の下にチューリップが咲いていました。

龍安寺手前の民家の庭に立派なシダレ桜が咲いています。


大雲山龍安寺は臨済宗妙心寺派。1450年、細川勝元開基、開山は妙心寺5世、義天玄承。

細川勝元は足利義政の後継者争いで応仁の乱(1467~1477年)を東軍の総帥として戦った。敵対した西軍の総帥は山名宗全。


龍安寺は応仁の乱の戦火で焼失しますが、1488年に勝元の実子、政元により再興。

1499年に方丈を建立、石庭もこの時期に築造された。

1979年に方丈等を焼失。現在の方丈は1606年建立の龍安寺塔頭寺院、西源院の方丈を移築したものなのだそうです。(以上、Wikipedia、龍安寺公式サイト)

鏡容池を過ぎて庫裡に向おうとする参道の桜、シダレ桜が満開状態で迎えてくれて、また興奮。

相変わらずの似たような写真の羅列になります・・・後でさらにすごいことになるのですが・・・

庫裡にはいる手前の右脇に大きなシダレ桜があり、またまた大勢のカメラマンを集めていました。


ようやく石庭にたどり着きます。びっしり人が並び、声を発していなくても、なんとなくざわざわしていて、じっくり鑑賞する雰囲気ではありません。

写真を撮ろうとしているとどんどん、カメラの前に廻り込んで写真を撮ろうとする人がでてきて、なかなか大変です。


人混みは自分もその中の一人で、文句は言えません。それとは別に、石庭と歳月を感じさせる土塀に背景を彩る、シダレと桜の樹が融け合って、素晴らしい雰囲気です。

皆が立ち去り難く、さらに人波が重なって行きます。

この土塀は油土塀と称し、土に菜種油を練り混ぜたもので、環境変化に強く、長い年月を耐え忍んできているのだそうです。

公式サイトの説明に、石庭の面は塀の外側より80センチ高く造られていることも強度を高める工夫であるとありますが、そうすることが、どうして強度を高めることになるのだろうか・・・

遠近感を高めるための土塀の高さの工夫など、様々な意匠が施された興味の尽きない庭ですが、そう言う説明書きは除いても、人波の後ろに立って眺めていても、さらに、人を惹きつけて止まない庭であるこということを実感しました。

以前に訪れた時も、人波にもまれながら落ち着いてみることが出来ませんでした。人の少ない時に訪れて、ゆっくり座って見たい・・・と言うのは無理なことなのかもしれません。

石庭を後にして、先程参道を歩いている時に鏡容池に沿って咲いていた桜を、池の反対側から撮ろうと・・・

その前にシダレ桜の林にぶつかり、大興奮となります。

石庭の枝垂れ

大興奮はいいのですが、気持ちが行くばかりで、どう写真を撮るのが良いのか、訳がわからなくなって、ただただ、シャッターを押しまくるだけ・・・

写真を整理していて、これだと言う写真がなくて、いざという時にこそ、構図や写真技術のお勉強不足が露呈してしまうなと反省です。

Kiss4を買ってもう2年経つと思いますが、遅ればせながら、写真の撮り方の入門編を勉強しようとは考えていて・・・

その前にほとんど読んでいない取説を読んで、カメラのことを知らねばと思いつつ・・・あまりハードルは上げん方がいいか・・・

ということでここは似たような写真を並べてお茶をにごします。

シダレの脇に白い、八重の桜もありました。

石庭、シダレ桜の林と立ち去り難い思いの2乗倍を重ねて、鏡容池に向かいます。

大分時間が経ちました。池のほとりに湯豆腐屋さんがあります・・感じの良さそうな庭が覗けますが、今から湯豆腐で昼飯は重いなと・・・

庫裡、石庭に向う時の参道で見た桜を対岸から眺めます。

今年の上野や、3年前くらいの三井寺のようにむせかえる様な桜の洪水には巡りあえなかったけど、シダレの乱舞やこの池に映る桜と収穫は十分あったなと満足します。

ともかく今の内に色々廻っておかねば・・・今年は桜が遅いという情報で惑わされて、盛りを逃したり、週末になると天気が悪くなるという悪条件が重なりました。

来年はさらに桜シフトを強化して、色々廻らねば・・・諦めきれずに山門の近くでしつこく写真を撮ります。

たどり着いた等持院は臨済宗天龍寺のお寺。

足利尊氏の墓所で、尊氏自身が1341年に建立したと言う説と尊氏の弟の足利直義が1338年に開基したと言う説があるのだそうです。

霊光殿に足利家代々の像がガラスケースに並んでおられました。生々しい感じで少し異様な雰囲気。撮影禁止でした。

全体的には桜とは無縁と言う感じで、茶室のある、落ち着いた庭園が印象的でした。

等持院の受付でここに一番近いバス停を訊きます。裏の立命館大学を通り抜けると正門のところで駅に行くバスに乗れるとのこと。

通り抜けてもいいんですか?通り道として大学も認めてくれていますから大丈夫ですよとのこと。

裏門をくぐって入った大学の中の桜はまだ若い感じの桜が多かったし、盛りをすぎていましたが、良い感じでした。

隠れた桜の名所だなと・・・

朝から昼休みもなく歩きとおし、かなり疲れ果てて、バス停に到着。京都に向います。

途中、バスの車窓から見た平野神社の桜が満開状態でした。夜、奥さんから電話あり、話していた時に、哲学の径の桜をテレビで紹介してたけど綺麗だったよと。

今回、京都の中でも向かうところが少し外れていたのかも知れません。でも妙心寺退蔵院と龍安寺の桜を堪能できたので十分満足でした。

休日のサンダーバードは時々座れない場合があるので、緑の窓口に寄って帰りの切符を確保、駅前の地下街で日本酒と「おばんざい」で昼食兼夕食をとりました。

ようやく京都の桜の整理が終わりました。

気が付くと撮影日(4月15日)に対して記事が一カ月遅れになっています。今年初めに滞貨一掃して順調に記事を書いていたつもりでしたが・・・

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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