今日は天気予報は雨。 朝はまだ降り始めていませんが、マキノの時に、紐でくくりつけたスノーシューが背中でぐずぐずになってしまい何回かやりなおさなければならなかったのを思い出し、雨のなかでうっとうしいなとスノーシューは置いて行く事に。

今日も仕事してる同僚いるけど、昨日のうちに「明日は野坂に登るから電話通じない可能性あるよ。」と断ってあります。
明日は自分が出勤なので天気悪くても行こうっと。
翌日曜日はえらく天気のいい日で様変わりで、がっかりでした。

サークルKで「おっ、今日は真面目な格好だね」といつもの調子でからかわれながら、オニギリと1リットルのボルビックを購入。
どうでもいい話、エビアンの丸いボトルの方が可愛らしいくて好きなのですが、ザックのサイドポケットから落ちやすく、転がり易いので山の時はボルビック。
まあ野坂は水場があるので500mlでもいいのですが・・

時間が早いのと天気が悪いためか駐車場には宮本さんの車しかありませんでした。
水場までは雪は少なく、ぐちゃぐちゃです。

雪で折れた杉が結構あるようで、折れた杉が、道をふさいだり、他の木によりかかったりしているものもありました。
写真では2本折れているのが見えます、
水場に着くと、雪解け水のせいかいつもより水量豊富なような気がします。
水場の近くから積雪が多くなります。

雪の上には宮本さんの長靴の底の模様と思われるイボイボの跡が続いています。時々、二本爪の動物の足跡が混じります。
イノシシか前に見たカモシカかな?と思いながら歩きます。

そのうち雨がひどくなり、傘を出します。
夏なら傘をさしても普通に歩けるところでも雪のため、木の枝の位置が相対的に下がって、頭の高さくらいにあり、ちょっと歩いては引っかかります。
おまけに湿雪で歩きにくい。

一の岳の直下で降りてくる宮本さんとお会いします。いつもそっけない宮本さんがニコニコしながら「この雨は止まないよ」と声をかけてくれます。
いい加減いやになってきたうえに、腰が痛くなってきて、一の岳に着くやいな、ベンチの端にわずかな雪の隙間を見つけて座り込みます。

水を飲みながら、このまま雨が降るなら、今日は「勇気ある撤退」かなと後ろ向きになりかけていました。
そこへて長靴のオバサンがウエストポーチのみの軽装で傘片手に、ヒョイヒョイ登ってきます。

「もう下りですか?」「いやあ、ここまで来て参ったのでもう帰ろうかと・・・」
「何を言ってるの、もうすぐよ。そんなとこ腰かけたら根が生えて、動く気なくしちゃうよ。上に行けばマンサクが待ってますよ。」
と励ましながら通り過ぎていきます。

そういえば「野坂岳一人旅」さんがもうマンサクを紹介していたな・・・
雨も小降りになって来たし、3人目の登山者が現れて少し気持ちがまぎれて、マンサク見て帰るかと歩き出します。
いつも一人で登ってるくせに、誰かに会うことを求めながら登っている面があるのかもしれません。

二の岳の登りは、まだ冬用の直登になっていました。
二の岳付近の尾根道にマンサクが咲いていました。今回載せている写真は全て二の岳で撮ったものです。

歩いているうちに雨が上がりましたが市内の方はガスで覆われて何も見えません。でも、三方の方は遠くまで見通すことができます。

三の岳の登りで先程のおばさんとすれ違います。
「雨が上がってきたね」と言いつつ(おお登って来たかという感じで)うれしそうに声掛けながら、降りていきました。
三の岳から野坂の頂上を見た写真ですが、前回の雪に埋もれた状態から大分雪が少なくなってきています。

頂上にたどり着くと雪はほとんどありませんでした。

だれもいない、何の音もしない中で、敦賀湾からわき出るように、霧がゆったりと岩籠山の麓を流れていきます。
ちょっと幻想的で、そのまま眺め続けていたい感じでした。

下って行くと少しずつ人が登って行くのに遭遇しました。でも全部で10名位で、いつもの野坂に比べると随分人が少なかったようです。
水場の下の方の沢で、小さい春を感じさせる息吹がありました。
疲れ果てて部屋に帰り風呂に入って、しばらく休息。夕方になって「一」に。
「五代」の水続り5杯で良い気持で部屋に戻り、早めに寝てしまいました。