古都保存財団が古都保存法制定40周年を記念して平成18年に「美しい日本の歴史的風土100選」を選定したという新聞記事のコピーを持っています。
なんか途中で自分の仕事を投げ出したお坊ちゃまを思い出すような言葉で抵抗があるタイトルですが・・・
「古都飛鳥保存財団」
※古都保存財団はH23年4月古都飛鳥保存財団に合併されました。
記事は福井県民新聞の記事で、このなかに福井県の5つの都市(下記)が選ばれているというものです。
100選・・実際には101選になっていますが、その中で福井県が5つというのは率から言って多いのかな・・というの第一感でした。
また、⑤は今立周辺のことだと思いますがいつも気になりながら、通り過ぎるだけでしかないのでいつか歩いてみようと思いました。今だ実現していませんが・・・
①小浜社寺群、酒井家城下町(小浜)
②平泉寺(勝山市)
③曹洞宗大本山永平寺(永平寺町)
④朝倉氏一乗谷、松平家城下町(福井市)
⑤越前和紙の里 五箇地域(越前市)
古都保存財団の会長はシルクロードの絵で有名な平山郁夫画伯ということです。
福井市の北の庄城祉公園は福井城祉の県庁、市役所とは離れて、足羽川に近い、繁華街の中にあります。
お市の方、柴田勝家の像と並んで目に付くのが平山画伯の揮毫による石碑です。
記念館に入ると平山画伯の柴田神社の絵があります。
その下に解説があり、平山画伯が柴田勝家の子孫であることが記載されています。
このことから平山画伯の引きで福井が優遇されたか・・・と言う思いがありました。
それにしては福井城祉、養浩館は言葉で出てくるのに北の庄は上がっていません。
それに選定は識者の選定委員会が構成されており、画伯は選考に関与されていないようです。
失礼なことを考えました・・・・
「日本百名山」の中に荒島岳が入っているのは筆者の深田久弥の福井に対する思いがあったという話があります。
お母さんが福井出身で、深田は高校時代(藤島高校)を福井で過ごしました。
百名山選定の時に、濃郷白山と荒島岳で迷い、福井の荒島を選んだ、と言うものです。それを思い出し、もしやと思ったわけです。
写真は山と渓谷社の2008年のカレンダーです。
自分が荒島に登った時に丁度荒島で100山目登山を祝っておられる方にお会いしました。
千葉から来られた方で、恥ずかしそうに旗を持って、お仲間に写真を撮ってもらっていました。
ところで100選のうち5か所が福井ということに関して・・・他にどんなところがリストアップされているのか調べてみると、「特別枠を除く」100選とあります。
特別枠というのは古都保存法対象都市である京都、奈良等の10都市、世界文化遺産指定地域の白川郷など、47都市(双方にまたがるところがあるので43都市になるそうです)等を指します。
すなわち、有名どころは「特別枠」で別格扱いとなっており、その他の都市で応募があったものから選ばれたものが100選ということです。
お隣の滋賀県は大津が世界遺産と古都保存法指定地域として特別枠に入っているほか100選に彦根、近江八幡、東近江が入っています。
岐阜は特別枠に白川郷、100選に岐阜、高山、美濃市をはじめとして8都市が入っています。
100選の下に準100選も選ばれていて福井からは坂井市三国湊、若狭町熊川宿、大野市大野城下町が入っています。
自分の個人的思い入れとしてはポイントの高い吉崎御坊の地域はどちらにも入らないようです。
100選の五箇地区、準100選の三国湊はまだ歩いていないのでそのうち歩いてみたいと思っています。