11月4日は本社の指定休日。
お客さん相手の事務所の都合もあるので、カレンダーにない休みの場合は休むかどうかは都度決めていますが、今回は仕事の谷間になることが判ってきたので、本社に合わせて、休むことに。
皆の休みの計画もあるし、もっと早く決めたかったけど、なかなか長期展望を立てることができず、様子見ながら計画せざるを得ないのでやむなしです。
本来であれば、先週末は仕事が一段落するはずだったので、日曜早朝に白山スーパー林道を歩くツアに申し込んでいましたが、仕事の予定が変わり、断念。
一里野温泉「岩間山荘」に宿泊して紅葉と熊鍋を楽しむ予定でしたが急遽キャンセルしました。
今週、一週遅れで休むことが出来たと言うわけです。
全て終了、と言う感じのすっきりした終わり方ではなかったけれど、この歳して夜勤業務までした疲れが溜まっていて、少し休ませて欲しい・・・と言う感じです。
突然の4連休ですが、初日の3日は疲れが残っていて休みたい気持ちと天気があまり良くなさそう。
土日の天気予報は雨です。
4日が一番天気がいい・・・世間は休みじゃないし、人出も少ないのでないかなと・・・ここが落とし穴でした・・・
前から行きたかった刈込池の紅葉に行くかと・・・
福井新聞に刈込池の道に土砂崩れがあり、通行禁止になっているが、紅葉最盛期の6日(日)までの土日、祝日には解禁しているとの記事を読みました。

今考えれば至極当然なことなのですが、4連休のうち4日(金)だけが「平日」だということに思い至りませんでした。
というより、飛び石だから休みの扱いだろうという勝手な思い込みもあった様な気がします。
7時半に敦賀を出発します。サークルKでドライブ用のお茶とちょっとしたスナックを購入。
昼飯は、刈込池から戻って鳩ヶ湯で食事すればいいかと、用意せずにでかけます。
北陸道を北上しているとガスで視界が悪くなります。
南条サービスエリアでトイレと朝飯タイム。大分晴れてきましたが、日野山の足元がガスってます。
大野を抜けて、158号を走ります。
ナビが何も言わなかったので荒島に登るときの勝原に向う九頭龍方面を走ってしまいますが、ナビの示す道路からずれて行きます。
ちょっと手前の分岐に「鳩ヶ湯」の文字があったなとUターンします。
ナビの奴「真っ直、真っ直」っておかしいだろって文句たらたら・・・ナビは鳩ヶ湯に向う道をメインとしていると言うことだと思います。
しばらくすると大分道が狭くなりますが、なんかそれらしくなってきて、うきうきし始めます。
途中で降りて写真を撮っていると地元の人達が「なにをこんな面白くもないところで・・・」という目つきで通り過ぎて行きます。
しばらく走ったところで鳩ヶ湯に到着。橋の向こうに遮断機が付いていて通行禁止になっています。
鳩ヶ湯の前に駐車して山仕度をしている人がいました。
「三の峰に登りに来たんだけど、土日、休日しか通してくれないんだよ。歩いてもダメだって・・・」
えっ、そんな、ちゃんと新聞で確認してたのに・・・って、新聞記事の内容を思い出し、そう言えば俺は休みだけど世間は平日だ・・・と改めて気が付きます。遅いって・・・
万全の企画のはずが・・・天気が良くて、空いてて・・・でも平日だと・・・
今までも道に迷ったり、忘れ物したりと危ないこと連続の山歩きばかりで、偉そうに山紀行などとカテゴリ設けている資格がないというべきところです。
それにしても、だいたい、3日~6日までの間のたった一日、工事休んだっていいじゃないか・・・と逆切れしそうになります。
ダメ元で、遮断機のおじさんのところに行って「歩きで行かせてくれないのか?」と訊きに行きます。
刈込池まで、まだ10kmはあるし、工事の現場は通れそうもないこと、一人だけ許可することは自分の権限ではできないと。
まあ当然なことです・・・工事が遅れていて必死なのだそうです。
山仕度をしていた人は赤兎山に目的地を換えて向うのだそうです。「3時間ぐらいでいけるかな、勝山から登った方が楽なんだけどね。」
俺は楽な方から登る方だよな・・・日ごろ1000m以下に慣れていて、1628mという高さにちょっとびびります。
案内図を見ると頂上まで8km、ベテランが3時間なら、自分はどれくらいかかるのか・・・
最近購入した「新・分県版登山ガイドNO19福井県の山」(山と渓谷社 宮本数男偏)によると、勝山から登って、鳩ヶ湯に降りるコースが紹介されていて、下りで2時間10分になっていました。
今まで一番長い山歩きが、アパートから歩きで市橋まで行き、岩籠に登って、山部落におりて歩いて帰ってきた時・・・
ほとんどが平坦な道で10-15kmくらいだったのでしょうか。往復16kmの山登りは、自分にはちょっと荷が重すぎる感じ。
しかも前からの準備もなく、昼飯も用意していない・・弁当は無理やり頼めば鳩ヶ湯で手配できるのかもしれないけど・・・
・・・実際には、自分が歩いた前半は大した登りはなく、平坦な道を歩く感じでした。後半はわかりませんが、カメラに捉われなければ、手ごろな登りだったかもしれません。
そんなことはまだ判らずで迷い続けます。
今日は九頭龍に行き、戻って鳩ヶ湯に宿泊し、明日朝、刈込に行く、九頭龍から郡上八幡に行って泊まる、など・・・
色々考えましたが、明日の天気予報は雨模様で今日一日を楽しんで帰った方が懸命だなと。
赤兎山の登山口が紅葉しているのが見えます。
頂上にこだわらず、赤兎山に向って紅葉が綺麗な所まで登ってみようと、ようやく決断して行動に移ります。
登山靴に履き替えていると、鳩ヶ湯のおっちゃんが野草を採りにでてきます。
「日帰り風呂はあるんですか?」「おお、あるよ。10時から2時までだから、もう入れるよ。入っていきなよ。」
・・・って、こんな状態で朝から風呂に入る気も起きない・・・「少し歩いて自動販売機で山歩き用のお茶を購入していると、大阪NO.のご夫婦がやってきます。

通行禁止を見て、こちらに訊いてきます。「どこ行くんですか?」「赤兎の途中まで歩いてみようと思っています。」「それじゃあ、我々もそうしよう」って・・・
気温が高そうで、半そでのTシャツになって登り始めます。

サングラスを持っていたのですが、例のごとく(?)どこかで失くしてしまいました。山でサングラスを失くすのはこれで4個目だと思います。
しばらく舗装された林道を歩きます。汗をかいて曇るので外して失くすということを繰り返しています。なにかいい固定方法がないのでしょうか・・・

林道沿いのところどころに紅葉が綺麗なところがあり、そのたびに写真タイムがあって、遅々として進みません。
杉の樹の間伐をやっていました。

小さい樹はチェーンソーでそのまま切り倒しますが、太めの樹は切った部分に楔を打ち込んで倒すようです。
さらに歩き続けると林道脇に赤兎山登山口の標示があります。ここからは山道になります。
ここまでで紅葉に興奮して時間がかかっていて、もう12時半です。風呂に入るためには1時半までには帰らなければ行けないとかと思います。
風呂より紅葉だなと、風呂の時間は無視して、3時頃を目途に行ける所まで行こうと登山口から登り始めます。
前記したように、登りは緩やかで、それ程厳しい感じではありません。刈込池込で鳩ヶ湯に一泊しに来るのもよさそうだなと、単純な男はすぐに宗旨替えを。
大阪のご夫婦はちゃんと昼食を持っておられて、のんびり上がって行くと途中のベンチでランチタイムしていました。

「この先、後、小一時間歩くと紅葉が綺麗なところがありましたよ。写真一杯撮って帰って来たところです。これからお風呂に入りに降りようと思います。」と。
「紅葉を楽しみたいので、お風呂は諦めます。」と挨拶して、空き腹を抱えながら通り過ぎます。

ご夫婦が言われていた綺麗な場所と思われる場所に到達。
手前に鳩ヶ湯から2.6kmの表示がありましたので、3 kmくらいの所だと思います。写真をたっぷりとって、もう少し先まで行ってみようと進みます。

枯れた沢を渡って暫く行くと、また、紅葉がきれいなところがありました。
写真を撮って先に歩きますが段々と色が緑一色になってきたのと、3時に近づいていましたので、諦めて引き返します。

誰も居ないと思っていた登山道でしたが、登ってくる人が一人・・・「えっ、これから登るんですか?」「えっ?そうだけど」と当たり前のこと訊くなと言う感じで不思議そうな顔をされてしまいました。
降りてくる人には3人ほどお会いしました。いずれにしろ単独行の人ばかりで団体さんには会いませんでした。
平日だから人が少ないのでしょうか、休日は様子が違うのかもしれません。
山登りとしては中途半端だし、刈込池に期待していた周囲全部紅葉と言う感じではありませんでした。

でも、部分的ではあっても紅葉は綺麗で、たっぷり楽しめて、写真を撮りまくり、とうとう1,000枚を超してしまい、雨の土日は写真整理で時間がつぶれました。

赤兎山あるいは周辺の山への色気もでてきて、楽しみが増えてきました。
帰りに大野の街中により、花垣で「調熟純米古酒」と「棚田米純米大吟醸」、ついでに粕漬けと奈良漬をゲットしました。

考えて見ると昼飯抜きで、あまりにも腹が減り過ぎて、途中のローソンでハムチーズパンなるものを一個買って食べました。
味が濃くて、なんとなく口の中に後味が残ってしまい、ちょっと気分が悪くなります。

敦賀に戻り、五縁で食事をと・・・でも気分悪く、「一の蔵」1合で、2合目は干せずに引揚げました。
パンで気分が悪かったせいか、あるいは次の日は身体が痛くて動けなかったので、疲れが大きかったのだと思います。
写真の整理方法の一つとして、試しにムービーメーカーで初めて動画を作成してみました。
動画と言うよりはスライドショーですが・・・サイドバーにも貼りつけてみましたがここではサイズの大きい版を載せます。