乗船時間近くなってくると、救命具が配られます。丸められて帯状になったものを腰に装着しろと。
こんなもの着けたって、とっさの場合に、開くヒマはないだろうと、馬鹿にしてたら、水面に接すると感知して自動的に開くとのこと。
改めて、ベルトを調整して、きちんと装着しなおします。救命具を装着して乗船待ちの列に並んでいると、脇で外人のおばさん2人が騒いでいます。
どうも彼女たちは16時くらいの乗船券を持っているらしい。
自分が金地院に行っている間に、チケットは売れていき、もう夕方のチケットしか残っていないようでした。
「私たちは今日、日本を出発しなければいけないので、時間がないんだ、と。」
まあ、どこでも勝手な奴はいるもんだとなと感心します。
よもや二人ぐらいなんとかなる、と行って乗せたりしないだろうなと、不安になりますが、英語を話すお姉さんがでてきて、ルールを曲げられない旨を説明します。
おばさん達不満そうに、それじゃあ、あきらめるけど、ショッピングに行きたいから、どこかショッピングモールを教えろと。
乗れないのはお前達のせいだ、代わりにショッピングの案内をしろと、そう言わんばかりで、なんか筋が違うのではないか・・・
お姉さん、ベテランのおじさんにパスオンして、舟に走り込みます。彼女が我々の舟のガイドさんなのでした。
彼女、まだ、新人さんらしくて、これからガイド、と、緊張しているところに、英語の助っ人を頼まれて、気もそぞろというところだったのでしょう。
記憶した内容を思い出しつつの彼女のガイドは、まだ、たどたどしくて、流暢に英会話してたときとのギャップが面白くて一人でニヤニヤしてしまいました。
おじさんが地図で買い物できるところを説明しているのを脇に見て、舟は出発します。
天気すっかり回復し、素晴らしい舟遊びとなり、桜を満喫しました。