古文書てらこや

今年度、日比谷図書館、日比谷カレッジの「古文書塾てらこや-古文書のいろは」に月1、2回の頻度で通い始めました。

昨年は、千葉カルチャーセンターの「古文書を読む」教室に通ったのですが、同教室が、先生のお勤めになる大学の都合で一年休講となりました。

今まで、何回か色々なところで古文書入門講座を受講しているのですが、全て、文書を読みながら、必要なところを教えていただく、と言う形でした。

集中力が薄れた老人故、都度忘れてしまい、なにも進歩していない気がしていて少々焦りがありました。

カーペット状に咲いていたチューリップの花は全て刈られていました。

今年一年、勉強を継続したいなと思っていましたが、日比谷図書文化会館で「古文書てらこや」があるのを知りました。

「古文書てらこや」では初級編の名前が「古文書のいろは」となっており、5人くらい居る講師が同じ教材を使い、系統だった授業内容で行われるようです。

ちょうどいい、この一年間、改めて基礎を学んでみようと、考えた次第です。

敦賀の単身赴任時代にカメラ担いでの神社仏閣巡りや、歴史の地をたどることを始めました。

色々歩いていると、各所に石碑があったり、また博物館などの展示物の掛け軸や、武人達の手紙など、崩し字にお目にかかります。

これらを外国語を見るように眺めるだけで、何を書いた文章なのかさえ、理解できないことに歯がゆい思いを持ち、勉強してたいと思いました。

と思いつつも、なかなか古文書を習う機会がないままでしたが、敦賀市主催の市民講座で、「古文書」講座が開催されているのを発見。

心字池の鵜。ずっと羽をパタパタさせていました。

当時、敦賀博物館館長でおられた、外岡慎一郎さんを講師として、月1回か2回、土曜日開催で行われており、喜んで参加しました。

外岡先生、 NHK BSプライム番組の「英雄達の選択」で、「大谷吉継」編にも出演されておられていましたが、今年、「英雄隊の選択」の常連である千田賀博先生のおられる奈良大の教授に転身されたようです。

鵜のすぐ近くにコサギ(と思われる)がじっとしていました。

教材が大谷吉継の印可状など、敦賀に特化した題材で面白かったのですが、途中でアンケートが採られて、開催日が土曜日より平日がいい、という意見が多く、水曜日に変更となりました。

大した仕事をしていないとは言え、一応、仕事をもっていたため、土曜日だから通えていたので、数ヶ月で断念せざるを得ませんでした。

日比谷見附跡

今、仕事をしなくなった身となってみると、色々な行事が週末、特に土曜日に集中しているこを実感します。

アレも行きたい、コレも行きたいけど、土曜日開催でダブりまくり、参加したいイベントを選択せざるを得ず、もう少し平日に分散して欲しいと、思います。

お堀のイジケハクチョウ

古文書教室に通われていたほとんどの方が今の自分と同じ境遇の方が多かったように思いますので、水曜日に変更になったことがよく理解できます。

今、同じ様なアンケート調査を受けたら、「土曜日だけは避けて欲しい」ということになるのかと。

ということで、中断したお勉強をなんとか再開したいと千葉に戻ってから、色々調べてみましたが、今回の日比谷と諸文化会館の講座はヒットしませんでした。

最初にひっかかったのが、NHK通信講座でしたが、自分みたいなずぼらな人間は通信教育ではきっと挫折するだろう、と。

馬場先門交差点から東京駅方面、手前右の建物は東京會舘、今年10月オープンだそうです。

他を探して、朝日カルチャーセンター千葉教室の「古文書を読む」に行き当たりました。

こちらは武蔵大学の高橋一樹教授のご講義で、原則第2、第4水曜日の開催ということで、とりあえず、お試し教室に参加して、なんとかついて行けそうかなと、通うことに決めました。

東京會舘向井の明治安田生命ビル。

高橋教授のお話を伺うと、ご専門は歴史で、歴史の資料を調べるためには、古文書を読み解く必要があり、必要に駆られて勉強されたとのことでした。

歴史がご専門なので、教材の古文書の位置づけ、当時の時代背景、関連する人間同志の関わり合い、社会組織の中の上下関係などなどの説明が豊富で、ともかく授業が面白い。

この間鑑賞したルドン展継続中の三菱1号館美術館

継続で勉強されておられる方達が多く、古文書解読の技術的な面では結構、コレは知ってるよね、という感じで、説明が飛ぶところもあって、焦るところもあります。

足りないところは自分で補いつつ付いて行こうと考えていましたが、実力がアップしない状態がつづいて居る気がしていましたので、ここらで、「いろは」をじっくり勉強してみようかと思っています。

1号館の展覧会史。第1回のマネ展以降、クラーク、カンディンスキーなどなど、随分お世話になりました。

「いろは」は確かに崩し字の基本を繰り返し勉強出来るようです。

講義室の受講生の机には自分の持って居る薄い辞書とは異なり、分厚い崩し字辞書と毛筆ペンが用意されています。

留意すべき崩し字があると、辞書を見ながら、先生が崩し方を伝授してくれて、自分たちも毛筆ペンで実際に描いてみるのです。今一、付いていけないのですが・・・

都心の日比谷に通うという楽しみもあり、この一年は少し頑張ってみようと考えています。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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