2009前日、蒸し風呂のような京都ゴルフ倶楽部上賀茂コースでゴルフをして、夜は川風吹く、涼やかな鴨川の川床で日本酒をしこたま飲んで、久し振りに会う人達と大盛り上がりのひと時を過ごしました。
ゴルフの後、ホテルで一休みをした後に、夜の待ち合わせ場所まで、30分程歩きました。写真を撮りながら行きたかったけどちょっと時間が足りない感じなので、せっせと歩き、ジャストの時間に到着。
そこまでは元気だったのですが、川床で日本酒を飲んだ後に「もう一軒」で先斗町のバーに行き、モスコーミュールを2杯。外に出て「15分でホテルまで歩けますよ。」の一言で帰りも歩くことに・・・
歩くうちに疲れと酔いでなかなか前に進まなくなり、えらい時間をかけてホテルにもどりました。おまけに腰とふくらはぎが痛くなる始末です。
先斗町の夜は人出は切れないみたいで、活気がありました。こんなところに住んだら身体が持ちそうもない・・まあ真直ぐ帰ればなんの問題もないわけか・・・
明けて日曜日は京都の街を歩くくつもりでしたが天気悪く、午後から雨とのこと。
身体のあちこちがパンパンに張って、疲れきっているのに加えて天気が悪いのではちょっと気持ちが萎えてきます。
東京でやっていたときに見れなかったので、京都市美術館のルーブル展「17世紀ヨーロッパ絵画」を見て敦賀に帰ることにします。
パリのルーブル美術館は毎月第1日曜日は無料開放されます。
自分がパリを旅行した時にちょうど第1日曜日が期間に入っていたので、ルーブルは日曜に行きました。
8時頃に行ったのですがガラスのピラミッドの入口前は既に長い行列ができていました。
外国の美術館は中も撮影自由で驚きました。
今回の目玉のフェルメール「レースを編む女」もラ・トゥールの「大工ヨセフ」も、撮影自由でしたが、「モナリザ」だけは撮影禁止となっていました。
と言っても、ピント外ればっかりで、がっかりでしたが。自分がどういう絵を見たかが大事なので、写真が良くなくてもいいんだと自分を慰めるしかありません・・・ここに掲げた絵はルーブル展公式サイトでお借りしたものです。
前に上野で美術展を見に行った時に、閉館まで後1時間半程度という時に、行列で40分待たされたことがあり、不愉快な思いをしたことがあります。
今日は並ぶつもりで、早めに、7時半に行動開始、ホテルのフロントで地下鉄東山駅までの行き方を確認して出発。四条駅のコインロッカーに荷物を預けて東山駅へ。
駅の周辺ガイド図の前で歩く道を確認していると、背後に「あらかん」カップルが何組かいて、会話の様子で目的地は同じ様です。
早くついたからと言って得になることもないのですが、一緒に歩いているとなんとなく、競争するように足が速くなります。
まあ焦っても意味がないなと思いなおし、通りの反対側に見えた柳並木の疎水を一枚・・・戻って逆側を一枚・・・
美術館にたどり着くともうかなりの行列が・・
印象派の登場は1800年代、19世紀後半ですから今回の「17世紀ヨーロッパ絵画展」の主流は宗教画や戦争画が主流で、正直いうとちょっと苦手な範囲になります。
その中で人間を感じさせる絵、光の使い方の巧みな絵に惹かれます。
パリに行ったときに、オルセー美術館では鑑賞はほとんど一日を費やしましたが美術館の大きさとしてはオルセーを凌ぐと思われるルーブルは半日で終わりました。
オルセーで疲れきったので少しクールダウンしたということもあると思いますが
、自分の見たいものがどれだけあるかの違いもあったと思います。
正直いうと・・・大英博物館でも感じたのですが、なぜイギリスやフランスでエジプトなどの遺産を見なくてはならないのか・・・という殖民国家の大国意識に対する天の邪鬼がちょっと反発している面もあります・・・
今回は入場料1500円を取り戻そうと粘りましたが1時間半くらいで出口に到達してしまいました。身体が疲れていたため、トイレの前にあったベンチで休憩した分も入れてです。
途中で足が痛くなって係員の座る椅子が空いていたのでよっぽど座ってしまおうかと思いましたが止めました。
日本の美術展は人が押し寄せるので大変なことは判ります。
それにしても、入り口で「立ち止まらないで奥につめてください。」と警備員が連呼する声が中に入って絵を見ている間も気になりました。バーゲンセールじゃあるまいし・・・
ヘッドフォーンのガイドをレンタルしている人たちは、お互いに話す時に大声になります。これも仕方ないのかもしれませんが、俺達だけしか居ないというような態度はあまり心地よくありません。
昔、スイスのバーゼルという街に出張していた時、市の美術館に行きました。
ゴーギャン、マネなど有名どころの絵が展示されている中で、モネを何枚か集めて飾ったモネの部屋があり、椅子が用意されているのでゆっくり座って、しばらく時間を過ごしたことがあります。
(ネットで知らべたらバーゼル美術館の所蔵にモネがでてきません。あれは常設ではなかったのかもしれません)
日本でも美術館の常設の絵を見たいと出かければ、同じ感じで見れるのかもしれません。
考えてみると日頃はゴルフだ山登りだと時間を過ごし、「なんとか展」が来ない限り美術館に出かけることはめったにありません。常設展示を見に行かないで、あまりえらそうなことは言えません。
ただし、福井、特に敦賀は美術、音楽などの文化面であまりにも環境がよろしくない・・・
前に「プラザ萬象」で福井市美術館の移動美術館というのが開催され、見に行った記憶があります。こういうのはどんどんやって欲しいなと思いましたが、その後情報不足で継続的に実施されているのかどうかもわかりません。
お~い市長さん、ベンチャーズを懐かしんでいるヒマはないぞ~
最近の美術展でのお決まりですが、出口ショップで印象に残った絵の絵葉書を購入。
今回の展示とは関係がないのですがフェルメールの絵をモチーフにポスター風に遊んでいる輸入絵葉書があったので一緒に購入。
外へ出ると雨どころか陽が指していて暑いことこの上ない。目的のルーブル展を見たので後は隣の平安神宮にお参りしてから帰途に・・
人力車が待機しています。
帰ろうとすると「神苑」の入り口がありました。入場料600円です。
季節的に花の少ない時期なのだと思います。
花の名前を書いた札は沢山ありますが、苑のなかは緑が主体でした。
色のあるものはキキョウ、ハゲイトウ・・・キキョウの花びらに見える黒点はカタツムリです。
池までたどり着くと白、ピンク、赤、黄色のハスの花が咲いています。
途中の池と池の間を流れる水路を清掃しているオジサンに「この水はどこからか引いているのですか?」と訊ねると、昔は琵琶湖から引いていたんだけど、「鯉ヘルペス」が流行ったときに取水を停止し、循環させるようにした」とのことでした。
水路の中にハマグリより大きそうな貝が転がっていて、女性グループが「大きいシジミねえ」と関心しています。
水中の生物には触れるなとあるので成長に任せるとこんなシジミもありなの?と一瞬たじろぎます。
それにしても暑い!! 茶店を見つけて冷たいお抹茶を。少し涼しい風が通ります。でも頭上でツクツクボーシがうるさいです。
疲れと汗でボーっとしてきて部屋のクーラーが恋しくなってきました。ともかく京都を出ようと歩き出します。最後は池の中にある橋を渡って出口に出ます。
帰りの駅で乗車券を買おうとしている外人がイライラしています。自動発券装置の英訳ボタンを押して繰り返して読んでいるのですが判らない様子。
英語ガイドボタンが付いているんだって感心してたけど、オバサン爆発しそうになってきています。
ドウシタの?って訊いてあげると自分の行き先の値段を知る方法がわからないとのこと。
上に掲示されている路線図で運賃確認して券を買うわけだけど、ガイドにはそこまで親切にはでてこないらしい。
京都まで250円。乗換駅は自分も一緒だから行こうって案内してあげます。
訊くとニューヨークから生まれて初めての旅行に出たんだとか。外人の歳はわからなないけど、さすがに自分よりちょっと上かなってオバサンでした。