パリの公共の施設・・美術館、博物物館、凱旋門等公共施設は全てストライキで休館しているとのニュースに不安を覚えながらシャルルドゴールへ。
降りたターミナル2G で荷物を受け取らねばならないのですが延々待たされます。
ヨーロッパ域内でのフライトでチェックイン時に荷物を預ける人は少ないようで、我々の他には数人しか居ません。
そういえば手荷物として大きなバッグを持っていながら飛行機のタラップを上がる前にバッグを預けている人が結構居ましたが、降りるときもそのまま自分のバッグを受け取ってました。
まあバゲッジクレームタグは付かないのでトラブルがあったりするのかも知れません。
メインのターミナルビル2Eに行って案内に、電車の乗り場を聞きます。
「何処に行くの?」「オペラ座の近くなんだけど」「あら、それならシャトルバスで行くのが良いわよ」とバスの乗り場を教えてくれます。
でも・・・オペラ座からどれくらい歩くのか不安です・・・バスを待っているオバさんに地図を見せて聞くと、「ああこれなら直ぐ近くよ」とのこと。
なんとなく眉唾なのと、なかなかバスが来ないので「我々はタクシーで行きます」って言ったとたんに、「バスが来たわよ!!」・・・・仕方なく乗り込みます。
バスは空港のターミナル、ターミナルを廻って客を積み込んで行くので、どんどん時間が経ちます。パリに入ってからも渋滞で大分待たされます。
ようやくオペラ座に着き、地図で見てほぼこちらの方向だなと歩き始めます。
道の分岐のところで通り名を確かめようとしているとお客さんがどんどん歩いて行ってしまいます。
ままよと歩き始めますが、自分の勘ではどうもこの通りは一本違う気がします。
後で見ると下記地図の青い→ラインのオスマン通りを行くべきところ斜め上に登って行くラ・ファイェット通りを歩き始めて、目的地から遠ざかっていたようでした。
道を通りかかった遊び人風に聞くと「この道を20分ほど真直ぐ行って右に曲がれば、お前の行きたい通りにでるよ」と。
パリの通りは放射状の道が多いので一本違う道を行くとえらく遠回りになります。
この人が言っているのは扇の逆側を縁まで行って、縁沿いに遠回りしろと言っているような気がします。
礼を言って分かれた後で右に斜に入る道があったのでそれを進み、思い通りの道に出ようと思いました。
するとさっきの遊び人が追いかけてきて「こっちだよ、こっち」って言って怒ります。
止む無く遠回りでも、彼の言う通りに行こう、と歩き始めますが、延々と言われた角にたどり着きません。
自分一人なら写真を撮りながら楽しく行くところですが、お客さんが一緒で、しかも、半日しかないのでりゆっくりできるものではなく、申し訳なくて、汗が噴出します。
何度か道を聞くたびに違う答をもらい、大混乱。
だめもとでもう一度と思い、すれ違おうとする二人連れに聞きます。
「お前は随分よ、来過ぎている」との話・・・
結局この人も良く知らないで言ってたのですが、大分オペラ座方面に戻ってから、オスマン通りにでます。
荷物を三つ抱えて大汗をかいている「くまじい」を哀れんだ、連れの人が「俺が持ってやるからよこせ、そっちもよこせ。」と、有難いお言葉。
三つとも全部持ってくれそうな勢いでしたが固辞して一個だけ持ってもらい、大分楽になります。
目的の道にようやくでて、本来の方向であるオペラ座から離れる方向に歩き始めます。
地図にでている一つ前の地下鉄の駅に行き当たります。
ああもうこれで大丈夫と思いましたが、二人連れはホテル求めて歩き続けます。
これは金でも請求されるのではと余分な心配をし始めたところにホリデイ・インの親しんだマークが見えてホッとしました。(今はロゴが変わったようですが、ここでは昔のロゴで表記しました。)
ホテルのレセプションまで連れて行ってくれて「お前のところの日本人の客が迷っていたのを拾ってきたよ」とでも言ってくれているのだと思いますが、フランス語で判りません。
お礼を言う間もなく「楽しくやれよ」と去っていきます。良い人は居るもんだなと、『フランス人はいい加減なこと言うけど、人は良い』というのが本日の教訓でした。
受付にオペラ座からの時間を訊くと、歩きで15分位とのこと。
なるほどバス停のオバちゃんが「直ぐよ」と言ったのはあながち嘘ではなかったみたいです。
我々は45分くらい歩き続けたけど・・・・
お客さんに平謝りしつつ、フロントに訊くと、美術館類は全てストライキでアウトとのこと。
入れるかどうか判らないけどともかくエッフェル塔に行ってみようと、今度はタクシーで向かいます。
エッフェル塔に着くと、な、な、な、なんと人、人、人の山です。何で平日にこんな人間がいるんだ・・・
きっと色々な施設がストライキで閉鎖されており、行くところがない人たちが押し寄せたのだと思います。
あきらめて、凱旋門まで歩くことに。
橋の袂にあったクレープ屋さんで水とクレープを購入して食べながらセーヌを渡ります。
凱旋門には張り紙がしてあり、やはり休館でした。
おそらく唯一開いているのがエッフェル塔なんだろうなと思いました。
凱旋門でうろうろしているうちに夕暮れが訪れてきて、シャンゼリゼのイルミネーションが目立つようになり、凱旋門のライトアップも始まります。
シャンゼリゼ
グランパレ美術館のあたりまでくると様相が若干変わってきて夜店が並ぶようになってきます。
広場がテンポラリーな遊園地になっていて可愛いいミニコースターに子供が大喜びです。
氷の展示館らしい・・
コンコルド広場に大きな観覧車がありました。
乗りこむときには回転を止めて10か所位から同時に乗り込み、乗っても止まり止まりで3周位するという不思議な観覧車でした。
パリの夜は続きます・・・・