今回は奥さんと二人で、ニューヨーク5泊の旅です。仕事以外でゴールデンウィークに海外に行くのは初めてです。
成田でチェックイン終了して、歩き出して、荷物チェックの大行列見てビビります。
ともかく入ってラウンジで休もうと歩いていると、覚えのある彫りの深い顔した、背の高い女性が列の中で目立ってます。
本社の女性社員でした。インドネシアに遊びに行くと・・・普段から日焼けしているのでつい、里帰りか?とでかかりますが、飲み込みます。
機内では「ツーリスト」を眠り眠り見て、さっぱり筋が判らないままに、ニューヨークに近づいてきます。
成田を出る前に、アメリカで大きな竜巻で死者100人を超すというニュースがありました。
その荒天が東部に流れてきたのでしょうか、J.F.ケネディ空港は雨と強風の模様で、我々を乗せたJL006便は着陸を待機させられます。
だいぶ待機してから機長のアナウンスがあります。「悪天候のため、後30分ほど待機する予定です。燃料は45分ほどあります。」
えっ、そんなにぎりぎりなんだ・・・って、心配性の「くま」はそれでも寝てしまいます?
JL006便はまだ、幸運だったようで、後で聞くと、一旦ボストンに降りて、給油後ニューヨークに戻った機もあったのだそうです。
JALパックのピックアップバンで街に向かいます。容赦なく激しい雨がウインドウガラスをたたきます。
視界も悪く、せっかく助手席に乗せてもらったのに周りの景色を楽しむことができません。最近「くま」家の旅行というと雨が付きもので、もうどうにでもしろと・・・
それでもクイーンズボロ橋を通ってマンハッタン島に入る頃には雨だけはあがってきたようです。
映画でよく見る橋のような気がします。
ニューヨークのいろいろロケ地を紹介している下記の「ニューヨークロケ地ガイド」でジュリア・ロバーツとメル・ギブソンの「陰謀のセオリー」のカーチェイスに出てくるとありました。
面白いサイトがいろいろあるもんです。
そういえば右手に見える工場は、映画のイントロなどで車がニューヨークに入るときに出てくるような気がします。
ニューヨークのお化け煙突だ・・・と見るたびに思っていました。
ホテルは前に書きましたが、セントラルパークの南西の入り口に当たるコロンバス・サークル(セントラスパーク・ウェスト/ブロードウェイ59番地)に面していました。
この場合は「幸(さいわい)に」というのでしょうか、飛行機が遅れたため、チェックインが始まる3時ごろに到着。またされることなく、部屋に案内されます。
予約が遅かったので、「くま」家にしてはちょっと豪華なホテルしか空いていませんでした。バスタブと別にシャワーがあり、トイレもバスルームの中ですがドアがありました。
窓はセントラルパークの反対側に面しており、ハドソン川、遠くダウンタウンが望める部屋でした。
奥さんが「SMOKE」と「Blue Note」のジャズ鑑賞を予約しておいてくれたので、後、なにか、オプションをということで、案内のガイドに、「夜景ツア」と日曜日の「ゴスペルツア」を申し込みます。
昔、仕事でサンフランシスコに行き、週末を過ごした日曜日の朝、ユニオンスクエアの周辺を散歩していて、ゴスペルの流れる教会の前を通り、礼拝に参加させてもらったことがあります。
ゴスペルが数曲演奏されると牧師の説教があり、寄進の袋が回ってきます。
牧師が「さあ、周りの人とハグしましょう!」って叫ぶと皆、左右、前後の人とのハグが始まります。日本人には恥ずかしい限りでした。
この時のゴスペルを体感した経験が忘れられず、申し込んだのですが・・・
だいぶ天気が回復してきたのでとりあえずぶらぶら歩こうと、外にでます。車に混じって馬車が堂々とコロンバス・サークルを走っています。
雲は多いですが、ニューヨーク到着時の荒天が嘘のように穏やかな空が広がっています。
セントラルパークの中を歩いていると、気持ちがゆったりして、落ち着きます。街路樹もそうでしたが、あまり樹木を刈り込んでいじめることはしていないような気がします。
日本は建物を、送電線を守るために必要なのでしょうが、街路樹を刈り込んでしまい、不自然な緑が残ります。
着いたばかりですが、樹が伸び伸びと広がっているような気がします。電線の地下埋設などインフラの問題なのでしょうか?
セントラルパークの中にはより多くの馬車が走っていました。 何の花かわかりませんが公園の中に咲き誇っていました。遠くから見るとまるで桜のようでしたが・・・桜の一種なのでしょうか・・・
ハナミズキは白より赤のほうが目立っていました。そういえば、我が家の白いハナミズキはエコキュートに場所を譲りました。
寂しい気もするけど、敦賀に行きっぱなしで樹木の手入れもできないし、こうして、旅行先で目を楽しませてもらえばいいのかなと。
同じような写真を何枚撮ったことか・・・
そのうちの一枚ですが、まあ選んだのがこれですから、他の写真はまあ押して知るべしというところです。
女性コーチが大勢のランナーを指導していました。ランニングスクール?それとも同好会でなにか大会に備えているのかしら?
大振りのチューリップが街のあちこちに使われています。写真ではわかりにくいけど花が大きい。
72番街でセントラルパークからウェストサイドに抜けます。
出たところになにやら由緒正しきらしき建物が・・・ものものしいガードマンが入り口を守っています。奥さんがガードマンに尋ねて帰ってきます。「ただのアパートらしいよ」
前出の「ニューヨークロケ地」で見ていたら、おっと、ジョン・レノンのかっての住いで、このゲートを出たところで射殺されたいわくつきのダコダ・ハウスというところらし。
1980年だって・・・もう30年も前になるのか・・・黙祷です。
何故殺されなくてはいけなかったのか・・・怒りが蘇りますが、病死とか老衰とかよりレノンらしい逝き方だったのかという気もします。
この建物はプラザホテルと同じ人物によるものだそうで、いろいろあたったのですが詳細がわかりませんでした。
八重桜だと思うのですが、ニューヨークのいたるところに咲き誇っていました。
窓のところに鳩が停まらないようにしているのかなと・・・実は窓の向こうでフクロウの置物が覗いています。
ダコダ・ハウスと同じく、やはり、セントラルパークウェストに面した大きなアパートに沿って咲いていたライラック・・と、奥さんが教えてくれました。
ユニテリアン・ユニバーサリストという宗派があるのだそうです。
キリストは神の子ではあるが神ではないと神格化せず、その教えが重要であるとし、進化論などの科学を認める人も多く、統一された教義を持たないことが特徴とのこと。
ユニテリアンとユニバーサリストは厳密には歴史も異なり、アメリカで合同の派ができた様ですが、アイザック・ニュートン、グラハム・ベル、フランク・ロイド・ライトなどの名前が歴史の中に出てきます。
ピート・シーガー、クリストファー・リーブがまさにユニテリアン・ユニバーサリスト派なのだそうです。
でも、このForth Universalist Society教会は日本ではその宗旨と拘わりなく、海外挙式のできる教会としてと知られているみたいです。
ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティ美術館・図書館は改造中で入れません。工事シートがタダモノでない・・・
奥さんのお友達の娘さんが結婚してニューヨークに住んでいて、国立自然博物館のチケットをプレゼントしてくれました。今日はその位置の確認だけして、帰ることにします。
博物館全体がそうなのか、この端の部分だけなのかわかりませんが、セオドア・ルーズベルト公園の標示がありました。
どこかレストランで食事をと歩いているとハドソン川の方向が夕陽で輝いていました。
なるべく混んでいるレストランを探して、美味しい食事と赤ワインを楽しみます。大満足で外にでるとすっかり夜になっていました。
果物屋や、花屋さんの派手な色が目立ちます。
ちょっと教会に思えない・・・Jesus Christ of Latter-Day Saints(末日聖徒イエス・キリスト教会)はモルモン教のことを指すようです。
リンカーン・センターは音楽のメッカということらしいけれど、通り過ぎただけでした。
今回、5泊したけど、行きたいところがまだまだ残っていて、1割くらいしか制覇して無い感じです。
そしてコロンバス・サークルに戻ってきました。長い一日の終わりです。
【註】日付はニューヨークタイムです。