くま夫婦のフィレンツェ、ローマ旅行を嘲笑うように、西洋美術館でカラヴァッジョ展が開催されていました。

3月でしたか、今回の旅行に参考になると思い、旅行前にボッティチェリ展に行きました。
師のフィリッポ・リッピのこと、およびその息子のフィリピーノ・リッピのことなど、ボッティチェリ周辺のことを曖昧ながらも予備知識を得ることができて、参考になりました。
我々がウフィツィを訪れたときには「ヴィーナスの誕生」は戻っていました。
カラヴァッジョに関しては、フィレンツェのウフィツィ美術館で「ヴァッカス」が、ローマ、バルベリーニ宮殿の国立古典美術館では「ナルキッソス」などが西洋美術館に出張中でお目にかかれませんでした。
今日6月5日はそのリベンジです。
昨日はBunkamuraで「国芳、国貞」展でしたから、連日の東京へのお出かけになりますが、まあ、美術館は1日1館がいい・・・
西洋美術館が世界文化遺産登録への諮問機関イコモスの勧告があった、というニュースが流れたばかりなので、更に人が押し寄せるのではと、心配していましたが、それほどでも無さそうでした。
ちなみに国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品」は2016年7月10日からトルコ・イスタンブールで開催される第40回世界遺産委員会で登録の可否が審議されるとのこと。

奥さんが、チケットは駅構内で買えるんだよ、と、上野の公園口に、上野公園内の美術館、博物館、動物園のチケットまで販売している窓口があって、びっくり。
西洋美術館に行くと、チケット売場にそれなりの行列が出来ていましたので、あらかじめ購入できて、ラッキーでした。
カラヴァッジョと、その影響を受けた画家達の展覧会ということで、カラヴァッジョは11点、「エマオの晩餐」、世界初公開の「マグダラのマリア」などが自分には面白かったです。
あれ?ウフィツィにあったのに・・・と、思ったら、一廻り小振りの別作品の「メドゥーサ」がありました。
カラヴァッジョには弟子はおらず、カラヴァッジョスキと呼ばれる画家達も間接的に画風を倣った画家達ということのようです。江戸琳派みたいなもんかと・・・
明確なカラヴァッジョスキとは言えないが、と言う断り書き付きで、ラ・トゥールもありました。
影響を受けたと言う意味ではルーベンス、レンブラントなども該当するということです。
違いが判るのか、と、問われると、決して判っていないのですが、やはりカラヴァッジョの面白さが際立っているような気がします。
今日は、連チャンの疲れもあり、常設展はパス。
外にでて、「世界遺産」西洋美術館の写真を撮り(メディアがおかしくなり、大半がダメになりました)、お隣のオープンカフェでケーキセットでコーヒーを愉しみました。