法隆寺

11月27日、写真教室の撮影会の後、大仏殿をお詣りして、日が暮れました。

それでもまだ当たりは薄明るくて、興福寺五重塔のライトアップには少し早いみたい。

通りかかったお菓子屋さんの2階にある喫茶室で、お茶でもしようと。

つい夜食のことも考えずにアンミツを頼み、美味しくいただく間に、日はどっぷりと暮れて、疲れた脚を引きずりつつ興福寺に向かいます。

しばらく、ライトアップを愉しみますが、三脚をホテルに置いてきてしまったので、もう良いかと諦めてホテルに戻りつつ、美味しそうな飲み屋を見つけます。

荷物をホテルに置いて食事に向かいましたが、アンミツのせいもありますが、まあ最近、酒が進まずで、早めに切り上げて、ホテルに帰りました。

翌28日は法隆寺をはじめとして、斑鳩を歩こうと。

ホテルは近鉄奈良駅とJR奈良駅の中間でどちらかというとJRの方が近い感じでした。

フロントに訊くと駅から20分くらい歩くが、JRで法隆寺駅に行くのが便利だと。法隆寺前まで行くバスもあるが本数が少ないだろうと。

今日は、端から斑鳩を歩き回るつもりなので、20分の歩きは計画の中に折り込み済みというところです。

京都から、奈良に来るのには近鉄と思い込んでいましたが、JRの便もかなり良いようで、行きたい場所によりJRもよさそうだと見直しました。

法隆寺駅から、歩いて、遠くから日本最古と言われる五重塔の頭が見えてきて、少し興奮してきます。

受付を通り五重塔、金堂、講堂からなる西院伽藍に入ると、雰囲気に圧倒されて、階段に座って、しばらぼんやりと眺めていました。

たどり着いたのが9時半頃で、参拝客がまだ少なく、静寂さがあり、感慨が大きかったかも知れません。

金堂に入ると意外に狭く感じましたが、建物自体の素晴らしさと、その中に並ぶ国宝の仏像群の迫力に息を呑みます。

普段拝んでいる若狭、滋賀、京都などの仏像群と比較すると、釈迦三尊像、薬師如来像、四天王像などの仏様達は容貌、お姿とも、異国の香りが匂い立っています。

作者が大陸からの帰化人達の作ということのようですが、違和感は感じません。

大陸の技術で模られたこれらの仏様が、日本人の心の原点になるのかと、1400年からの日本人がたどってきた道のり考えると、雄大な時の流れを感じます。

大陸の技術を自分達の物にしつつ、今に至る日本的な文化を創り上げてきた日本の力強さに感心するとともに、面白さを感じて、妙に嬉しくなってきます。

後ほど、大宝蔵院の百済観音を拝観して、さらに、その思いが強くなりました。

ルートからは逆になりますが西院から西円堂に向かいます。国宝のお堂とはいえ、訪れる人はほとんど居ません。

西円堂の本尊は薬師如来ですが、金堂の仏像からするとはるかに肉付きがよく、お一人で狭そうに堂内に鎮座しておられました。

訊くと、西円堂の西側の鬼瓦に三日月、東側に太陽を模った丸い鬼瓦があり、これが月光、日光菩薩を表しているのだということでした。

東室、大宝蔵院、夢殿に向かいます。

 

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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