澪曳(みおひき)

昨年、結婚式に招待されたことを『9月29日のこと、「澪曳」』という記事に書きました。

今日の記事は、その時の記事と内容が一部重複します。

結婚式から帰った時に、酒屋の「ウタ」さんから電話がありました。

ウタさんの御紹介で黒龍酒造の新酒の名前募集に応募していたのですが、「優秀賞をもらい、黒龍酒造公式サイトお知らせに「くま」さんの名前が紹介されている」と・・・

同サイトでは、最優秀賞は使用する酒米五百万石の生産地「阿難祖地頭方(あどそじとうほう)」に由来する、 「あどそ」に決まり、商品名として採用されることになったことも紹介されています。

6月に発売される「あどそ」を優秀賞賞品としてウタさんから頂けることになっています。

その時に自分が応募した名前が「澪曳(みおひき)」でした。

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5百万石を使用した酒だということで、5百を「いお」と読もう、というところから始まったのですが、結局、語感は似ているけど、全く関係のない、「みお」に魅かれて、「澪」にたどり着きました。

「さんずい」の付く字が水にこだわるお酒にはいいのではないか・・・というところです。

澪というのは海や湖の浅瀬の部分をさします。

テレビドラマで名前を知った「澪標(みおつくし)」は、舟が浅瀬を航行するのに支障の無い様に、航路を示す、道標として杭などを立てたものをいいます。※

「澪曳」は当て字で、本来の言葉は「澪引(みおびき、みおびく)」であり、水先案内、水先案内人の意になります。

水先案内人として、他を導いて行くという意味を持たせて、新しいお酒に似合う名前ではないかと、自画自賛して応募したわけです・・・なんて、嘘っぱちで、全く自信はありませんでした・・・

「引」と言う字はマイナスイメージになるのではないかということで、「曳」の字をあてました。

東京の下町は自分にとっては、魅力のある地名の宝庫なのですが、「曳舟」という地名もその中の一つで、「曳」の字がすぐ浮かんだということがあります。

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曳舟は最近では、スカイツリーですっかり有名になっていますが・・・

6月に新酒をもらうのを楽しみにしていようと思っていましたが、暫くしてからウタさんから、再度電話がありました。

今、ウタさんが開発しているお酒があって、そのお酒に「澪曳」の名前を使いたい。 と・・・

一応、考えた経緯もあるので、違うお酒の名前にしていいのかという一瞬、ためらいがありましたが・・・

新しい概念のお酒に使っていただくということで、「水先案内人」の役割が果たせるのかと。

まあ、そんなえらそうなものではなく、なによりも、自分の考えた名前が世の中にでるのは嬉しいことで、喜んでお受けすることにしました。

その後、全く音沙汰が無かったので、きっと、問題があって、駄目になったのだろうと、考えていました。

奥さんに「しずく」を送るために、ウタさんを訪れた時に、御主人が奥から瓶を持ってきます。

「「くま」さん、これっ」って・・・見せてくれたラベルを見てびっくりします。
E0Y89gsml今庄の酒屋さんにお願いしていた試作品ができあがり、試飲も済んで、これで行こうというものができたのだそうです。

ウタさん、「確実になるまで、お話しするのを控えていました。」と。

もう、言ってくれればいいのに・・・でも、話が無くなったと思っていましたので、試作品を目の前にした驚きは格別で、嬉しいものでした。

ラベルはウタの御主人の筆によるもので、以前から、「奉献酒」の時に、熨斗を書いていただいて、達筆なことを存じ上げていましたが、立派なラベルになりました。

お酒は奥井海生堂さんの昆布を使ったリキュールなのだそうです。「敦賀の名物、福井の名物になって欲しいと思っているんです。」という御主人の熱い気持ちが伝わってきます。

まだ販路をどうするかなどの詰めが残っているようですが、3月の発売を目指しているとのことでした。

楽しみです。頑張って欲しいと思います。

—————————————————————————–※「みおつくし」について

関東の人間としてはテレビのドラマで聴きなれた言葉になりましたが、実は、大阪市の市章となっているので、関西の人にはむかしから馴染みの「ことば」なのでしょう。

最近、話題の大阪市、大阪市教育委員会等が運営している「大阪市情報教育ネットワークサイト」に市章を説明しているページがあります。「大阪市賑わいネット」

今回の大阪市立桜宮高校のドタバタについては、市も、教育委員会も、学校もその対応の中に受験生の揺れ動く不安定な心情に対する想いやりが感じられないことが気になりました。

教育改革という名のもとには小さなことかもしれません。でも、改革のタイミングについての配慮があってしかるべきではないか、ということです。

かって、直前の大学入試をつぶされたことの経験のある自分が、受験生の心情に過剰に思い入れしていることがあるかもしれません。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

3件のコメント

  1. くまさん、こんにちは♪
    いつも何かと御世話になりありがとうございます。
    アップしていただきありがとうございました。
    「澪曳」には、くまさんの気持ちがいっぱい詰まっています。ありがとうございます。
    今後、また進展しましたら
    御連絡させていただきます。

  2. ウタさん
    ありがとうございます。
    連絡をお待ちしています。
    発売まで頑張ってください!

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