中山寺1106

馬頭観音
馬頭観音

※本来は撮影禁止ですが、フラッシュを焚かないお約束で許可をいただきました。

中山寺に着くと、松尾寺の喧騒と異なり、ひっそりとしています。

中山寺駐車場

三十三年に一回の御開帳と言うのに・・・とちょっと不思議な感じがしました。

三十三年に一回の御開帳

2年間と御開帳期間が長いので、人が集中することがないのかと思います。

敦賀で訪れた永厳寺、金前寺が若狭観音霊場三十三か所のうち一番と二番でしたが中山寺が終点の三十三番目になります。

 

青葉山を越えた松尾寺は若狭ではなくなり、西国二十九番札所となるのだそうです。

中山寺は以前にも書いたことがありますが、縁起の概要を記します。

中山寺

「青葉山の中腹に位置し高浜和田海岸を一望する中山寺は天平八年(736年)聖武天皇の勅願により泰澄大師が創建したと伝えられる。

仁王門の金剛力士像は重要文化財として指定されている。

※仁王像の写真は中山寺のホームページの写真をお借りしました。

室町建築の様式を伝える本堂は重要文化財にしていされています。屋根のラインがくっきりとした縁取りされ、良い建物だと思います。

昨年来た時に少し前に屋根を張り替えたということをお聞きしました。

本堂

御本尊として安置された本尊馬頭観音像は高さ79.3cmの檜寄木造り、五段の蓮台に座主三面八臂の忿怒像。

農耕の守り神として広く信仰を集めてきました。

御本尊は三十三年毎に開帳される秘仏であり、常時は江戸時代中期、寛政十年に製作された前仏が据えられています。」

馬頭観音像

馬頭観音像についてはさらに下記の記述があります。

「観世音菩薩は三十三体に身を変化して衆生済度をなさる御請願を持っておられます。

中でも馬頭観音様は慈悲の御心が最も深いとされますが、表に現れたお姿は三面八臂忿怒のお顔、頭上に馬頭を戴いておられます。

馬頭観音像

御持物の全てを以って、人間の悪業障を砕き、また災難を除くと言う御請願、その加持力により信仰する人はお蔭を受けることができます。」

縁起の記載は続きます。

「さらに寺宝として、平安期後期作の木造阿弥陀如来座像や室町時代作の木造毘沙門天像、室町初期の木造不動明王立像が祀られています。」

阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来坐像 <中山寺ホームページ>

ゆっくり拝観くださいと一人で取り残されます。誰もいないお堂の中で、少し離れた位置に座ってでぼんやりとお姿を拝観していました。

昨年の松尾寺の時に松尾寺、中山寺、馬居寺の三体の馬頭観音像の写真を載せましたが、中山寺の馬頭観音様が一番端正なお顔をされている様な気がします。

毘沙門天.

そのうち、5~6人の方が拝観に訪れます。もう少しゆっくりしていたかったけど、説明を何回も聴くのは、失礼かと、また説明する方も既に説明が済んだ人間が居るのはやりずらいだろうなと腰を上げます。

不動明王立像.j
不動明王立像.j

この後、馬居寺に向かおうと思っていましたが、既に4時近くなっていたこと、馬居寺の馬頭観音は現在は御開帳されていない(2026年に御開帳予定)こともあり、無理する必要もないかと・・・

まあ今日は青葉山の紅葉とこちらの馬頭観音様を拝んだことで満足して帰ることに・・・

久しぶりの三方の「きららの湯」で疲れを癒しました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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