伊吹山0822

朝、敦賀では陽が差していましたが、北陸道を南下して行くと、雲がだんだん厚くなってきます。

長浜インターを降りるときには、伊吹山は雲の中で、頂上はどこに?状態です。まあ、何も見えなくても花が見れれば良いかと。

伊吹山

いつもの駐車場に止めて500円を払います。

今日は天気も悪いし、3合目までロープウェイだなと考えていましたが、駐車場の親父さんによると、なんと、昨年、経営会社が変わってからはロープウェイは全く運行されていないとのことでした。

「さっき一人登ってったけど、今日は合羽が必要だよね。」って、親父さん、人の半袖シャツ、短パン、ハイソックスの姿を非難するような目をしてます。

『俺は信じられないほどの汗っかきだから、合羽着たら内側が洪水になっちゃって役に立たないんだよ』と心でつぶやきつつ、「気をつけてね」の言葉に送られて出発します。

登山口にある神社にお参りして無事を祈願。歩き出したとたんに土砂降りになりました。

傘をリュックから出してさしながら歩きます。

自分の合羽は不要だけど、リュックの雨除けカバーは必要だな、と、何時も雨に遭うと思うんだけど、山を降りると忘れてしまうというのを繰り返しています。

30分ぐらい雨に打たれながら林の中の道を登り続けると、急に林が開けて、スキー場のゲレンデに出ます。ここに一合目の表示があります。

続けて、ゲレンデを登り始めると雨が小降りになり、さらに歩き続ているうちに雨が止みました。

まだ早いせいか、天気のせいかゲレンデにパラグライダーの人達は見えません。

伊吹山ゲレンデ

今日は天気が悪いんだから、カメラは程々にして時間を稼ごうと思っていましたが、花を見つけてしまうともうだめです。

丁寧に濡れないように包んだカメラをリュックから取り出し、写してはしまい、花を見つけるとまた・・・
という感じで時間はどんどん経過します。

コオニユリ

何時ものことながら、だんだん面倒になり、カメラは首から下げっぱなしになります。

雨と汗で濡れた身体に接触して、カメラのケースが湿っていきますが、もう良いやと・・・

クルマバナ

2合目を過ぎるころ団体さんが下ってきます。まだ9時半ごろです。

「えっ?もう降りてきたんですか?」「バスで頂上に連れて行ってもらって、降りるだけなんですよ」って、「登山」でなく「下山」か~面白い人達もいるもんです。

ロープウェイの終点である3合目からは陰になる木もない裸の登山道になります。

伊吹山ロープウェイ駅

とりあえず、雲に隠れた頂上の写真でも撮ろうとカメラを構えた途端に、嘘の様に雲が晴れていきます。

伊吹山五合目

この後登るにつれて天候が回復し、最後はカンカン照りになってしまいました。

伊吹山七合目

名前のわからない花だらけですが、頂上の茶屋に行けば、花の名前を書いた写真が展示してあるので大抵の花の名前は判るので、せっせと写真を撮ります。

8合目近くで写真を撮りながらのんびり歩いていると、親しげに挨拶してくる人がいます。

雨具を脱いでいるので気が付きませんでしたが、2合目くらいで一人がほとんど脱落状態で「3合目で諦めて帰ると思います」って言ってた女性の二人組の元気な方の人でした。

彼女が相棒を励まし、励まし、ここまで来たそうです。

「8合目まで来たらもうすぐだから、諦めないでね」と余分なおせっかいをします・・・

9合目からは、以前はそのまま頂上に行ってましたが、急ぐ必要もないし、お花畑経由で行くことにします。

お花畑を逆行するように歩いていると、すれ違う人はドライブ派の人達ばかりです。

頂上お花畑

「え~、登ってきたんですか~?」って驚かれて、ちょっといい気分に・・・

風にそよぐサラシナショウマ、ルリトラノオがさわやかな感じです。

頂上お花畑

寄り道してようやく頂上にたどり着くとさっきの二人組が9合目の分岐の方から上がってきました。

「ようやくこれました~」ってバテてた方の一人が嬉しそうに挨拶してきます。

前に来たときに、山椒の実の炊いたのを味見させてもらった茶屋でソフトクリームとCCレモンを・・・睡眠不足もあり、体力消耗が激しく、しばらく動けませんでした。

風のそよそよ通り過ぎる、窓辺の席でウツラウツラします。

例のごとくオニギリ2個がリュックに入っていますが食欲なく、そのまま降りることにしました。

琵琶湖の景色が心地よいです。

このところゴルフのお誘いが多くて山に行けてなかったので不安があって、実際、かなりバテたけど、なんとか登れてほっとしました。

今年のひそかな目標は、2度登って、つらい思いでしかなくて、もう行くまいと決めていた荒島に再チャレンジすること、昨年に続き白山を歩くことです。

・・そうそう滋賀の己高山、金糞岳に行かねばならないし、紅葉巡り、近江八景制覇もしなくてはいけないし・・・

冬になったら、山は野坂専門になりますが、今年こそスノーシューに挑戦したいと思うので、マキノに練習に行かねば・・・

合間を見て、しばらくサボっていた小浜方面の「わかさ」巡りをしようと思っています。

シモツケソウ

ようやく調子の出てきたゴルフも極めねばならないし・・・ウィークエンドの「あらかん」は休む暇なし・・・まあ、計画の半分もこなせないと思いますが・・・

とまあ夢を広げつつ伊吹を下山。登山靴を脱ぐと疲れが一気にでてきます。

駐車場の親父さんに挨拶して、お定まりの「薬草の湯」へ直行です。

屋内の薬草風呂は3人くらい入っていて窮屈そうなので、露天風呂へ向かいます。

外にでると露天風呂の脇の壁の前に、鋭い目つきの若い男が腰にタオルを巻いて、軽くこぶしを握った両手を下げて、こちらを睨みつけてきます。

ワレモコウ

人の動きを追ってきているようで怖くなり、目をそらして露天風呂に・・・

露天風呂には二人のおっちゃんがタオルでおちんちん隠しながら浸かっていました。

おいおいタオルは外に置いとけよと思いながら、入って行くと、話の腰を折られたように二人は出ていきます。

中に入って行く二人の後ろをさっきのオッカナイお兄さんが付いていきます。

イブキトリカブト

おにいさんの背中に鮮やかな紋々が・・・・

お風呂の二人は幹部でお兄さんは怪しい奴が近づいてくるのを警戒していたという図式だったかもしれない・・・

「おっさん、タオル中に入れるなよ」とか言った途端にボコボコになってたかもしれません。

こわっ。

お風呂には、刺青をした方は入浴禁止とか張り紙があるけど、実際にそういう人が入ってたら、店の人はでてけって言えるのかしらって思います。

2合目付近の名前知らず

二人がゆっくり身体を洗い、薬湯に浸かって、出て行くまで、露天風呂を出れませんでした。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA