本郷から日吉へ

11月26日の続きです。

前回書きましたが、従姉の息子は従甥(じゅうせい)って、あまり実感が湧かない・・・まあ従甥と書いて、心の中で「オイ」と読んでしまおうと。

本郷三丁目交差点近くのスターバックスで、日吉への行き方を調べると、白山通りまで降り、後楽園駅で南北線に乗れば一本で行けるようです。春日通りを下りつつ、ここら辺はこれから歩き廻りそうなところだなとワクワクします。

朝日新聞の土曜版「be」の連載に、司馬遼太郎「街道をゆく37-本郷界隈」の記事が載っていました。(1月14日『みちものがたり~本郷界隈の坂』)

司馬遼太郎が全43巻の「街道をゆく」の中で東京を描いたのが甲州街道(1巻)、赤坂散歩(33巻)。それに続いた、36巻「本所深川散歩、神田界隈」、37巻「本郷界隈」はまるごと東京になっています。

特に、司馬は本郷を東京の本丸と考えていた、と言うことで、確かに、一冊まるまる本郷というのは思い入れが濃い感じがします。

そう言えば・・・『街道をゆく』のうち、「越前の諸道」、「叡山の諸道」、「近江散歩、奈良散歩」を持って居るのですが、その隣に「本所深川散歩、神田界隈」が書棚に並んでいて、あきれます。

千葉に帰ったら、東京を歩き始めよう、そのために東京の勉強をと購入しておいたのをツンドクで、失念していたものです。とりあえず、本所、神田を読破しつつ「本郷界隈」の購入手配をしなくては・・・

新聞の記事は司馬と共に、取材に廻った記者によるもので、文京区には100以上の坂があり、「本郷は坂で覚えろ」といわれるとあります。

司馬はその本郷の坂を歩き廻り、樋口一葉旧居に向かう福山坂を何回も往復し、「坂の高低を身体に入れて」文章を起こしたのだそうです。司馬の本の迫力には裏打ちされる努力があるのかと感心した次第。

と、また話がそれましたが、ともかく日吉に向かい、土曜の昼間に仕事のあった奥さんと落ち合い、「和田食堂」に向かいます。

目指すバンドはバーバーフィッシュ、従甥がギターとボーカルやっています。バーバーフィッシュって熱帯魚の一種のことかしら・・・

従甥とは法事で会うくらいで、人間をよく知っているわけではないのですが、穏やかな人間だな、これは親父に似たに違いないと、従姉に言うと怒られそうな感想を抱いていました。

従姉も一見、きつそうだけど、内面は気配りの優しい女性であることは言うまでもありません・・・てフォローしておいて。

今夜、一番心配だったのは、若い人ばかりの中に、ジジババが孫の舞台を観に来たように浮いてないかということでした。

従甥もお店もジジババ構わずと、自然に受け入れてくれているようで、ゆっくりと楽しめました。

関西から来たと言うバンド、女の子のソロと続き、バーバーフィッシュがトリに出てきましたが、帰りが気になり、途中で失礼することになりました。

女の子、以前バンドに居たことが有るらしい。歌は面白いのに、しゃべりの部分が年寄りがついて行ける内容ではなく、意味不明。時間を気にする身には、はやく従甥だせ~っと言うところがありました。

日吉からの帰り、武蔵小杉で成田行きの総武快速に乗ることができ、比較的楽に帰宅できました。横浜も遠いことは遠いけど、乗り換えさえ上手くいけば、楽に行けるのかと。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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