9月4日北斎展Ⅱ

市立美術館の続きになります。(2016年10月21日)

・・・9月4日はおれの誕生日・・・

結果として、8月末の1週間早い再来だと、まだ体調不全、不安満載で先生に自分のおびえを訴えていたかもしれません。

9月に入ってようやく、体調が回復してきなと言う実感がでてきたので、1週間ずらしたことが、ちょうど良かったようです。

絵画教室もあるようです。
市立美術館は粘土教室の他に絵画教室もあるようです。

尿検査で、まだ潜血があるものの、回復に向かっていることは確かだろう、今後の通院は必要ないこと、運動も、お酒も復活しよう、ということになります。

先生は福井病院でも泌尿器科を持たれているので、なにかあれば相談に来いということで、終了します。

3年くらい続けていた薬、あまり薬効があるようでは無かったけど、ようやく解放されて、少しホッとします。

糖尿と高脂血症で4種類の薬を続けているので、一つ減っただけなのですが、安堵感はあるものです。

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本山誠照寺

検診を終え、入院時の支払いも済ませたのが、11時過ぎでした。

昼くらいまでかかるだろうと仕事はお休みをいただいています。さあ、どうしよう・・・

昼飯には大分早いので、天谷調理製菓専門学校付属のレストランサニーサイドで、アッサムのミルクティーとバナナモンブランでお茶します。

8月の「やまとも」のお酒の会を断念して連絡しましたが、その時に・・・

9月4日に酒が解禁になる(だろう)、実は4日は自分の誕生日なので、一人でちびちびお酒を嘗めつつ、お祝いをしたい、カウンターを空けておいてくれと頼んでありました。

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本山誠照寺

4日は敦賀祭りの最高潮の時で気比神宮の真ん前に位置する「やまとも」はアクセスも大変かもしれないので注意してきてくださいとの注意をいただいていました。

サニーサイドで重いおやつをいただいてしまって、夜のことを考えるとランチのタイミングを失い、結局昼抜きで過ごすことになりました。

今日は鯖江の街を歩いてみようかというのが目的で、カメラも用意してきていたのですが、とりあえずは県立美術館で県美展が開催されているので行ってみようと。

相変わらず、福井の街の土地勘がまったく頭にはいらないので、ナビを頼りに県美術館に向かいます。

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本山誠照寺

一階の絵画、造形部門のいくつかの絵に各賞をもらった表示がぶら下がっていますが、自分にはあまりピンと来ませんでした。

館内は写真は撮れないだろうとカメラは車に置いてきました。当然のことながら、「撮影禁止」の張り紙がありますが・・・

あっちで「チロリン」こっちで「カシャッ」と携帯とデジカメで平気で写真を撮っている人達がいます。

唖然としつつ、誘惑に負けて、賞には無縁でしたが、自分の中で印象に残った作品を思わず、携帯で撮影してしまいました。

 <北斎自画像 福井市立美術館ホームページ>
松原照代 「護る」

著名な水彩画家松原照代さんの「護る」という作品でした。色合いとデフォルメが自分にはまったというところでした。

2階の工芸品展はさすが福井という感じですばらしい作品が並んでいました。

さらに、工芸品の隣にある日本画も自分に好みの絵が並んでいて、楽しめましたが、2階は人が少なく、また皆さん、写真を撮ることも無く、大人しく鑑賞されており、自分も良い子にしていました。

県美展を終えて、まだとてもランチどころではなさそうなので、鯖江に向かうかと思いますが、そうだ「北斎展」が終わってしまうんだ・・・

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<北斎自画像 福井市立美術館ホームページ>

考えてみると市立美術館はまだ自分では行ったことがありませんでしたので、ナビで確認しますが出てこない・・・そうだ、なんか愛称がついていたなと福井アートラボと入れると即でてきました。

着いてみてびっくりのモダンな美術館でした。受付で、念のために、カメラの使用について確認します。展覧会は撮れないでしょうけど、入り口や通路は撮影してかまいませんよね。と、

これに記入してくださいと使用目的、掲載サイトなどを記載する用紙を渡されます。

記入が終わると、首からぶら下げる撮影許可証をいただきます。なんか報道カメラマンになった感じで面白いけど、ちょっと緊張もしてしまいました。

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凱風快晴(通称「赤富士」) 葛飾北斎 Wikipedia

まず、別料金の常設展の「高田博厚の世界」を鑑賞して、豊富な展示に驚きつつ、北斎展に向かいます。

北斎展も充実の展示で、富岳三十六景の他に、東海道五十三次、仮名手本忠臣蔵を始めとして、妖怪、滝などから、最後は弟子の作品まで並んでいました。

日曜美術館で見た北斎漫画も15巻をそろえて展示してありました。

ショップで、自分が一番好きな「凱風快晴(通称「赤富士」)」と季節を感じさせる「江都駿河町三井見世略図」のコピーを購入しました。

江都駿河町三井見世略図 富嶽三十六景
江都駿河町三井見世略図 富嶽三十六景

赤富士は額にいれて、廊下にかけてあります。部屋の中は仏像の写真と西洋画で占められていて、最近、興味を持ちつつある日本画は廊下の壁に集中するかと考えているところです。

同じ壁面にはすでに酒井抱一と鑑真和上像の斜めに構えたお写真がかけられています。

市立美術館で多くの時間をさき、3時を過ぎてしまいます。

鯖江もいいかと思いましたが、ともかくどんな街なのか、雰囲気だけでも感じに行こうと。

葛飾北斎 神奈川沖波裏 1831年富嶽三十六景 前出

葛飾北斎 神奈川沖波裏 1831年富嶽三十六景 前出

いつものパターンですが、駅の案内所目指して駅に向かいますが、人気のない東口にでてしまい、西口に回り、案内所を見つけます。

どいうところに行きたいの?

適当なところに車停めて、古い町並みとかお寺を回ってみたいんだけど・・・

あんまり無いんだよねえ、たいしたお寺もないし、と、鯖江を宣伝してやるぞとの意気込みを見事に感じさせない、案内所のおじさん。

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散策コースを設定して積極的な武生とは大分雰囲気が違います。

駅前駐車場が空いてなかったので、結構交通量の多い、駅前通りに面した案内所の前に車を停めていて、邪魔にならないかと、こちらも気が気でない。

以前から行こうと考えていた本山誠照寺に行きたいとピンポイントの行き先をお訊きして道をおしえてもらい、退散しました。

後ほど部屋に帰ってから、いただいた資料を見ると一応、見所を周遊するコースはあるようです。

あの、ご自分の気持ちにあまりにも正直な地元のおじさんに頼らないで、再度行ってみようと思い直します。

本山誠照寺
本山誠照寺

実は、「味真野」の特集を見て、いいなと思い、「福楽」を定期購読することにしたのですが、今季号の特集が鯖江、河和田でした。

ちょうど鯖江を歩いてみたいと思っていたところだったので、確認もせずに、自分の最近のテーマは鯖江だ、などと興奮していたのです。

河和田は駅から大分山に入ったところで、大分感覚が違うようで、勉強不足を露呈します。まあ街中と合わせて近々に行ってみたいと思っています。

本山誠照寺は1207年、親鸞配流の際、豪族波多野景之が教えを得て開基、開山は親鸞実質は親鸞の子、道性ということになるようです。

本山誠照寺
本山誠照寺

真宗のお寺の本山らしく、豪壮な御影堂と阿弥陀堂が並ぶ、立派なお寺で最近お詣りした中では毫摂寺とよく似た造りになっているようでした。

御朱印はそこにある印を勝手に押して帰れと、冷たいお言葉。

あまりにも寂しいので、御朱印は遠慮してお詣りだけさせていただきました。まあ、西本願寺で、御朱印帳をだして、鼻で笑われたのよりはましかもしれません。

原則的に考えれば、浄土宗、真宗では、御朱印を求めると言う行為はあり得ないことなのでしょう。

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敦賀祭り

しかし、それほど厳密に運用されることではなく、どちらの宗派でもいただけることはあるので、いつでもどこでも求めようと思います。

本山誠照寺で遅くなってしまったので、そのまま敦賀に帰ります。

8号線から街の中に入って行き、そうだ今日は通れないのか、と思った気比神宮の前を規制もなしに通りすぎます。

後で、お祭りが中止になったことを聞きましたが、こんな良い天気なのに・・・確か花火は雨の中で決行したと聞いていたので、ちぐはぐな感じがしました。

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敦賀祭り

部屋に戻り、シャワーを浴びてから、気比神宮周辺の夜店の様子でも撮りながら「やまとも」に行こうと出かけます。

このとき、せこい根性が出て、酔っ払って落としたりすると嫌だなと、EOS6Dでなく、Kiss4を持ちます。

これが敗因でした・・・・撮り始めてすぐ、バッテリー切れ・・・あっそうだバッテリー交換せねばいかんかった・・・

あきらめて「やまとも」に向かい、「田」と「早瀬浦」と美味しい肴で、治癒と誕生日のお祝いをしました。

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敦賀祭り
くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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