ユカヤの秋

22日(月)朝、お客さんと会社に向います。

国内メーカーの装置をわざわざアメリカに持ってきて、試験をするという大分遠回りで、お金のかかる方法を採用。

こちらでも出来あいの試験装置があるわけではなく、部材を寄せ集めて試験設備を製作して、それで試験をしようということになった次第です。

列車が通っていた時もだれも一時停止しませんでした

試験設備の信頼性は従ってあまり高いものではなく、また、アメリカ式の「大丈夫だろう」方式に、今まで何十回となく煮え湯を飲まされている「くま」はアメリカの会社に信用を置くことができません。

全ての確認をお客さんの来る前の先週に済ませて欲しい、と要望しましたが、トラブルがあり、不安要素を残しながら、担当者がラスベガスに遊びに行ってしまって、週末は何もできないと・・・

なぜか’Stand By Me’が流れてきます。

怒りでプルプルと身体が震えつつ、あきれてしまいますが、うちの先発隊の技術者は、条件は違うけど一度確認してあるから大丈夫と・・・

なにを根拠にお前が保証できるんだと、さらに突っ込みたかったけど、ラスベガスに逃がしてしまってはどうしようもない・・・

かろうじて今日月曜日の午前中に身内で確認してから、お客さんに現場に来ていただき、試験を開始しようと。

当日、朝からお客さんとの打ち合わせで時間を繋ぎますが、なかなか連絡が来ない・・・

近所の民家

大丈夫か?お客さんの前で確認することもかなわず、やきもきしていると、メーカーのMさんに電話があります。ちょっと電話で説明しにくい相談を持ちかけられて、現場に呼ばれた様子・・・

部屋を出がけのMさんに、うちの人間から他人事のように「どうしたの?」と、質問が。お前は何様なんだ、と怒鳴りたい気持ちを抑えて・・・

前社長のブドウ畑も色づいてきています。

Mさん、返答に困り、「ちょっと言えません」って、余計に不安を増す一言を残して出て行きます。

おいおい・・・

敷地の中の、消防ステーション

暫くして、お客さんに来てほしいとの電話が入り、ようやくスタート・・・した途端に、調子悪く、中断。結局、お客さんを現場でさらに待たせる羽目になってしまいました。

アメリカの会社の試験設備の調整不足がその原因の主たるものです。

巨大な組み立て工場。ここで試験がありました。

やりながら調整して行くと言うアメリカ人気質・・・

性格的にアバウトな「くま」としては、実は、個人的にはよく判るのですが、本来であれば、日本のお客さんには通じないところです。

宿泊しているホテルのあるショッピングモール

もたもたしながら、それでも大半の確認を夕方までに終了できて、23日にわずかな残りを確認すれば良いと言うところまで行きました。

ということでその夜は、一安心して、日本人全員うちそろってステーキハウスでディナーに。

ステーキハウスで。おっちゃんぎごちなく演技してくれます。

23日は早めに残作業終了。

皆が事務所に引き上げ始めたところで、懐かしの列車跡を確認しに行きました。(冒頭の写真です)

宿泊したホテルのあるショッピングモール

自分が昔、来ていた頃は一日一往復の貨物列車が走っていました。

北部のレッドウッド材やその加工品を南部に運搬する目的があったのだと思います。

ショッピングモール

自分が試験に立ちあっていると、外から「くま〜、くま〜」と呼ぶ声が聞こえます。

外に出ると、丁度列車が通り過ぎるところでした。慌ててカメラを持って飛んで行ったことを覚えています。

ショッピングモール

そう言えばあの写真何処行ったかしら・・・今はただ、線路が雑草に埋もれていました。

周りを見ると樹々や、ブドウ畑の葉が色づき始めています。丁度ブドウの収穫期になるのだそうです。

フランシス・コッポラ・ワイン

全てを終了した23日はアメリカの会社の御招待で、再び「フランシス・コッポラ・ワイナリー」でディナーとなりました。

全てが終わった安心感から、宴は遅くまで続き、10時を廻ります。

フランシス・コッポラ・ワイナリー

今日こそワインを買って帰ろうと思っていたのですが、ショップは閉店となっていました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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