根津あたり

2月9日月曜日、敦賀に向かう日です。

以前からお詣りしたいと考えていた、根津神社に向かいます。

この月曜日というのは、くまの移動日としては、はなはだ不都合な日ではあります。

理容室がお休みなのは仕方がないものとして、官民を問わず、美術館、博物館の類いがあらかた公休日となっていることです。

くま的センスとしては、昨日、浄栄寺の帰りに根津神社に寄って東京で酒でも飲んで帰り、敦賀に帰るときに、途中下車して、ブリジストンか三菱一号館というのが合理的だと考えたのですが・・・

公的施設の休館日があるため、一筆書き的行程を断念せざるを得なかったということです。

根津神社とセットで行きたかった森鴎外記念館も今日は休館。

安田楠雄邸庭園に至っては開館日が水曜、土曜しかないので、土曜日の東京都美術館の時に、行くしか手がなかったのですが・・・

天気もあまりよく無さそうだし、とりあえず、東京にでて、根津神社のお詣りを済ませて敦賀に向かうことにします。

事前に確認したところ、千代田線、根津駅からでも千駄木駅からでも、徒歩5分とあります。

後で考えると、千駄木で降りて、根津から帰るべきであったなと、どうでもいいことを・・・

根津で降りて、神社に向けて不忍通りを歩きます。

賑やかな商店街とは言いがたいけど、なんとなく親しみが持てる雰囲気が漂い、懐かしい感じがします。

交番を通り過ぎようとすると、交番の入り口の硝子に、大きく根津神社こちらと→を書いた紙が張り出されています。

本当に探して、迷って訊きにくる人もいるのでしょうが、おそらく、方向は解っているけれど、念のために確認したいと、気楽に交番に寄る善良な参拝客も多いにちがいない。

そんなお気楽に訪れる人達への、うんざり感を表すような、それでも、無碍に断らない優しさが垣間見えるような張り紙に思わず、微笑みつつ歩きます。

もうすぐ根津神社というところに左手によさげな建築が見えて、通りすぎる訳にいかず、向かいます。

日本基督教団 根津教会でした。

公式サイトの紹介によると礼拝堂は1919(大正8)年竣工、設計者不明、内部は典型的なメソジスト系教会の構造との記載があります。

ここでいうメソジスト教会の特徴とは、説教壇が中央では無く、隅にあり(祭壇隅角型教会建築)、会衆のための長椅子が扇型に配置されているということのようです。

全会衆が牧師の説教により集中し、また牧師の真後ろにある十字架に集中できるようにという配慮がなされて、こういう形になっているということらしい。

外国に行った時には教会を見つけると臆せず、中に入って行くのですが、日本ではその勇気がない・・・入るべきでした。

以前に書いたのですが、くま夫妻の結婚式を教会でやりたいとの奥さんの要望がありました。

昔、四谷の聖イグナチオ教会の前を通り過ぎようとしたときに、ちょうど教会のドアが開き、結婚式を終えた新郎新婦がでてくるのを会席者達が祝福する場面に遭遇したのだそうです。

根津教会

ああ、こういう結婚式を挙げたいと・・・

ということで、結婚を決意してから、聖イグナチオ教会にお願いに行くと、カトリックの教会であり、信徒以外お断りと門前払いをされました。

結婚式を断られただけなのに、全面的に拒絶されたような気分が残っていて、未だに、日本の教会に対して、ちょっと怖い、と言うところがあるのかも知れません。

結果として、赤坂霊南坂教会で受けて頂きましたが、霊南坂教会のホームページで見ると、FAQに、今は、信徒以外の結婚式はお断りしているという記載がありました。

一方、聖イグナチオ教会の公式サイトを見ると、各神父さんによる講話会が毎日4講座から5講座くらい行われています。

そのうちの入門編の講話は、むしろ、カトリック信者は遠慮くださいとあり、勉強したい人に大きく門を開いていることがわかります。

この講話会にはちょっと惹かれるところがあり、千葉に帰ったら、通ってしまうかも知れません。

と、話が長くなりましたが、ちょっと歩いただけでも面白そうなところにぶち当たる東京。

東京恐るべしではあります。まあ、歴史の濃度が高いところを歩いていると言う面もあるのでしょう。

根津神社にたどり着きませんでした。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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