アヴィニヨン(わかさはいかい版)

4月27日、サン・ラザール駅からリヨン駅に移動、TGVに乗り換えて、いよいよプロヴァンスの最初の都市アヴィニヨンに向かいます。

「ひとひらのめも」に書きましたが、車内は満杯状態、大体の旅行者が皆大きなケースを抱えていて、荷物の収納が一騒ぎでした。

TGV車内 2015.4.27

ようやく走り出して、うつらうつらしていると時々、大きな瞳がこちらを睨み付けていました。

TGVと言っても満員状態で、大分古い車両のせいもあり、乗り物に乗って旅行する時のワクワク感が今一希薄です。

20年前に出張で乗ったTGVも車内が暗くて、汚らしい感じで、こんなんか・・・とがっかりした記憶があります。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

今回は時間が正確になったのはちょい、驚きでしたが、全体的な印象としては余り変わっていないというところですか。

当時、自分が乗った電車では、TGVの他にスイス国鉄、ドイツ国鉄とその新幹線ICEがありましたが、近代的なセンスと清潔感等、快適さではICEが段違いだったと記憶していました。

ただし、自分が乗っていた時期から少し遅れて、1998年、ICEは大事故を起こします。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

ICEは「弾性車輪」というレール接触部と車軸部の金属部品同士の間に弾性のクッション材を入れて、振動と騒音を減少させる構造を採用していました。

弾性素材の脆弱さが露呈し、車輪破損による脱線事故に至ったというのが経緯のようです。

高速鉄道にクッション材を使うなんてと、素人的には技術への驕りと過信を感じてしまうのですが、いずれにしろ、自分が乗ってる時でなくてよかった・・・

最近、WOWOWで見た、「ミッション・インポッシブル」に出てきたTGVの内装は、記憶していたICEに似て、清潔で、スペースも広く、自分の経験したTGVとは印象が全く異なりました。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

そう言えば今回ネットで手配したときには、既にファーストクラスが満杯で、普通車で手配せざるを得ませんでした。

前回の時もファーストクラスでは有りませんでしたので、ICE対TGVではなく、1等対2等という違いが大きいかもしれません。

ICEは出張に大分慣れてきてから利用するようになり、ファーストクラスを手配することもあって、って、一人で手配するときには、ほとんどファーストクラスだったような気がします。

国内だとグリーンの使用は認められませんが、エビデンスとしてチケットを提出していましたが、文句を言われたことはありませんでした。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

同僚が一緒の時は手配を任せていましたので、ICEでなく、しかも、2等のチケットでコンパートメントで相席だったような気がします。

到着が1時間くらい遅くなったって、ICEで手配しろよ、と心の中でぶつぶつと・・・

映画の話に戻りますが、映画のTGVではスーツケースは専用の別車両に収納するようになっており、車内の狭い荷物置き場で苦労することはなさそうでした。

今回荷物を収納するのに苦労しましたので、この点だけでも、鉄道の切符手配は早めにして、金額が張ってもファーストクラスを確保すべきかと。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

その荷物専用車両にテレビシリーズでおなじみの「おはよう、フェルプス君」がIMF(インポッシブル・ミッション・フォース)の裏切り者と変じて、潜んでいてイーサン・ハントを襲うのです・・・

って、少々強引過ぎるやり方でフェルプスからイーサン・ハントに代替わりさせる方法で、しかもフェルプスは死んでしまう、という驚愕の展開になっていました。

初代の「おはよう、ブリックス君」から見ていたテレビシリーズ「スパイ大作戦」ファンとしては、ちょっと寂しい思いのするシナリオです。

と思っていたら、Wikipediaに、テレビシリーズの俳優達も一様にこのフェルプスが裏切り者になった映画を見て戸惑った様子が記載されていました。

アヴィニヨン 教皇城 2015.4.27

以下の様な記事です。

リーダー、ジム・フェルプスを演じたピーター・グレイブスは映画を見て、「自分の裏切り」に大きな衝撃を受けた。

また、電子関係のプロ、バーニーを演じたグレッグ・モリスは、フェルプスの扱いに怒りが高じて、映画の途中で退席、この映画は大嫌いと語った。

また、変装の名人ローランを演じたマーティン・ランドーも批判的な見解をを述べたのだと・・・とまあ、7年も続いた人気テレビシリーズ関係者の気持ちに同情したくなります。

アヴィニヨン 教皇城

テレビシリーズと決別し、新しい展開を期すために必要以上に衝撃的な筋立てが必要と考えたのかもしれません。

「ミッション・インポッシブル」ファミリーへの若干の配慮があってもよかったのではないだろうかと、心配してしまうのは日本人的な感覚ということでしょうか。

話が、さらにそれますが、8月の始めにRCNから電話がありました。

WOWOWのキャンペーンで8月から10月までの3ヶ月間を一月分の2484円で加入でき、キャンペーンだけで退会も可能だと。

アヴィニヨン市街

単身赴任の生活で、テレビゲームや有料放送の映画等にはまってしまうと、やばいなと・・・

部屋での遊びは読書と写真整理、そのためのブログという感じで、その他を意図的に避けてきた面があります。

というとえらそうですが、PCに向かって、いざ作業を、と言う前に、と、いつか気がつくと、カードゲームや穴掘りゲームで小一時間経ってしまって、なにもしなかったという日もあるのですが・・・

しかしながら、一ヶ月800円強で、3ヶ月限定ならいいかと、一瞬の心変わりで、加入してしまいます。

アヴィニヨン市街

ケーブルテレビのチューナーを介するためか、録画の画質は今一なのですが、片端から映画を録画して、ディスクに移す毎日が続いています。

やはり、こんな生活が続くと、たまらないので10月での退会を既に通知済みです。

以前から溜めている「日曜美術館」、「歴史秘話ヒストリアル」、「NHKスペシャル」など、と面白そうなドラマを合わせて、既にブルーレイが200枚を超えているのではないでしょう。

以前は録画したものは鑑賞してからブルーレイに移していましたが、今や、録画するそばからダビングしている状態で、一体いつ、これを見るの?というところです。

アヴィニヨンレストラン

クリント・イーストウッド監督の「ジャージー・ボーイ」など録画する傍ら、鑑賞した映画もあります。

シェリー”を大ヒットさせたフォー・シーズンズのデビューの苦労から、頂点に立って行く過程を描いたドラマ。”シェリー”、今聞くと、必死にラジオにかじりついていた頃が思い出されます。

実話をもとにしたロングラン・ミュージカルを映画化したもので、ジャージーは彼らの出身地ニュー・ジャージーから来ているのだそうです。

ボーカルのフランキー・ヴァリの離婚、娘の死などの不幸、仲間の抱えた巨額の借金の返済など華やかな生活の裏で、苦しい側面が描かれますが、最後に「ロックの殿堂」入りの記念式典で裏切りの仲間も加わってのステージを迎えます。

アヴィニヨン市庁舎

・・・プロヴァンスについて記載しようと思いながら、寄り道の連続で最後まで来てしまいました。

アヴィニヨンに着いた時には土砂降りの雨、あまり歩き廻る気がせず、屋内ならいいだろうとアヴィニヨン教皇宮殿を鑑賞しました。

屋上に登っても雨は激しく降り続いていて、展望はよくありませんでした。

教皇宮殿から出だ時には雨は止んでいましたが、既に夕暮れとなり、アヴィニヨンの橋も閉館となっていました。

くまじい
阿佐ヶ谷生まれの73歳

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