石山寺から湖東三山を目指します。幾つのお寺を廻れるかどうか判らないけど、行けるだけ行ってみようと・・・
高速に乗り、ナビで調べると八日市場で降りろと出てきます。
位置関係を知らず、西明寺を目指しますが、途中で気が付いたのですが、西から来て一番東の寺を目指しているわけで、あほやな・・・と。
永源寺、百済寺を通り過ぎ、金剛輪寺の分岐がでてきたところで、急遽予定変更して、金剛輪寺に寄って、時間があれば西明寺にしようと。
金剛輪寺について金剛輪寺ホームページの記事をお借りします。
『金剛輪寺は、奈良時代の中頃、天平13年(741)に聖武天皇の勅願で行基菩薩によって開山されました。
秘仏本尊聖観世音菩薩は、行基菩薩が一刀三礼で彫り進められたところ木肌から一筋の生血が流れ落ちたため、観音様に魂が宿った証として、粗彫りのまま本尊としてお祀りしたとされています。
後の世に「生身(なまみ)の観音」と呼ばれるようになり、全国十方の観音信徒より篤い信仰を集めています。
平安時代の初めには、比叡山より慈覚大師が来山、天台密教の道場とされて以来、延暦寺の末寺の大寺院となりました。
元寇の役の戦勝記念として、時の近江守護職・佐々木頼綱によって建立された現在の本堂は、鎌倉時代の代表的な和様建造物として国宝に指定されています。
堂内には御本尊聖観音をはじめ、阿弥陀如来坐像、十一面観音立像など平安から鎌倉時代の仏像が安置され、その多くが重要文化財に指定されています。
御本尊は秘仏として、画像は公表されていないようです。滋賀・びわ湖情報「神仏います近江」の阿弥陀如来像をお借りしました。
また、三重塔(鎌倉時代)および二天門(室町時代)も国指定重要文化財で、桃山時代から江戸時代の中期にかけて造られた庭園は近江路随一といわれ、国の名勝にも指定されています。』
金剛輪寺に着きますがすごい車の数です。
少し手前の駐車場から満杯で、皆空いているところに留めて行きます。まあ変な処とめるより、お寺の前まで行ってみようと・・・
なんのことはないお寺の前の駐車場は整理の人がいて、あまり苦労しないで留めることができました。
それでも、時間帯がもう遅いので車の数が減ってきたおかげだった様な気がします。
昼ごろ来てたら、大変だったのではないでしょうか・・・
山門をくぐると圧倒的な赤と黄色がせめぎ合う紅葉の洪水が続きます。
写真でみると赤が余り目立ちませんが、イメージでは激しい色の対比があった様なきがしています。
ホームページによると「血染めの紅葉」という呼び名をもらっているそうです。
ちょっと色がきつ過ぎると言う感じもします。
石山寺は自然がはぐくんだ紅葉という印象を持ちましたが、ここはかなり人間が造り上げた美という感じがします。
入り口のところに御朱印の記帳を願いします。書いておくから、帰りに受け取ってくださいと番号札をもらいます。
合理的な方法・・・でも、添え書きを記帳していただくことを目の前でして欲しかったのでちょっと寂しい思いをしました。
受付を過ぎても、景色が面白くて、なかなか進めません。
お茶室(水雲閣)のある庭園に人が集まります。本記事の冒頭にお茶室の写真を載せています。
「血染めの紅葉」の中に、桜が咲いています。
昨年、己高閣で冬咲く桜を見て、調べてたら春と冬の二度咲く、四季桜というのがあり、それだ、それだと名前を記載してしまいましたが、今回調べたら、冬に咲く、冬桜というのもあるそうです。
記憶が定かでないのですが、どこかに標示があり、「不断桜」と書いてあった様な気がします。不断桜も一年に二度咲く種類のようです。
当たっているうちに桜を調べ上げいる桜のホームページがありました。
確認させていただいたところ、写真が似ているようです。(このはなさくや図鑑(美しい日本の桜))
それ程広くない庭園に大勢の人が詰め掛けてきていて、すれ違うのも大変・・・
お地蔵さんの並ぶ参道を先に進みます。
途中は紅葉が少し途切れる感じですがところどころ色づいて飽きません。
階段を上ると二天門が見えてきて、向こうが国宝の本殿「大悲閣」です。
本堂は美しい屋根の両翼を紅葉の中に広げていました。
本堂にお参りして、仏像も拝観させていただきます。
三重塔は紅葉の彼方にあり、紅葉の枝ぶりで見とおすことが難しいほどです。
皆それぞれの写真を撮るのに夢中で、まあ大体狙う様な構図は同じ様なものですから、三重塔を見上げて、写真を撮っていると次の人が辛抱強く、待っていました。
時間的にもう帰るしかないなと歩いていると、西明寺の話をされていた御夫婦が居ました。
様子をお聞きすると西明寺で車を降りようとしたら、土砂降りの雨になったので、嫌になり、こちらに来たので知らないとのことでした。
広島から来られた御夫婦で三井寺も行って紅葉が綺麗だっととのこと。
まあ金剛輪寺を知ったのですから文句はないのですが、三井寺にも寄っておくべきだったか・・・
帰りに御朱印帳をいただき、お寺を後にします。
西明寺の前を通り過ぎようとするとまだ車が西明寺の方に入って行きます。来年のお楽しみかな・・・とひたすら帰り道を急ぎました。