昨年の12月27日に登り納めして以来、野坂にご無沙汰していました。
少し仕事が落ち着いてきたのですが、腰痛で自信が持てなくて躊躇していることもありました。
腰も大分回復してきたし、滅入る土曜日から明けて日曜日は快晴です。
夜のうち洗濯した2バッチ分の洗濯物を干してから出発しようと思いましたが、同じ姿勢を続けていると腰が痛くなります。
休み休み、40分近くかかり干し終わりました。
どうも調子に乗ってゴルフ練習したのがいけなかったかも知れません。
これで野坂に登れるのだろうか?不安になります。
しかし、これでへたっては人生終りのような気がします。歩いている時は痛くないのでとりあえず行って見ようと思います。
スノーシューを試したかったけど、腰の不安もあり、荷物になるので断念。スノーシュー用に購入した2本ストックを持って野坂に向かいます。
この2本ストックは大きな武器で、登るのが楽だった気がします。
なんだかんだで登山口到着が9時になってしまいました。駐車場は満杯状態です。
準備していると犬を連れた家族が登って行きます。ワンちゃん、登り始めはまだ雪が無いのであちこち嗅ぎ回ってなかなか進みません。
お先しますが水場を過ぎて雪だらけになったら、臭いがなくなったのか、登るのに専念したみたいで抜き返されます。
水場から一折れすると一の岳までは冬道になります。
ほとんどが直登になるので、結構応えます。でも腰は大丈夫みたいで安心。
2年前の雪降りしきる日に腿まで雪に埋まりながら登って、一の岳の直前で断念して帰ったことがありますが、その断念したあたりを通り過ぎます。
そういえば昨年自分が登った時はほとんどが夏道でしたので、今年は雪の量が大分違うのかなと思います。
一面雪の原。
天気が良くて、雪目になりそうです。
後ろを振り返ると白山はじめ、岐阜の山、滋賀の山が白く連なるのが見えます。
登ってくる人はほとんど、感激して、声をあげてしまいます。
普段霞んでいることの多い、伊吹山もその斜面のスキー場らしき白いバーンも確認できました。
一の岳の標示は雪の下でわかりません。
通りかかった方にお聞きすると、「あの下の方にある松が目印だから、とっくに通り過ぎているよ」とのことでした。
一の岳を過ぎて緩く下った後、二の岳の登りにかかると、尾根を抜ける風が一気に冷たくなり、急に「冬山」になります。
ここまでは、何時もだと半袖で登ってきて、慌てて上着を羽織るところです。
半袖はすれ違う人にびっくりされるので面倒くさくて、今日はTシャツに上に、カッターシャツを着たままで歩いていましたのでちょうどいい感じです。
二の岳の登りも直登に近い冬道になります。
だんだんと霧氷が目立って来ますが、晴天で時間的に遅いため、霧氷が風に舞って散って行きます。
早く頂上に行かねばと焦り気味になります。
二の岳から三の岳に向かうと、さらに霧氷がきれいになります。
前にも書きましたが二の岳から、三の岳までの林を抜けていくあたりの雰囲気は四季それぞれに良さがあり、いいところだなと思います。
見晴らしは悪いので、お気に入りになる人は余り居ないかも知れませんが・・
三の岳の標識の辺りで道をはずれ野坂の頂上の写真を狙います。
野坂頂上の登りの開けた感じは一の岳辺りと同様、冬にしか味わえない感触です。
頂上に辿りつくとスノーシューを履いた人が居ます。
担いで登ってきて、頂上の雪原を楽しんで、履いたまま下るとのこと。
周りを見るとカンジキを履いている人も結構居て、嬉しそうにそのまま下っていきます。
羨ましい、持ってこなかったことが悔やまれますが、朝の腰の状態では思い切れませんでした。
スノーシューの人の写真を撮らせていただきながら訊くと、マキノのスノーシューのゲレンデでレンタルスノーシューを借りて赤坂山に登る人が多いそうです。
そう長くない自分の余命、燃え尽きていく体力を考え・・残り少ない今年の冬になんとかスノーシューを試したい・・思いが募ります。
頂上に来ると、白山は雲に隠れてしまい、見えなくなっていました。でも360°の展望は素晴らしい。金糞山だと思います。
案内盤にしがみついて感激していると「くまじいさんっ!!」と聞いたことある声が・・・
会社は違うけど同じ職場で働いているT女史でした。
鮮やかな赤いヤッケにサングラス、赤いロングスパッツに軽アイゼンを履いて、派手なお嬢さん風で、えらくお若い感じです。
普段とは雰囲気が違って、さっき確か抜かれて行った人だけど気がつきませんでした。
以前にも野坂ですれ違ったけど、双方とも気がつかなかったことがありました。
たまにお酒をお付き合いいただいたりするのだけど、山の格好だとお互い雰囲気が違ってくるみたいです。
Tさんが降りて行ってもしばらく頂上を動く気になりません。ゆっくりとオニギリとお茶を使います。
奈良から来たというグループの人が話しかけてきます。「この間リラ・ポート行ったら1000円取られてびっくりした。
どこか安いお風呂はないでしょうかね?」とのこと。
自分は今日も「越のゆ」、と考えていましたので、すかさず「越のゆ」の名前がでます。
ついでに「リラ・ポートは、自分で市民だと信じ込んで700円券を買えば良いんですよ」と余分なことを・・・
下り道をみるとスノーシュー、カンジキ派の人が深い雪の部分を選んで歩いている跡があり、また羨ましくなります。
でもそういう跡を進んでしまうと柔らかいので脚を結構とられます。くそ、次回こそ俺も持ってくるぞ・・・
駐車場まで降りて行くと奈良の人たちがまだ居ます。「自分も「越のゆ」に行くから着いてきてください」と声をかけ、2日連続の「越のゆ」へ行くことに。
体力不安な一日でしたがなんとか山登りは大丈夫そうで安心しました。