敦賀に初めてきた頃、仕事がせっぱ詰っているくせに、なかなか捗らず、焦りの中、毎日帰宅は10時、11時は当たり前、2時、3時、挙句の果ては徹夜もありました。
2時まで、
4時まで開いている店
と大体の見当がつくようになりました。
すき屋はだいぶ後になってできたので当時なかったような気がします。
本町の屋台ラーメン、すし屋という線もありますが・・・
仕事帰りに素面で行くところではないような気がしますし、思いつきませんでした。
猛烈に忙しい一時期が過ぎ、でも夜遅い帰宅は続いていて、12時半頃に帰りついた時でした。
他にないかと、歩いていると店の中に灯りがついているお店があります。店の中は見えませんが、入口には靴も並んでいてまだお客も居る様子。
入ると掘りごたつ形式の7~8人座れる小さいカウンターに3、4人の常連が、まだ飲んでいるというか、管を巻いている様子。
「いつも1時、2時になってしまうんですよ」とのママのお話通り、常連さんは帰るそぶりも見せません。
それがお店を移る前の「五縁」でした。
刺身の他にダシ巻(当時ネギ入りがありました)、トンビ、チーズポテト、パオ、カキのホイル焼きなどで焼酎を楽しんでいました。居酒屋としては炒め物やチーズものの肴が多いという印象がありました。
常連さんを集めて花見をしたり、店が早いと店員さんと残った客でカラオケボックスなんてものあり、のんびりした雰囲気で面白かったです。
ある日、マスターとママが一大を決心して、飛躍するため、新しいお店を建設し、移転したのは4年前のことです。
以前に比較して、店の雰囲気が明るいこと、入口のガラス越しに中の様子が伺えるため、安心感もあるのでしょう、女性客が増え、カウンターまで満杯になって入れない日も出てくる始末でした。
お店のためには本当に移転が良かったと思いますが、ふと気がつくと、あの独特の仲間意識があった雰囲気はなくなった一抹の寂しさがあります。
また、忙しすぎて、マスターのストレスが大きくなり、ビールの量が増えてお腹の張り具合がますますひどくなってきた(人のこといえないけど・・)のが心配です。
まあ飽きやすいといわれる敦賀の人たちのこと、色々なお店ができるなか最近は一時期の押し合い、へし合い状態ではなくなってきて、ともかくカウンターには座れる状態になってきて一安心です・・・
ってママは「もっとお客さんが入らないと・・」とご不満の様子ですが・・・
最近、新しい肴の試みもボチボチ初めていて、お勧めがカウンターの傍の壁に張り紙で示されています。
メニューにでてこないけど、最近ときどきある「なめろう」なんかは自分としてはお勧めです。
もう一つ以前の店と変化したのが酒の種類で、大きな冷蔵庫ができたので、日本酒の品揃えができるようになったことです。自分としてはもう少し福井の酒を増やして欲しい気持ちがありますが・・・黒龍はかなり集めています。
今日は飲みたいという時は、いつもの「宝山」ではなく、日本酒を頼むことになります。と言って最近はそんなに量は飲めないのですが・・・
敦賀のお店で今まで行ったところで自分の中の評価では日本酒の飲めるお店で肴も好みが多いと言えば「てっちゃん」「あいびす」が、日本酒の種類を極めているのが「八丁野」、福井の地酒の品揃えでは「炭家はろぱろ」というところです。
まだまだ自分の知らないお店は多いと思いますので、夜の徘徊は今後も継続中ということです。